「A disk read error occurred」とエラーが表示されたとき、BIOSの設定やMBR（マスターブートレコード）に問題が発生していることが原因の可能性があります。

個人でできる対処法もありますが、エラーメッセージの原因によっては専門業者への依頼が必須になるケースもあります。

この記事では、「A disk read error occurred」エラーが発生する原因から、様々なケースに合わせた対処法を解説しています。HDD/SSDからデータを取り戻したい場合の対処法も記載していますので、ぜひ参考にしてください。

「A disk read error occurred」とは

「A disk read error occurred」エラーは、Windowsにインストールされているデータを読み込めない場合に表示されます。

このとき「A disk read error occurred. Press Ctrl+Alt+Del to restart」というメッセージが画面に表示されます。

指示に従って「Ctrl + Alt + Del」キーを押すと再起動が行われ、エラーが修復される場合があります。

しかし、再起動しても、引き続きエラーが発生する場合は、別の方法で解決する必要があります。パソコンが起動しない原因と対処法は、以下の記事で詳しく解説しています。

パソコンが起動しない・立ち上がらない原因と対処法5選パソコンが起動しない場合、ケーブルの確認、メモリの挿し直し、周辺機器の取り外し、セーフモードでの起動などの基本的な対処法を試すことが推奨されます。本記事では、その具体的な方法を解説します。データ復旧専門業者として14年連続国内売上No.1の当社では、365日対応、最短即日復旧が可能。HDDやRAID、NAS、サーバーなど幅広いトラブルに対応し、トップエンジニアによる初期診断が無料です。...

 

「A disk read error occurred」と表示される原因7選

「A disk read error occurred」とエラーが表示される原因として、以下の7つが考えられます。

ケーブルに故障や接触不良が発生している

ケーブルに断線や接続のゆるみがあり、正しく接続できない場合はHDDが認識されません。この場合、起動中に読み込みエラーが発生し「A disk read error occurred」と表示されることがあります。

起動順位に問題がある

パソコン起動時に、光学メディアやフロッピーなどのCDが入っていると、これらを優先的に読み込んでしまうことがあります。

Windowsのシステムが起動できなくなり、エラーが発生してしまうため、一度取り外してから起動をするようにしましょう。

BIOSの設定に問題がある

BIOSの設定変更を行うと、ディスクの読み込みエラーが発生することがあります。

BIOSの設定変更だけでなく、ディスクやドライブの増設や取り外し、CMOSクリアを実行したことが原因の場合もあります。

この場合は、BIOSを起動し、適切なドライブ設定を行うことで修復することができます。

「reboot and select proper boot device」と表示された時の対処法はこちら

MBRに問題がある

MBR（マスターブートレコード）が破損すると、パソコンを起動する際に「A disk read error occurred」とエラーが表示されます。

MBRが破損する原因として、不適切なタイミングでの強制終了や、ウイルス感染による影響などが挙げられます。

コマンドプロンプトからMBRを修復することで、エラーを解決できる可能性があります。

マザーボードの電池が切れている

長年パソコンを使用している場合、マザーボードの電池が切れていることがあります。

電池が切れると、BIOSが初期化されてしまうため、起動に影響が出たことが考えられます。

電池の交換が必要になりますが、パソコンに慣れておらず、本体の開封に不安を感じる場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。

ファイルシステムの破損やフォーマットによるデータの破損

強制終了を行い、ファイルシステムが破損した場合や、誤ってフォーマットしたことが原因で、OSを認識できなくなっている可能性があります。

これらはデータが破損している状態であり、結果的にデータを読み込めず、エラーが発生します。

フォーマットを実行すると、データにアクセスできなくなり、個人で修復できなくなるため、実行しないよう注意してください。

一度実行してしまった場合でも、技術力の高い業者であれば復旧可能な場合があるので、信頼できる業者に依頼するようにしましょう。

 

HDD/SSDが物理的に破損している

HDD/SSDが「強い衝撃」「水没」「経年劣化」を受けると、物理的に破損し、ディスクが読み取れなくなります。

この場合HDDであれば異音や異臭が発生し、物理的に破損していることがすぐにわかる場合があります。しかし、SSDはシステムエラーが原因の症状と似た異常しか発生しません。そのため個人で異常を判別するのは困難です。

加えて物理障害のデータ復旧では、次の設備や人員を用意する必要があります。

• 手術室レベルに清浄なクリーンルーム設備
• 製造年やメーカーごとに適合するドナー部品
• 製造年やメーカーごとに適合するドナー部品

これらを個人で用意することは難しいため、症状が悪化する前にデータ復旧業者に相談しましょう。

データ復旧業者なら復旧用ツールや熟練のエンジニアによって、正確に症状を判断できます。加えて専門知識や過去の経験をもとに適切な処置を行い、トラブルの解決が可能です。

デジタルデータリカバリーならデータトラブルの無料相談・診断を実施しています。

ささいなトラブルでもお気軽にご相談ください。専門のエンジニアが最適な復旧方法をご提案します。

 

「A disk read error occurred」と表示される場合の対処法5選

「A disk read error occurred」とエラーが表示される場合、以下5種類の対処法を実行することで、解決できる場合があります。

ケーブルの接続状態を確認する

初歩的ではありますが、ケーブルの緩みや断線を最初に確認しましょう。

ケーブルが正しく接続できていないことが原因で、エラーが発生している可能性があります。

デスクトップ型のパソコンの場合、ドライブとマザーボードを接続するSATAケーブルが緩んでいることがあるため、正常に差し込めているか確認してください。

ケーブルの差し直しによって、改善することも少なくないため、必ず確認するようにしましょう。

BIOSを初期値に戻す

BIOSを初期値に戻すことで、データの読み込みができるようになり「A disk read error occurred」のエラーが解消する場合があります。

「F2、F8、F12、Esc、Del」いずれかを押してBIOSに入ったら、初期値に戻すオプションを選択します。

初期値に戻すオプションはBIOSのバージョンや、パソコンのメーカーによって異なります。

オプション名の例として、以下の物があります。

1つを選択し、変更を保存したら作業完了です。

「operating system not found」と表示された時の対処法はこちら

MBR（マスターブートレコード）を修復する

MBRの破損は、コマンドプロンプトから修復することができます。

ですが、インストールメディアを事前に作成しておく必要があります。

エラーが表示され続け、起動できずにインストールメディアを作成できない場合は、この方法は利用できないため、これ以外の対処法を実行してください。

MBRの破損は、専用ツールやソフトを使用して修復することがほとんどですが、ある程度操作に慣れている必要があります。

「Non System Disk」と表示された時の対処法はこちら

データ復元ソフトを使用する

「A disk read error occurred」と表示され、データを取り出せない場合、データ復元ソフトを使用することで、復元できる可能性があります。

しかし、完全に全てのデータを復元することは難しく、使用することでかえって状態が悪化したり、新たな問題が発生する可能性があり、リスクを伴う作業になります。

実行するか慎重に考え、重要なデータがある場合は実行しないことをおすすめします。

データ復元ソフトを使用できない場合や、データ復元ソフトを使用したら症状が悪化した場合は、デジタルデータソリューションまでお問合せください。

当社では専門のエンジニアが最先端設備と技術力を駆使して正確な診断と復旧作業を行います。HDD/SSDから大切なデータ、業務にかかわる重要なデータを復旧させたい場合は、ご気軽にご相談ください。

パソコンのデータ復旧・復元方法についてはこちら

データ復旧業者に依頼する

エラーが表示され、重要なデータが取り出せなくなった場合にデータを復元できる確率が最も高い方法は、データ復旧業者への依頼です。

「A disk read error occurred」のエラーは、原因によってはパソコンの解体が必要になります。

データ復旧業者であれば、専門的な知識や技術、設備を使って復元作業を行うことができます。

個人で原因を自己判断し、誤った対処法を実行すると、状態が悪化し最悪の場合はデータを完全に消失する可能性があります。

データを失う前に一度、業者の無料初期診断を利用することをおすすめします。

 

こちらの記事も読まれています