PCやMacでeSATA機器が認識されないと、データにアクセスできず、作業が進まなくなることがありますよね。
そんな状況に遭遇したとき、何が原因でトラブルが発生しているのか、どのように解決すればよいのかが気になるところです。実は、eSATA機器が認識されない問題にはいくつかの原因があり、状況に応じた対処法をとることが重要です。
この記事では、eSATA機器が認識されない原因を詳しく掘り下げ、その解決方法についてわかりやすく解説しますので、ぜひご参考にしてください。
目次
eSATA機器が認識しない原因
eSATA機器が認識されない場合、以下のような原因が考えられます。
eSATAケーブルの接続不良
eSATAケーブルの接触が悪いと、PCが正常に認識できないことがあります。特に長期間使用したケーブルや、抜き差しが頻繁な場合は接続不良を疑いましょう。
PCのBIOS設定の問題
PCのBIOSでeSATAが無効化されていると、OS上で認識されません。BIOS設定を確認し、有効になっているかを確認する必要があります。
ドライバーが正しくインストールされていない
WindowsやMacのOSがeSATAのドライバーを正しく認識していない場合、デバイスマネージャーやシステム環境設定で認識状況を確認しましょう。
HDDが初期化されていない
新しいHDDやフォーマットされていないHDDは、OS上で認識されないことがあります。Windowsなら「ディスクの管理」、Macなら「ディスクユーティリティ」を開いて確認しましょう。
ポートマルチプライヤ非対応
HDDケースがポートマルチプライヤ対応の場合、PC側のeSATAインターフェースが非対応だと認識しません。仕様を確認しましょう。
ハードウェアの故障
ケーブルやポート、HDD自体が故障している場合、交換や修理が必要になることがあります。
eSATA機器が認識しない場合の対処法
eSATA機器が認識しない場合、以下の対処法を試してください。
eSATAケーブルを交換する
ケーブルが断線していたり、接触が悪い場合があります。新しいケーブルに交換して、問題が解決するか確認しましょう。
- PCの電源を切る。
- 現在使用しているeSATAケーブルを抜く。
- 新しいeSATAケーブルに交換する。
- PCを起動し、認識されるか確認する。
BIOS設定を確認する
BIOS設定でeSATAが有効になっているか確認しましょう。
- PCを再起動し、BIOS設定画面(F2キーやDelキーを押す)に入る。
- 「Advanced」または「Integrated Peripherals」の項目を開く。
- 「eSATA設定」が有効になっているか確認する。
- 変更を保存し、PCを再起動する。
デバイスマネージャーでドライバーを更新する
OSがeSATA機器を認識するためのドライバーが正しくインストールされているか確認し、必要なら更新します。
- 「スタートメニュー」を開き、「デバイスマネージャー」を検索して開く。
- 「ディスクドライブ」または「ストレージコントローラー」を展開する。
- eSATAデバイスを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択する。
- 「オンラインで更新を検索」を選択し、最新ドライバーを適用する。
- PCを再起動して、認識されるか確認する。
HDDを初期化する
HDDが未フォーマットの場合、OS上で認識されません。「ディスクの管理」(Windows)または「ディスクユーティリティ」(Mac)で初期化しましょう。
ポートマルチプライヤ対応を確認する
HDDケースがポートマルチプライヤ対応である場合、PC側も対応しているか確認が必要です。
ハードウェアの故障を確認する
eSATAポートやHDDに物理的な故障がある可能性があるため、別のポートやPCで試してみましょう。
これらの手順を試しても認識しない場合、ハードウェアの故障の可能性があります。その場合は、製品のサポートセンターに問い合わせるか、データ復旧専門業者に相談しましょう。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。