「突然PCが起動しなくなり、このエラーメッセージが表示された…」
そんな状況に陥ると、焦りや不安を感じるのは当然です。このエラーは、内蔵ストレージの接続不良やシステムエラー、さらにはハードディスクやSSD自体の故障が原因である可能性があります。
誤った対応をすると、大切なデータを失うリスクが高まるため、慎重な判断と対応が必要です。しかし、原因を正しく特定し、適切な手順を踏むことで、多くのケースで問題を解決することができます。
この記事では、このエラーメッセージが表示される主な原因を分かりやすく解説し、初心者でも実践可能な具体的な対処法をご紹介します。大切なデータを守るため、ぜひ最後までお読みください!
目次
「起動可能なデバイスが見つからない」とは

「起動可能なデバイスが見つからない」というエラーの原因は一時的なものから、物理的な故障に至るまで多岐にわたります。特に以下のような状況が当てはまる場合、ストレージが物理的に損傷している可能性が高いです。
- エラーが繰り返し発生する
- PCを5年以上使用している
- 物理的な衝撃を受けた
- 異音が発生する
これらの状況では、自力での復旧は困難を極めます。特に物理障害が疑われる場合、ストレージ内部の部品に更なるダメージを与えないためにも、迅速に専門業者へ相談することが必要です。
「起動可能なデバイスが見つからない」の主な症状
パソコンで「起動可能なデバイスが見つからない」と表示される主な症状は以下です。
- 起動時にエラーメッセージが表示され、OSが立ち上がらない
- BIOS設定画面への自動遷移
- 内蔵ストレージが認識されない
- 異音や動作不良の兆候
同じ症状でも、原因はさまざまです。エラーを修復するためには適切な対処法を実行する必要があります。状況を見誤り、適切でない対処法を実行してしまうと状況が悪化し、最悪2度と解決できなくなる可能性があります。
エラーを修復できない原因は、見た目や使用感から判断できるようなもの(起動ランプ・異音など)だけではないため、自己判断では原因を見誤ってしまうケースが多いです。そのため正確な原因を把握し起動させるには知見を持った業者の診断を受ける必要があります。
当社では相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。ぜひ気軽にご相談ください。
【必見】対処が難しい物理障害とは

エラーを修復できない原因として、まず懸念すべきなのが、「物理障害」です。物理障害とは以下を指します。
- 落下などの衝撃(部品破損)
- パソコンに水をこぼした(水没)
- 電源のつけっぱなしや高負荷な処理による過熱(熱暴走)
- 経年劣化によるパソコンの寿命(~5年程度)
物理障害が発生すると、ソフトウェアツールや再起動などを試しても効果がなく、むしろ損傷が拡大することもあります。
物理障害からの復旧には専門的な知識と特殊な設備が必要なため、原則自力での対応は不可能です。パソコンを起動させるためには、専門家に対処してもらう必要があります。
デジタルデータリカバリーは、国内最大級のデータ復旧ラボを有しており、通常の物理障害の復旧だけでなく、他社で復旧できないほど難易度の高い機器のご相談を7,300件以上(算出期間:2016年6月1日~)いただいております。お困りの際は是非ご相談ください。
「起動可能なデバイスが見つからない」エラーの主な原因
「起動可能なデバイスが見つからない」というエラーの背景には、以下の5つの主な原因が考えられます。
帯電
静電気がPC内部のコンポーネントに影響を及ぼし、正しく起動できないことがあります。特に以下のような状況で発生することが多いです。
- 長期間使用していなかったPC
- 頻繁に電源を入れたり切ったりしたPC
CMOS電池の消耗
CMOS電池が消耗すると、BIOS設定がリセットされ、起動順序の設定が失われます。この結果、ストレージが認識されずエラーが発生することがあります。
BIOSエラーまたは起動順序の設定ミス
BIOSが破損している、または設定が誤っている場合、「起動可能なデバイスが見つかりません」というエラーが表示されます。特に「Windows Boot Manager」が起動順序の最初に設定されていない場合に発生しやすいです。

論理障害
論理障害は、ストレージのデータ構造やファイルシステムが破損している状態を指します。以下の症状が現れることが多いです。
- 「フォーマットしてください」と表示される
- ブルースクリーンエラーが頻発する
- ファイルやフォルダが開けない、または消失する
- PCがフリーズする
軽度の論理障害なら、Windowsのセーフモードなどを利用して復旧できる場合もあります。しかし、内部で物理障害が併発している可能性もあり、正確な診断が欠かせません。
物理障害
物理障害は、ストレージ内部の部品が損傷している状態を指します。以下のような状況で発生することがあります:
- 落下や衝撃による損傷
- 水濡れや湿気の侵入
- 経年劣化による部品の摩耗
物理障害の際に以下の症状が現れることがあります。
- 異音や焦げ臭いにおいがする
- HDDが認識されない、またはBIOSに表示されない
- 「フォーマットしてください」と表示される
- OSが起動しない
HDDはナノ単位で動作する超精密機器であり、部品交換など修復作業では、専門設備(クリーンルーム)でHDDを開封し、経験を積んだエンジニアが作業する必要があります。
「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」と表示される際の対処法
「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」表示時の対処法は、以下の通りです。
外部機器をすべて取り外す・放電する
まずは外部機器をすべて取り外したうえで、放電しましょう。PCを放電する手順は次のとおりです。
- シャットダウンする
- 接続されている外部メディアをすべて取り出す
- コンセントから電源プラグを抜く(ノートPCの場合、内蔵バッテリを取り外す・裏面にあるリセットボタンを押す)
- 電源ボタンを10秒以上押す
- 5分ほど放置後、周辺機器を取り外した状態で再起動する
診断プログラムを実行する
OSが起動しない場合、BIOS上の起動メニューから診断プログラムを選択し、FUJITSU(富士通)のPCに発生した障害箇所を診断することができます。診断プログラムの実行手順は次の通りです。
- 起動後「FUJITSU」というロゴが表示されるので、その間は【F12】キーを押し続けます。
- 起動メニューから「診断プログラム」または「Diagnostic Program」を選択します。
- 「診断プログラムを実行しますか?」または「Do you want to run Diagnostic Program?」と表示されたら【Y】キーを押します。
- 再起動後、診断結果が画面上に表示されます。
システム復元をおこなう
復元ポイントが作成されていれば、セーフモードからシステムの復元を利用して復旧できる可能性があります。復元ポイントとはPCのシステムを、以前保存した復元ポイントまで戻す機能です。
- セーフモードで「詳細オプション」を選択
- オプションの選択画面から「トラブルシューティング」を選択
- トラブルシューティング画面の「詳細オプション」を選択
- 詳細オプション画面から「システム復元」を選択
ただし、システム復元では、データを復旧することは出来ません。 あくまでもシステムを復旧するための機能です。
データの復旧を考えている方は、専門業者に依頼することをおすすめします。
BIOS起動順序を確認する
不適切な起動順序により、コンピュータが起動できないハードディスクから起動し、「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」というエラーメッセージが表示される場合があります。その結果、正しい起動デバイスが一番最初に読み込まれることを確認してください。
- PCを再起動して、[Del]/[F2]/[F10]などを押してBIOS設定画面を起動します。
- キーボードの右矢印キーを押して、[boot]タブに移動します。そして、システムのハードドライブが起動順序の一番上にあることを確認します。
CMOS電池を交換する
マザーボードのボタン電池(CMOS)の残量が切れている場合、「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」というエラーが表示される場合があります。
この場合の対処法は次のとおりです。
- PCのケースを開ける
- マザーボードにCMOSの表記のあるボタン電池を探す
- 電池ホルダーのツメを押し、ボタン電池を取り外す
- 新しいボタン電池をホルダーに取り付ける
CMOS電池を交換後は、再度BIOS設定を行って下さい。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2%」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
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弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。