「突然HDDやSSDが壊れて、大切なデータが取り出せなくなった。」

そんな悲劇を未然に防ぐには、日ごろからストレージの健康状態を把握しておくことが何よりも重要です。この記事では無料で使える定番のディスク診断ツール「CrystalDiskInfo」の使い方と、S.M.A.R.T.情報の読み取りポイントを詳しく解説します。

CrystalDiskInfoとは？

CrystalDiskInfoは、HDDやSSDに搭載された自己診断機能「S.M.A.R.T.（Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology）」を読み取り、ディスクの健康状態を可視化するフリーソフトであり、おもに以下のような機能を備えています。

S.M.A.R.T.情報の表示

HDDやSSDには自己診断機能「S.M.A.R.T.」が備わっており、セクタエラーや温度、稼働時間などのデータを自動的に記録しています。CrystalDiskInfoはこれらの情報を一覧表示し、ユーザーがストレージの状態を定期的に確認できるようにします。

健康状態の診断

CrystalDiskInfoは、ディスクの状態を「正常」「注意」「異常」「不明」の4段階で診断し、色分け表示します。初心者でも視覚的に状況を把握しやすく、異常の早期発見に役立ちます。

警告と通知機能

ディスクの状態に変化があった場合、ポップアップや音で警告を出すことができます。また、メール通知を設定しておけば、離れた場所にいてもエラー発生時にすぐ把握可能です。

多言語対応・カスタマイズ性

CrystalDiskInfoは日本語を含む多言語に対応しており、表示項目やデザインテーマなどを好みに合わせてカスタマイズすることができます。

ポータブル版の携帯性

インストール不要なZIP版も提供されており、USBメモリに保存すれば他人のPC診断にも活用できます。ITサポートや社内保守にも最適です。

インストール方法と起動の手順

CrystalDiskInfoは公式サイトから無料でダウンロード可能です。ポータブル版とインストーラー版の2種類があります。

インストーラー版の導入方法

公式サイト（https://crystalmark.info）にアクセスし、インストーラー版をダウンロード。ダブルクリックでセットアップを開始し、画面の指示に従えば数分で完了します。

ZIP版（ポータブル）の導入方法

ZIPファイルをダウンロード後、解凍し「DiskInfo64.exe」を起動するだけで使用可能。USBに保存すれば、どこでも診断が行えます。

S.M.A.R.T.情報で注目すべき数値

S.M.A.R.T.情報には多数の項目がありますが、以下の項目は特に重要です。不良セクタや寿命の兆候を早期に発見するうえで、必ずチェックしておきましょう。

 

CrystalDiskInfoで「注意」「異常」が表示された場合

CrystalDiskInfoで「注意」や「異常」が表示された場合、何よりも優先すべきは大切なデータのバックアップです。

異常が出たら即データ退避

「注意」や「異常」が出た段階で、速やかに外付けHDDやクラウドへ重要データを移行してください。放置すると完全に読めなくなる可能性があります。

信頼性の高い保存先を選ぶ

バックアップ先としては、別のHDD、SSD、NAS、またはクラウドストレージが推奨されます。定期的なバックアップ体制も重要です。

専門業者に相談する

CrystalDiskInfoで深刻な異常が表示され、データ復旧が自力では難しいと感じた場合は、迷わず専門業者に相談しましょう。

当社では「初期診断・お見積り無料」、さらに「復旧件数割合91.5%（2023年10月時点）」の実績があります。24時間365日対応で、最短即日の復旧にも対応可能です。

少しでも不安を感じたら、今すぐご相談ください。