シャープ製AQUOSブルーレイで録画リストが表示できないとき、深刻な障害が発生している可能性があります。こうした状況でデータ復旧を行う場合、一般的なHDD復旧とは異なり、レコーダー特有のシステム方式から、データ復旧は非常に複雑なものとなっています。
AQUOSブルーレイに異常発生時、やみくもに手を加えたり、修理を依頼したりすると、データが消失する危険があります。正しい対処法を知ることで適切な対応を取りましょう。
この記事では、AQUOSブルーレイの障害原因や症状、データの復旧・復元方法を解説します。
目次
シャープ製AQUOSブルーレイの種類
シャープ製AQUOSブルーレイには、以下3つの主要モデルが存在します。
モデル名 | 特徴 |
AQUOS ブルーレイ | 標準モデル 2B-ET1シリーズ、2B-EW1シリーズ、2B-EW2シリーズ |
AQUOS Ultra-HD ブルーレイ | 高性能モデル BD-UTシリーズ |
AQUOS 4Kレコーダー | 高級モデル 4B-EW3シリーズ、 4B-ET3シリーズ |
いずれも内蔵HDDだけで1TB以上のデータを書き込みすることができます。また、これに追加する形で、外付けHDDを登録することで、内蔵HDDに空き領域がなくても、継続して大容量のデータをレコーダーを介して保存することが可能です。
耐用年数の目安
HDDおよびブルーレイレコーダーの寿命は、平均5~7年です。5年以上使用していると「正常に録画されない」「全体的な動作が重い」「表示に時間がかかる」「ノイズが走る」などの不具合があらわれはじめ、ある日、突然起動しなくなるといった不具合に見舞われます。故障したブルーレイレコーダーの修理自体は、3~5年のメーカー保証で対応できますが、別売りの外付けHDDは、メーカー対応の範囲外です。
原因はさまざまで適切な対処が必要です。誤った対応をしてしまうと、状況が悪化し、データの回復が困難になる場合もあります。外部メディアにダビングを行っておらず、データが必要という場合、データ復旧専門業者まで対応を依頼する必要があります。
当社では24時間365日体制で、相談から初期診断・お見積りまで無料で対応しております。お気軽にご相談ください。
シャープ製AQUOSで不具合が起きる原因
シャープ製AQUOSで不具合が起きる原因は、主に次の4つです。
- 互換性がない
- 筐体の障害
- HDDの物理障害
- HDDの論理障害
互換性がない
「別のレコーダーに登録した」または「Windows/MacOSなどでフォーマットした」外付けHDDには、システムの互換性がなく、他の機器で使うことはできません。この際、フォーマット要求されることがありますが、フォーマットするとデータは消失するので、フォーマットは控えましょう。
筐体の障害
電源すら入らない場合は、機器の外装(筐体)が故障していると考えられます。この際、メーカー保証の範囲であれば、修理を行うことができますが、原則としてデータは戻ってこないものと思ってください。
HDDの論理障害
論理障害とは、データやシステムの破損です。レコーダーHDDは、非公開のファイルシステムを採用しており、市販の復元ソフトでは、データ修復に対応できません。そのため、ブルーレイレコーダーの論理障害に対応できる業者に関しては世界的にも非常に限られています。そもそも、ブルーレイレコーダーは、海外でほぼ流通しておらず、暗号化も日本独自の形式のため、データ復旧の研究がほとんど進んでおらず、規模の小さいデータ復旧業者ではレコーダーのデータ復旧自体、対応していないことがほとんどとなっています。
全メーカーのレコーダーのデータ復旧に対応している業者はこちら
HDDの寿命・物理的障害
HDDは衝撃や経年劣化が原因で、数年で物理的に故障することがあります。この際、「カチカチ」「カタカタ」など特徴的な異音が鳴ることが多いので、状態悪化を避けるためにも、ただちに使用を中止してください。
物理障害を起こしたHDDからデータ復旧を行うには、HDDを開封・部品交換するための専門設備が必要となります。具体的には、無菌手術室レベルに清浄な「クリーンルーム」や、HDDの動作をつかさどるプログラム(ファームウェア)の解析を行う設備が必要です。

特にHDD障害の復旧実績が豊富なデータ復旧業者であれば、ノウハウや知見が豊富で、高精度でのデータ復旧が可能です。大切なデータを取り戻したい場合は、一度、無料の初期診断を受けてみましょう。デジタルデータリカバリーでは、24時間365日復旧相談を受け付けており、トップエンジニアによる無料初期診断もあわせて行っています。お急ぎの場合も、お気軽にご活用ください。

シャープ製AQUOSで録画リストが表示できないときの症状別対処法
シャープ製AQUOSで録画リストが表示できないときの症状別対処法は、次の5つです。
- 「ハードディスク準備中です。操作できません。」と表示される
- 「停止ボタンまたは終了ボタンで番組の再生や画面表示を終了してから操作してください」と表示される
- 「現在接続されている機器にはコンテンツ保護の必要な映像信号を出力できません。」と表示される
- 本体表示は操作に合わせて変わるが、録画リストやレコーダーで受信している放送、番組表なども出ず、画面が真っ暗
- 他の操作もできない(操作しても本体表示が変わらない)
上記の症状が起きており、各対処法で改善されない場合、自力で修復できないほど深刻な不具合がい起きている可能性もあります。状態の悪化を避けるため、通電・操作を控え、データの要不要に応じ、それぞれの専門業者に対応を依頼しましょう。
シャープ製AQUOSブルーレイのデータ復旧方法について詳しくはこちら
「ハードディスク準備中です。操作できません。」と表示される
レコーダーでは電源を入れた際、ハードディスクに異常が無いか確認を行います。
(これを準備中といいます)操作可能になるまでしばらくお待ちください。HDDランプの点滅が止まらず、10分以上続いている場合は、故障診断にお進みください。
「停止ボタンまたは終了ボタンで番組の再生や画面表示を終了してから操作してください」と表示される
停止ボタンや終了ボタンを押し、再生や画面表示を終了した後、操作が可能かどうかご確認ください。上記をご確認いただいても症状が改善しない場合は、本体が正常に動作していない可能性があります。本体のリセット操作をお試しください。
リセットボタンは「B-CASカード」の差し込み口近くに「凹」の形状で設置されており、安全ピンなど先の尖ったものを穴にねじ込むことで、押すことができます。
「現在接続されている機器にはコンテンツ保護の必要な映像信号を出力できません。」と表示される
これはHDMIのコンテンツ保護システムの認証が通っていないときに表されます。要するに、HDMIが不具合を起こしている可能性が高いので、HDMIを再接続し、それでも問題が解決されない場合は、HDMIを交換しましょう。
本体表示は操作に合わせて変わるが、録画リストやレコーダーで受信している放送、番組表なども出ず、画面が真っ暗
このエラーが起きている場合、HDMIケーブルの接続に問題がある可能性があります。ケーブルの接続に緩みなどがないか、ご確認ください。
他の操作もできない(操作しても本体表示が変わらない)
この場合、リモコン~レコーダー間の設定に問題があると考えられます。リモコンのボタンで「テレビ操作モード」が点灯している場合、レコーダー操作モードに切り換えることで問題が解消されることがあります。それでも問題が解決しない場合、単に電池切れの可能性もあるので、乾電池を交換してみましょう。
改善しない場合は専門業者に修理・データ復旧を申し込む
「データは不要なので、ブルーレイレコーダーを通常動作できるようにしたい」という場合は、メーカー修理を依頼しましょう。壊れてしまった部品を交換することで、ブルーレイレコーダー本体を正常に動作するようにできます。ただし、この際、データは全て消えてしまうので注意しましょう。
データ復旧業者を選ぶ際は、「レコーダーに多数対応」しており、かつ「レコーダーで使われるHDD障害の復旧技術」を保有している業者に依頼することを強くおすすめします。
ただ「データ復旧は一発勝負」とも言われるので、安全にデータ復旧したい場合、極力手を加えず、実績と技術力の高いデータ復旧専門業者まで早めに相談しましょう。技術力が乏しい業者や、専門設備がない業者に依頼すると、不適切な作業が行われ、二度とデータが取り出せなくなる恐れがあります。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2%」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。