Microsoft製のSurfaceが突然起動しなくなることは珍しくありません。
Surfaceの電源トラブルには、正しい原因の見極めと対処が必要です。誤った対処は故障を悪化させ、本来取り出せたはずのデータが完全に消失するリスクもあります。
この記事では、電源が入らない原因と対処法を解説していますので参考にしてください。
目次
Surfaceの電源が入らない時にまず確認すべきこと
「Surfaceの電源が入らない」場合には様々な原因が考えられます。以下を確認することで問題が解決する可能性もあるので、一度確認してみてください。
コンセントが接続されているか
コンセントやACアダプタがしっかり接続されているか確認しましょう。うっかり接続ミスが原因で電源が入らないこともあります。また、配線の問題で通電していない場合もあるので、配線状況も整理してみてください。
Surfaceのロゴは表示されるか
Surfaceのロゴが表示されるなら、アップデート中の可能性が高いです。30分から2時間ほど待ち、電源が入るか確認しましょう。改善しない場合は、強制シャットダウンを試すか、専門業者に相談することをおすすめします。
Windowsロゴは表示されるか
Windowsロゴが表示されるが進まない場合、システム不具合の可能性があります。システム復元や初期化を試みてください。初期化を行う場合、データのバックアップを忘れずに。内蔵HDD/SSDに問題がある場合は、専門業者に相談してください。
周辺機器を取りはずして電源が入るか
周辺機器の接続が原因で電源が入らないことがあります。すべての周辺機器を取り外してから、Surfaceが起動するか確認してください。
本体が熱すぎないか
Surfaceが過熱している場合は、一度涼しい場所に移動し、温度を下げましょう。冷蔵庫や保冷剤は使用せず、適切な方法で冷却してください。
Surfaceが起動しない時の症状別対処法
Surfaceが起動しない時の症状別対処法は次の通りです。
Windowsロゴから先に進めない時
Windowsロゴから先に進めない場合、パソコンの基本的なハードウェアは正常に動作しているものの、OSの更新プログラムやシステムに不具合が生じている状態と考えられます。
問題の原因は主にソフトウェア関連である可能性が高く、Windows Updateの進行中である可能性や、システムファイルの破損や読み込み障害が考えられます。
対処法としては次の通りです。以下の手順を参考にして、問題を解決しましょう。
- Windows Updateが完了するまで待つ(30分〜1時間以上かかる場合もある)
- セーフモードでの起動を試みる
- スタートアップ修復やシステムの復元を実行する
Windows Updateが完了するまで待つ(30分〜1時間以上かかる場合もある)
Windows Updateが進行中の可能性があるため、まずは30分から1時間程度待機します。この間、進捗状況に変化がないか注意深く観察してください。
セーフモードでの起動を試みる
問題が解決しない場合は、基本的な機能のみを使用するセーフモードでの起動を試みます。手順は以下の通りです
- パソコンを強制終了する(2回以上連続で行う)
- 「自動修復を準備しています」や「お待ちください」と表示されたら待機
- 「自動修復」画面で「詳細オプション」を選択
- 「トラブルシューティング」から「詳細オプション」を選択
- 「スタートアップ設定」から「再起動」を選択
- 再起動後、「セーフモードを有効にする」オプションを選択
セーフモードで起動できない場合、OSやハードウェアに重大な問題がある可能性が高いことを意味します。
このような状況でデータ消失のリスクを最小限に抑え、確実にデータを取り出すためには、自己診断や修復を試みず、速やかに専門家に相談することが重要です。
スタートアップ修復やシステムの復元を実行する
セーフモードで起動できた場合、以下の修復オプションを試してください。
- スタートアップ修復の実行
- システムの復元
- システムファイルチェッカー(sfc /scannow)の実行
スタートアップ修復は、Windowsの起動に関する問題を自動的に修復するツールです。
- [スタート]メニューを開き、[設定]をクリックします。
- [更新とセキュリティ] > [回復]を選択します。
- [詳細オプション]の下にある[今すぐ再起動]をクリックします。
- [トラブルシューティング] > [詳細オプション] > [スタートアップ修復]を選択します。
- 画面の指示に従って修復プロセスを完了させます。
システムの復元は、PCを以前の正常な状態に戻す機能です。ただしシステムの復元は、最近インストールしたプログラムや更新プログラムを削除する可能性があることに留意しましょう。
- [スタート]メニューを開き、「システムの復元」と検索します。
- [システムの復元]を選択します。
- [次へ]をクリックし、復元ポイントを選択します。
- 画面の指示に従って復元プロセスを完了させます。
システムファイルチェッカーは、Windowsのシステムファイルの破損を検出し、修復するツールです。
- [スタート]メニューを開き、「cmd」と入力します。
- [コマンドプロンプト]を右クリックし、[管理者として実行]を選択します。
- コマンドプロンプトで「sfc /scannow」と入力し、Enterキーを押します。
- スキャンが完了するまで待ちます(数分から数十分かかる場合があります)。
これらの修復オプションを慎重に実行することで、多くの場合、Windowsの問題を解決できます。ただし、重大なハードウェアの問題がある場合は、専門家の助けが必要になる可能性があります。
デジタルデータリカバリーでは相談から初期診断・お見積りまで365日24時間体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへの相談をおすすめします。
Surfaceロゴから先に進めない時
Surfaceロゴから先に進めない場合、OSの読み込みが開始される前段階で停止しているため、パソコン本体のトラブルの確率が高く、深刻なハードウェア障害の可能性があります。
考えられる原因は次の通りです。
- ハードディスク(SSD)の故障
- CPU、マザーボード、メモリ、電源ユニットなどの重要な部品の問題
ハードウェアの問題が疑われる場合は、専門家による診断や対応が必要になる場合があります。特に物理障害からのデータ復旧には機器の開封が伴い、高度な技術と経験が必要となるため、自己解決を試みるよりも専門家に相談することをおすすめします。
Surfaceロゴが点滅している時
Surfaceのロゴが点滅している場合は、正常なシャットダウンが行われておらず起動プロセスが正常に動作していないことが考えられます。この場合、Surface本体を強制終了することで、症状が解決する場合があります。
ただし、強制終了はSurface本体に大きな負荷をかけてしまい、むしろ状態が悪化してしまうリスクもあります。安全にSurfaceを復旧したい場合は専門業者へ相談しましょう。
Surfaceロゴが点滅している時の対処手順は次の通りです。
- Surfaceの電源ボタンを15秒以上押し続け、強制終了を行います。
- その後、再度電源を入れて問題が解決したか確認します。
- 強制終了後も症状が続く場合は、データ損失のリスクがあるため、専門業者に相談することを検討します。
シャットダウンを実行しても起動されない場合はシステムの不具合やSurface本体の故障の可能性が高いため、状態を悪化させないためにも専門業者への相談をおすすめします。
電源が入らない時
電源が入らない場合、バッテリー不足やハードウェアの問題が考えられます。以下の手順で確認を行い、問題を解決してください。
- まず、電源アダプターが正しく接続されていることを確認します。
- 次に、充電ランプが点灯しているか確認し、点灯しない場合は、別の電源コンセントを試してみます。
それでも解決しない場合は、ハードウェアに問題がある可能性があります。ハードウェア、特に壊れたHDD/SSDの復旧には専門設備が必要なため、個人での復旧はほぼ不可能です。
早めに専門業者に相談することをおすすめします。
データが必要な場合は、データ復旧の専門業者に相談する
これまでの対処法を試しても解決しない場合、自力での修復作業は機器にさらなる負荷をかける可能性があり、データの損失リスクが高まります。
特に重要なデータが含まれている場合は、データ復旧の専門家に相談することが最も安全で確実な方法です。データ復旧業者では、機器に発生している症状をもとにエンジニアが正確な初期診断を行い、故障原因を特定することが可能です。プロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。
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データ復旧の鍵を握る「初期診断」とは
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よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
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電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
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復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。