外付けHDDに何らかのトラブルが発生すると、初期化を求められることがあります。ですが、保存データがある場合には、データが全て消失してしまう初期化はなるべく避けたいものです。
この記事では、パソコンやテレビに繋いでも「外付けHDDが認識されない」「外付けHDDにアクセスできない」などのトラブルが発生した際に、初期化せずに解決する方法を紹介します。
目次
外付けHDDの初期化とは
外付けHDDの初期化とは、その名の通り、初期の状態、つまり外付けHDDが出荷された時の、 何もデータが保存されていない・設定されていない状態にすることです。
初期化することで、外付けHDDのファイルシステムの再構築が行われるため、HDDの不具合「動作が重い」「パソコンやテレビに繋いでも、認識されない」などを改善できることがあります。
しかし、中にデータを保存している場合には、初期化することで、データがすべて削除されてしまいます。
外付けHDDの初期化を要求される場合
外付けHDDの初期化を要求されるのは、主に以下の3つの場合です。
- 外付けHDDがPCやテレビに認識されていない
- ディスク管理上で外付けHDDが不明になっている
- 外付けHDDに異常が発生している
外付けHDDがPCやテレビに認識されていない
新規に増設した外付けHDDの場合、PCやテレビに認識されていない状態だと、使用する前に初期化を要求されます。
ディスク管理上で外付けHDDが不明になっている
「ディスク管理でHDDが不明」と表示される場合、外付けHDDがディスク管理上に存在しない状態のため、データにアクセスすることができず、初期化を要求されます。
外付けHDDに異常が発生している
外付けHDDにファイルシステムの破損など異常が発生している場合、データにアクセスすることができず、初期化を要求されます。
ファイルシステムの破損のほかに、パーティションの損失、不良セクタ、マスターブレートコードの破損、またはウイルス攻撃の可能性があります。
外付けHDDの初期化を求められた場合の注意点
外付けHDDのトラブルを、初期化せずに解決したい場合には、以下のことを行わないように注意してください。
- フォーマットしない
- 通電や繰り返しのON/OFFを避ける
- OSを再インストールしない
- 過度な強制終了をしない
フォーマットしない
外付けHDDに保存されているデータを消失したくない場合、フォーマットを行ってはいけません。
外付けHDDがパソコンやテレビに認識されない場合、フォーマットすることで認識されないなどのトラブルを解決できることがあります。しかし、初期化と同じく、フォーマットすると保存データが全て消失してしまいます。
レコーダーの場合は特に外付けHDDの保存している録画データを二度と取り戻せなくなるため、注意してください。
通電や繰り返しの電源ON/OFFを避ける
電源のON/OFFは、HDDに大きな負担がかかります。HDD内に物理的な破損がある場合は、更に障害を悪化させる危険があるため、控えましょう。また、通電を行っただけでもデータの読み書きは行われるため、データが上書きされてしまい、データ復旧が難しくなってしまう場合もあります。
OSを再インストールしない
OSの再インストールを行うと、既存のデータは上書きされ、消えてしまいます。上書きされてしまうと、データ復旧は難しくなってしまうので、OSの再インストールには注意が必要です。
過度な強制終了をしない
HDDは常にデータの読み書きを行っています。データを更新するためには複数のデータ情報を更新しなければなりませんが、その更新が上手く行えない状態で強制的に終了してしまうとデータ消失に繋がります。
外付けHDDを初期化したくない場合にデータを取り出す方法
外付けHDDを初期化せずに、認識されないなどのトラブルに対処する方法を紹介します。
対処方法は、大きく分けると2つあります。
- 自分で対処する
- データ復旧業者に相談する
自分で対処する
自分で出来る対処方法は5つあります。
対処する際にはまず、原因を特定する必要があります。対処を施しても、不具合の原因に合っていなければ、さらに状態を悪化させてしまう恐れがあるためです。
【原因特定】
- 接触不良・電源供給を確認
- デバイスとして認識されているか確認
- ドライブ文字の割り当てを確認
- パーティションの破損や論理障害を確認
【対処方法】
- 接続・電源供給を見直す
- デバイスドライバを確認・修復する
- ディスクの管理画面でドライブ文字の割り当てを修復する
- ディスクの管理画面でパーティションを確認・修復する
ですが、原因の特定はプロでも専門設備を使用したり時間をかけて行う場合もあるほど、容易ではありません。
不安がある場合には、最初からデータ復旧業者に相談すると良いでしょう。
原因特定:接触不良・電源供給を確認
外付けHDDの電源やケーブルなどの接続が正しくない事が原因で、外付けHDDが正しく認識されず、初期化を求められてしまっている場合があります。
以下のポイントを確認しましょう。
- USBやケーブルの接続部分が緩んでいないか
- 正しく接続されているか
対処方法:接続・電源供給を見直す
コンセントがきちんと挿し込まれているか、抜き差しして確認しましょう。使用するコンセント口を変えたり、延長コードやUSBハブを使用している場合には直接挿し込むなどし、接続方法を変えてみましょう。
それでも電源が入らない場合には、HDD本体の問題である可能性が考えられます。
原因特定:デバイスとして認識されているか確認
外付けHDDがデバイスとしてパソコンに認識されていない事が原因で、初期化を求められている場合があります。
デバイスとは部品・機器のことで、パソコンに接続して使用するときには、パソコン本体がデバイスとして認識する必要があります。
外付けHDDは通常、パソコンに接続すると自動的にデバイスとして認識されますが、正常に自動認識されないことがあります。
対処方法:デバイスドライバを確認・修復する
以下の方法で、外付けHDDをデバイスとして、パソコンに再認識させましょう。
- 外付けHDD以外の外部接続機器を全て取り外す
- Windowsマークを右クリックして、「デバイスマネージャ」を開く
- 「ディスクドライブ」または「ユニバーサルシリアルバスコントローラー」に外付けHDDが表示されているか、「!」「?」のマークが付いていないかを確認する
- 「!」「?」が付いているデバイスを選択し、デバイスドライバを削除
- 外付けHDDを取り外し、パソコンを再起動後に再度接続する
以上の手順でデバイスドライバが自動的にインストールされ、外付けHDDがデバイスとして認識されます。
この手順でデバイスとして外付けHDDが認識されているにもかかわらずHDDが使用できない、データが見られない、などの場合には、次の「ドライブ文字の割り当て」を確認してください。
原因特定:ドライブ文字の割り当てを確認
外付けHDDにドライブ文字が割り当てられていないことが原因で、初期化を要求される場合があります。
ドライブ文字とは、(C:)(D:)のような、HDDの名前として割り当てられるものです。
外付けHDDがデバイスとして認識されていてもHDDが使用できない、データを見られない場合には、ドライブ文字を割り当てることで解決できることがあります。
対処方法:ディスクの管理画面でドライブ文字の割り当てを修復する
以下の手順でドライブ文字を確認し、修復操作を行いましょう。
- メニューの「ディスク管理」を開き、該当する外付けHDDを右クリックし、「ドライブ文字とパスの変更」を開く
- 「次のドライブ文字を割り当てる」で任意のアルファベットを選び、「OK」をクリック
誤って内蔵HDD・SSDドライブ文字を変更してしまったり、既に使用しているドライブ文字を設定してしまうと、パソコンが正常に動作しなくなる恐れがある為、この操作は慎重に行いましょう。
原因特定:パーティションの破損や論理障害を確認
外付けHDDのパーティション設定の全部、または一部が破損していることが原因で、初期化を要求される場合があります。
パーティションとは、その名の通り、1つのHDDを分割して2つのHDDのように使う設定のことです。
HDDの劣化や誤操作によって、パーティション情報を記憶する「パーティションテーブル」という領域が破損すると、HDDも認識されなくなってしまいます。
パーティションの破損は、外付けHDD自体に不具合が生じている状態であり、論理障害という障害に分類されます。
対処方法:ディスクの管理画面でパーティションを確認・修復する
以下の手順で、パーティションを確認・修復しましょう。
- Windowsマークを右クリック、またはコントロールパネルの管理ツールから「ディスクの管理」を開く
- ディスクの管理画面で、内蔵HDD・SSDと外付けHDDの表示があることを確認する
また以下のような状況の場合、パーティションの破損の可能性が高いです。パーティション復旧ソフトの使用、またはデータ復旧業者に相談しましょう。
- 外付けHDDが一覧表示に表示されない
- 外付けHDDのパーティションのうち、一部が表示されない
- 外付けHDDが表示されるが、「未割当」になっている
- 外付けHDDは表示されるが、「不明」「初期化されていません」と表示される
- 「NTFS」「FAT32」「正常」の表示がない
対処方法:復旧ソフトを使用する
復旧ソフトを使用して、外付けHDDの不具合を解決する方法があります。
パーティションの破損やファイルシステムの破損など、外付けHDDのデータ保存システムの異常である論理障害が発生している場合に適した対処方法です。外付けHDDに物理的な不具合(落とした、水没した、異音がするなど)が発生している場合には適していなく、状態を悪化させるだけなので、復旧ソフトを使用しないでください。
復旧ソフトには、無料・有料で使えるものがあります。どちらも低コストですが、無料のソフトの場合は復旧範囲に限界があり、解決に至らない事があります。
また、復旧ソフトを使用した対処は容易ではなく、誤った操作でさらに状態を悪化させるリスクがあるので注意しましょう。
データを失いたくない方や、外付けHDDに物理的な不具合が生じている方は、初めからデータ復旧業者に相談する方が安全です。
データ復旧業者に相談する
上記の対処方法を試しても外付けHDDのトラブルを解決できない、データを失うリスクを避け安全にトラブルを解決したい、物理的な不具合が生じている場合には、データ復旧業者に相談しましょう。
データ復旧業者に相談する際には、確実にデータを復旧できなくては意味がありませんので、高い技術力と設備が完備されており、実績のある業者を選ぶようにしましょう。
データが必要な場合は、データ復旧の専門業者に相談する
HDDの中に失いたくない大切なデータがあれば、データ復旧の専門業者に相談することを強くおすすめします。データ復旧業者では、復元ソフトでは対応できない物理障害や、重度の論理障害からのデータ復元・復旧が可能です。
これまでの対処方法は、ごく「軽度の論理障害」しか対応できず、「中高度の論理障害」あるいは「経年劣化を含む物理障害」には対応できませんでした。
データ復旧業者では、HDDに発生している症状を元にエンジニアによる正確な初期診断を行い、故障原因の特定が可能です。プロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。
デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで、無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
復旧~納品までの流れ
最短当日復旧!まずはご相談ください
当社では、初期診断は最短5分、ご依頼いただいた機器の約8割が48時間以内に復旧完了しています。ご相談・初期診断・お見積りまで無料でご案内しています。
また、過去41万件以上のご相談実績から算出されるデータベースを基に、機器や症状ごとに配置された専門のエンジニアが最先端設備と技術力を駆使して正確な診断と復旧作業を行います。大切なデータ、業務にかかわる重要なデータを復旧させたい場合はご気軽にご相談ください。
対応メーカー
BUFFALOやI-O DATAをはじめ、各種メーカーに対応
様々なHDDから復旧できる可能性があります!
ハードディスク 復旧対応メーカー表
- IBM
- Western Digital
- Samsung
- Quantem
- MAXTOR
- seagate
- 東芝
- I-O DATA
- ASKA
- アドテックス
- BUFFALO(旧称:(株)メルコ)
- LaCie(ラシー)
- Logitec(ロジテック)
- エレコム
- Silicon Power
- ADATA
- HGST
- トランセンド
- FFF SMART LIFE CONNECTED
- Apricorn
- ハギワラソリューションズ
- プリンストン
- Lenovo
- FREECOM
- SONY
- メルコシンクレッツ
- IMATION
- ASUS
- Apple
- HP
※その他各種メーカーにも対応しております。現状弊社で対応できないメーカーはございません。お気軽にお問い合わせください。
画像・動画・Excelファイルなど、拡張子がつくものは全て対応しております。
その他メーカー・ファイルも対応可能です。詳しくはお電話でお問い合わせください。
データ復旧の料金について
データ復旧費用は4つの要素で決まります
-
1総ディスク容量
どれくらいの大きさか?
-
2故障箇所
どこが壊れているか?
-
3難易度
どれくらい壊れている?
-
4工程数
復旧にかかる期間は?
-
1総ディスク容量
どれくらいの大きさか?
-
2故障箇所
どこが壊れているか?
-
3難易度
どれくらい壊れている?
-
4工程数
復旧にかかる期間は?
お電話いただければ、専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算のお見積もりと復旧期間をお電話にてお伝えいたします。その後、無料初期診断(お見積もり)のご案内を差し上げることもできますので、金額面についてもお電話にてご相談ください。
データ復旧料金の目安
500GB未満 | 5,000円〜 |
---|---|
500GB以上 | 10,000円〜 |
1TB以上 | 20,000円〜 |
2TB以上 | 30,000円〜 |
※こちらに掲載されている金額は、あくまで総ディスク容量を元にした目安の金額です。 障害内容により、金額が異なりますので、まずはお電話にてご確認ください。
当社復旧費用のおすすめポイント
復旧料金は、診断結果に基づいたプラン(成功報酬制あり)をご提示いたします
当社では、機器の障害状況を診断させていただき、プランをご提示いたします。
成功報酬制プランにおける「復旧成功の定義データ」は、お客様の希望に合わせて設定が可能です。
ご相談・初期診断・見積まで無料で承りますので、お気軽に無料診断・見積サービスをご活用ください。
※症状により、復旧の可否にかかわらず作業費を頂戴する場合がございます。作業費が発生する可能性がある障害に関しては、事前にお客様に状況をお伝えした上で、作業費を発生させて復旧作業に着手するか、そのまま復旧作業に着手せず機器をご返却するかをご判断いただきます。
弊社の独断で復旧作業を遂行し、作業費を請求する事はございませんのでご安心ください。
ご不明な点に関してはお手数ですが、都度担当までお問合せください。
復旧できたデータは全て納品
成功定義データだけでなく、復旧できたデータは追加料金無しで全てご納品いたします。
お見積もり後に追加で作業料を請求することはありません
お見積もり後に追加で作業料金を請求することはありません。復旧の度合いにより、お見積もりから減額される事はあっても高くなる事はございませんのでご安心ください。
※納品用メディアのご購入やその他追加サービスへのご加入については別途料金が発生いたします。
お客様に合った支払い方法が選択可能
クレジットカード・銀行振込・現金支払いに加え、請求書支払い・保険支払い・公費でのお支払い・商社を介してのお支払い等、対応が可能です。ご成約時にお申し出下さい。
官公庁、国立大学法人、上場企業
多くのお客様にご利用いただきました
※ 掲載の許可を得た法人様の一部を紹介させていただいております。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。