突然「BitLockerの回復キーを入力してください」と表示され、先に進めない…
そんな状況に戸惑っていませんか?BitLockerはWindows 10/11に標準搭載されている強力な暗号化機能ですが、回復キーを紛失するとデータにアクセスできなくなるリスクがあります。
本記事では、BitLockerが解除できない原因や、回復キー紛失時の対処法、さらに専門家による安全なデータ復旧方法までわかりやすく解説します。
目次
BitLocker(ビットロッカー)とは?
BitLockerは、Windows 10/11に標準搭載された暗号化機能で、万が一PCが盗まれてもデータを守れるように設計されています。
ただし、以下のようなケースでは、ユーザーが意図しないまま暗号化が有効になり、回復キーの入力を求められることがあります。
なぜ回復キーが求められるのか?
BitLockerが急に「回復キーを入力してください」と表示されるのは、パソコンのセキュリティ環境に変化があったときです。これは、不正アクセスを防ぐための仕組みで、以下のようなことがきっかけになります。
- パーツの交換や設定変更を行った
- Windowsの大きな更新をした
- TPM(セキュリティチップ)をリセットした
- Microsoftアカウントで設定した新しいパソコンで、自動的に暗号化が行われていた
さらに、パスワードやPINコードの入力ミスが続いた場合や、誰かが不正にアクセスしようとしたときにも、BitLockerが自動的に保護モードに入り、回復キーが必要になることがあります。中でも、2022年8月のWindowsアップデート(KB5012170)を行った後に、再起動しただけで回復キーを求められたケースも報告されています。
このように、特別な操作をしていなくても、ちょっとした変化がきっかけでBitLockerが起動することがあるため、回復キーは必ず安全な場所に保管しておくことが重要です。
BitLocker回復キーの確認方法
BitLockerはWindowsの暗号化機能であり、セキュリティのために回復キーが必要になることがありますが、通常Microsoftアカウントや職場・学校のアカウントに保存されているため、特定のURLにアクセスすることで通常であれば確認できます。
Microsoftアカウントにログインしている場合
- https://aka.ms/myrecoverykey にアクセス
- Microsoftアカウントでサインイン
- デバイスリストから該当するPCを選択し、回復キーを確認
職場や学校のアカウントを使用している場合
- https://aka.ms/aadrecoverykey にアクセス
- 職場または学校のアカウントでサインイン
- デバイスリストから該当するPCを選択し、回復キーを確認
もし回復キーが見つからないとどうなる?

回復キーがないまま、むやみに操作を続けるとデータを完全に失ってしまうリスクがあります。以下のような状況は特に要注意です。
- PCが起動しない
→ OSの再インストールが必要になることもあり、データが消失する可能性 - パスワードを忘れた
→ 回復キーがなければリセットできず、アクセス不能 - TPMを初期化・リセットした
→ BitLockerが「別のPC」と判断し、ロックが解除できなくなる
もし回復キーが見つからない場合、自己流での操作は避けてください。特に以下のような対応は、かえってデータ復旧を困難にします。
- 暗号化されたままのドライブをフォーマットする
- Windowsを再インストールしてしまう
- 復号ツールを試して失敗し、データを破損させる
このようなケースでは、専門的な復旧技術と豊富な実績を持つ業者への相談が重要です。正確な診断と高度な技術を用いることで、復旧の可能性を高めることができます。
その点、当社ではBitLocker暗号化に対応した独自の技術を保有し、多くの復旧実績を重ねてきました。これまで46万件以上の相談実績(期間:2011年1月~)を積み重ね、一部復旧を含む復旧件数割合は91.5%(うち完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)を達成。さらにクリーンルーム完備による「物理的障害」の対応はもちろん、官公庁・法人1万社以上との取引実績もあり、高度なセキュリティ要件にも対応可能です。
回復キーが見つからない状態でも、データをあきらめる前に、まずはご相談ください。当社の初期診断は無料で、24時間365日対応しています。状況が深刻化する前に、専門家の診断を受けることがデータを守る第一歩になります。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
* 内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績
BitLocker(ビットロッカー)回復キーがわからない場合に自力で対処する方法

BitLocker回復キーがわからない場合の自分でできる対処法は以下の通りです。
BitLocker回復キーを検索する
BitLocker回復キーは様々な場所に保存ができるため、「Microsoftアカウント」「USBメモリ」「外付けHDD」「紙のメモ帳」などにバックアップができます。また、ローカルコンピューター上のBEKファイルに回復キーが保存されている場合もあります。
- エクスプローラーを開く
- 右上の検索ボックスで「*.bek」と入力して検索する
- 「Recovery Key」の後ろについている数字が確認キーのため、確認する
普段使用するパスワードでアクセスしてみる
BitLockerのパスワードに、他媒体で使用しているパスワードを使用している場合は、普段使用するパスワードを入力してみましょう。ただし、セキュリティチップのバージョンによって入力制限があります。
TPM1.2だと一定回数以上間違えるとロックアウトされてしまいます。ただしTPM2.0だと連続で32回間違えるとロックアウトされます。Windowsにログインしていれば2時間ごとに失敗回数のカウントが減少していくため、パスワードを使いまわしていた場合は時間をかければ解除できることがあります。
BitLocker回復キー解析ソフトを使用する
BitLocker回復キー解析ソフトを使用すると、BitLocker回復キーを発見できる場合があります。主なBitLocker回復キー解析ソフトには以下のようなものがあります。
- BitCracker
- Passware Kit
- Thegrideon Software
ただし、解析ソフトで100%回復キーを発見できるとは限りません。BitLockerをかけたストレージに異常が発生している場合、解析ソフトが正常に機能できない場合があります。BitLockerが解除できない以外にも、パソコンのフリーズやエラーメッセージの発生などが生じていた場合は、技術力の高いデータ復旧業者に相談することをおすすめします。
CMDを使って強制回復を実行する
コマンドプロンプト(CMD)を利用することで、BitLocker回復キーを発見できることもあります。CMDを使って強制回復を実行する方法は以下の通りです。
- スタートメニューの検索メニューにCMDと入力する
- コマンドプロンプトを「管理者として実行」から起動する
- コマンドプロンプトウィンドウで「manage-bde -forcerecovery <(Volume)>」と入力し「Enter」キーを押す。
BitLockerPinの回復キーをリセット
BitLocker Pinの回復キーを忘れてしまい、バックアップも見つからない場合は、BitLockerPinの回復キー変更・またはリセットすることができます。
- 「エクスプローラー」を開く
- 暗号化されたドライブを右クリックし、「BitLockerパスワードの変更」を選択する
- 「忘れたPINをリセットする」リンクをクリックする
- 新しいパスワードを設定する
BitLockerドライブを再フォーマットする
暗号化されたドライブに重要なデータがなければ、BitLockerドライブを再フォーマットすることで問題が解決されます。以下がドライブのフォーマットを行う手順です。
- スタートメニューの検索メニューにCMDと入力する
- コマンドプロンプトを「管理者として実行」から起動する。以下コマンドプロンプトにコマンドを順番に入力する
- 「diskpart」と入力し、Enterを押す
- 「list disk」と入力し、Enterを押す
- 「select disk 暗号化されたドライブののディスク名」を入力しEnterを押す
- 「list partition」と入力し、Enterを押す
- 「select partition 暗号化されたドライブのパーティション番号」を入力し、Enter押す
- 「format fs=ntfs quick」を入力し、Enterを押す
ただし、再フォーマットを行うことで、BitLockerをかけた機器のデータにアクセスすることができなくなります。
大切なデータが保存されている場合は、データ復旧業者に相談してBitLockerの暗号解除を行ってもらいましょう。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2%」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。