古いHDD上のデータを高速なSSDに移行し、パソコンのパフォーマンスを劇的に向上させたいですか?この記事では、WindowsでHDDからSSDへデータを簡単に移行する方法をご紹介します。初心者でも安心して実行できる、2つのシンプルな方法を詳しく解説します。
目次
HDDからSSDへの移行が進む理由
HDD(ハードディスクドライブ)からSSD(ソリッドステートドライブ)へのデータ移行は、パソコンの性能を大幅に向上させるために行われます。
SSDはHDDよりも高速で耐久性が高く、消費電力も低いため、多くのユーザーがSSDへの移行を選択しています。
以下に、HDDからSSDにデータを移行する主なメリットを紹介します。
- 処理速度の大幅向上
- 静音性の向上
- 耐衝撃性の向上
処理速度の大幅向上
SSDはHDDと比べて圧倒的に処理速度が速いため、パソコンの動作が全体的にサクサクになります。具体的には、以下のような効果が期待できます。
- OSの起動・シャットダウンの高速化
- アプリケーションの起動・読み込みの高速化
- ファイルの転送速度の向上
- ゲームのロード時間短縮
特に、OS起動やアプリケーション起動などの頻繁に利用する操作で、体感できるほどの速度向上が得られます。
静音性の向上
SSDは可動部がないため、HDDと比べて動作音が非常に静かです。パソコンの動作音に悩んでいる方や、静かな環境で作業したい方には特におすすめです。
耐衝撃性の向上
SSDは可動部がないため、HDDと比べて衝撃に強く、データ損失のリスクが低くなります。持ち運びが多い方や、ノートパソコンをよく使う方におすすめです。
HDDからSSDへの移行方法
HDDからSSDへの移行方法は、主に以下の2つの方法があります。
- コピー&ペーストでHDDからSSDへデータを移行する: 個々のファイルを必要な場所にコピーする方法です。OSや設定は移行されません。
- クローン作成(クローンソフトを使用する): HDDのすべてのデータをまるごとSSDへコピーする方法です。OSや設定も移行できます。
ご自身のニーズやパソコンの知識に合わせて、適切な方法を選択しましょう。
コピー&ペーストでHDDからSSDへデータを移行する
HDDからSSDへデータを移行する方法として、Windows標準のコピー&ペースト機能を利用する方法があります。
この方法は個々のファイルを必要な場所にコピーする方法です。OSや設定は移行されません。特定のファイルのみを移行するなど、少量のデータの移行には適していますが、大量のデータやシステムファイルを移行する際には適していません。
具体的な手順は次の通りです。
- 移行したいファイルをエクスプローラーで開きます。
- コピーしたいファイルを右クリックし、「コピー」を選択します。
- SSDパーティションを開き、空白のスペースを右クリックして「貼り付け」を選択します。
大量のデータの移行や、システムファイルやプログラムを含むすべてのデータを移行したい場合は、クローンソフトを利用する方法がおすすめです。
クローンソフトは、HDDのデータをまるごとSSDにコピーするソフトです。データの移行が簡単で、OSや設定もそのまま引き継ぐことができます。
クローン作成(クローンソフトを使用する)
クローンソフトは、HDDのデータをまるごとSSDにコピーするソフトです。データの移行が簡単で、換装でもPCのOSや設定類もそっくりそのまま引き継ぐことができます。
- クローンソフトを用意します。
- SSDをパソコンに接続します。デスクトップPCの場合は、SATAケーブルや電源ケーブルを使って接続します。ノートPCの場合は、USB to SATA変換アダプタを使って接続します。
- クローンソフトを起動し、HDDとSSDをそれぞれ選択します。
- クローン開始ボタンをクリックします。
- クローン完了まで待ちます。
新しいSSDからの起動
クローン作業が完了したら、以下の手順で新しいSSDからパソコンを起動します。
- パソコンのシャットダウン:パソコンをシャットダウンします。
- HDDとSSDの交換:パソコンを開けて、450GBのHDDを取り外し、512GBのSSDを取り付けます。
- BIOS設定の変更:パソコンを再起動し、BIOS設定に入り、起動ディスクを新しいSSDに変更します。
- パソコンの起動:変更を保存してBIOSを終了し、通常通りにパソコンを起動します。
データ破損が起きる例
HDDからSSDへの移行は、パソコンのパフォーマンスを向上させる有効な手段ですが、データ破損のリスクも伴います。以下では、主なリスクについて説明します。
大量データコピー時のエラー
大量のデータを一度にコピーすると、エラーが発生しやすく、ファイルが破損したり、データが欠落したりする可能性があります。特に、古いHDDや劣化したケーブルを使用している場合は、エラーが発生しやすい傾向があります。
対策は下記の通りです。
- ファイルを分割してコピーする
- 転送速度を遅くする
- 信頼性の高いケーブルを使用する
- エラー検出・訂正機能付きのソフトウェアを使用する
コピー&ペーストでの移行
- コピー作業中に電源が切れたり、システムがクラッシュしたりすると、データが破損する可能性があります。
- 特定のシステムファイルやアプリケーションデータは、コピー&ペーストで移行すると、正常に動作しない場合があります。
- 特に、OSやアプリケーションの設定ファイルは、手動コピーでは適切に移行されない可能性があります。
対策は下記の通りです。
- OS移行ツールやディスククローン作成ツールを使用する
- システム全体を丸ごとコピーする
- 安定した電源環境で作業する
- 長時間コピーする場合は、UPS(無停電電源装置)を使用する
- こまめにバックアップを取る
データが取り出せなくなった/データが必要な場合は、データ復旧の専門業者に相談する
PCの中に失いたくない大切なデータがあれば、データ復旧の専門業者に相談することを強くおすすめします。データ復旧業者では、復元ソフトでは対応できない物理障害や、重度の論理障害からのデータ復元・復旧が可能です。
これまでの対処方法は、ごく「軽度の論理障害」しか対応できず、「中高度の論理障害」あるいは「経年劣化を含む物理障害」には対応できませんでした。
データ復旧業者では、PCに発生している症状を元にエンジニアによる正確な初期診断を行い、故障原因の特定が可能です。プロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。
デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで、無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。