HDD(ハードディスク)のアクセスランプが点灯したままになっていたり、まったく点かない場合、何か異常が起きているのではと不安になる方も多いのではないでしょうか。
アクセスランプは、HDDの動作状態を示す重要なインジケーターです。
この記事では、アクセスランプの基本的な役割や、各点灯パターンごとの意味、異常時の対応方法まで詳しく解説します。
目次
HDDアクセスランプの基本的な役割
HDDのアクセスランプ(アクセスLED)は、パソコンや外付けHDDなどに搭載されている小さなライトで、HDDがどのような動作をしているかを視覚的に伝える役割があります。
このランプは、主に以下の状態を示します。
- 点滅している:HDDが正常に読み書き動作をしている
- 常時点灯している:アクセス集中、または処理が停止してフリーズしている可能性
- 全く点かない:HDDが認識されていない、または電源供給の問題
HDDが故障している場合や、システムがフリーズしている場合も、アクセスランプに異常が現れることがあります。正常な点滅状態でないときは注意が必要です。
アクセスランプが赤く点滅している場合は特に注意

メーカーによって違いはありますが、HDDの赤色点滅は、深刻な異常を示すサインであることが多く注意が必要です。特に内部で物理的な障害が発生している可能性が高く、次のような症状が確認される場合は、直ちに使用を中止することをおすすめします。
- HDDから異音や異臭がする
- パソコンがHDDを認識しない
- エラーメッセージが頻発する
- データの読み込みが極端に遅くなる
赤色点滅は、たとえHDDが一時的に動作していたとしても「故障の前兆」であるケースが少なくありません。そのまま使用を続けると、データが完全に失われてしまうリスクが高まるため、見過ごすのは非常に危険です。
こうした状況では、早期の診断と対応がデータを守るカギとなります。異常の原因を正確に特定し、適切な処置を講じるには専門的な知識と設備が欠かせません。その点、当社では初期診断を無料で実施し、HDD内部の状態を迅速かつ正確に診断しています。
また、これまでに46万件以上のご相談を受けており(期間:2011年1月以降)、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(内、完全復旧57.8%。2023年10月実績)を維持し、クリーンルーム環境と専任技術チームによる復旧体制を整え、多様な障害に対応可能です。
少しでも異常を感じたら、まずはお気軽にご相談ください。初期診断・お見積りは無料で、24時間365日対応しています。早めの対応が、大切なデータを守る第一歩になります。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
* 内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績
アクセスランプの点滅が止まらない原因とは?
HDDのアクセスランプが断続的に点滅し続けている状態は、単なる読み書き動作ではなく、内部的な問題が生じている兆候である可能性があります。
特に、数分〜数十分以上にわたって点滅が続いている場合は注意が必要です。
以下に示すように、システムやハードウェアの異常、さらには深刻なHDD障害が潜んでいるケースもあります。
OSやバックグラウンドプロセスによるアクセス
WindowsやmacOSなどのOSは、起動後にさまざまなバックグラウンド処理を自動で行います。Windows Update、セキュリティソフト、インデックス作成などがHDDにアクセスを繰り返すことで、アクセスランプが長時間点滅することがあります。これらは通常の動作であることもありますが、想定以上に時間がかかる場合には処理の異常や負荷集中も疑われます。
接続不良やドライバーの問題
USBケーブルやSATAケーブルの接続不良、またはHDDのデバイスドライバーが正しく動作していない場合、読み取りエラーが頻発し、そのたびにアクセスが再試行されて点滅が止まらない状態が発生します。このような場合は、物理的な接続やドライバソフトウェアの確認が必要です。
ウイルス感染・マルウェアの影響
悪意あるプログラムがHDDに対して断続的にアクセスを行うことで、アクセスランプが点滅し続ける場合があります。特に、バックグラウンドでデータを収集したり、システムファイルを改ざんするようなマルウェアは、ユーザーに気づかれないままHDDにアクセスを繰り返します。セキュリティソフトでのスキャンが重要です。
内部キャッシュエラー
HDDには一時的にデータを保存しておくキャッシュ領域がありますが、この部分でエラーが発生すると、アクセス処理が完了せず何度も同じデータの読み書きを繰り返す状態になり、ランプが点滅し続けることがあります。キャッシュの不具合は、使用時間が長いHDDや電源異常などが原因で発生することがあります。
ファイルシステムエラー・論理障害
誤ったシャットダウンや突然の電源断、ソフトウェア障害などにより、ファイルシステムにエラーが生じると、OSがデータの整合性を保てず、読み込みや修復処理が長時間続いてアクセスランプの点滅につながります。このような論理障害は、適切な修復ツールによる確認と対応が求められます。
物理的な故障(ヘッド・プラッタ・基板の損傷など)
HDD内部の記録面(プラッタ)や読み取り装置(ヘッド)、電子基板(PCB)に物理的な損傷があると、読み取り処理が正常に完了せず、アクセスが繰り返されて点滅が続くことがあります。物理障害が疑われる場合、自力での対応は危険であり、クリーンルームでの作業が可能な専門業者への相談が必要です。
これらの異常を見逃したまま使用を続けると、最終的には以下のような重大な問題を引き起こす可能性があります。
- 突然のデータ消失
- HDDが完全に認識されなくなる
- システムクラッシュや起動不能
アクセスランプの点滅が止まらない状態が続く場合は、早めの診断と適切な対処が重要で
物理障害の修復には、専門環境での対応(クリーンルーム作業)が必須となります。
自己判断での作業は避け、まずは専門業者による無料診断を受けましょう。
データ復旧成功の鍵は早期診断

外付けHDDのアクセスランプの点滅を解決する対処方法
外付けHDDでアクセスランプが点滅が止まらない場合は、以下の対処法を実行してみてください。
タスクマネージャーでHDDにアクセスしているアプリケーションを確認する
まずはHDDへのアクセスが集中していないかを確認します。
- キーボードの「Ctrl + Shift + Esc」を押してタスクマネージャーを開く
- 「パフォーマンス」タブを選び、「ディスク」の使用率を確認
- 使用率が100%に張り付いている場合、どのアプリが原因か「プロセス」タブで確認
HDD診断ツールでのチェック
HDDの状態を把握するには、専用の診断ツールの使用がおすすめです。代表的なツールに「CrystalDiskInfo」などがあります。
- 信頼できるサイトから「CrystalDiskInfo」などをダウンロード
- インストール後、アプリを起動して「健康状態」や「温度」を確認
- 「注意」や「異常」が表示された場合は、すぐにバックアップをとるか専門業者へ相談
Windows Updateを実行する
Windows Updateを行うとパソコンが最新の状態になり、問題が解決できる可能性があります。また、Windows Updateが実行中はアクセスランプの点滅が止まらないことがあるので、終了まで待つようにしましょう。
- Windowsロゴをクリックし、設定をクリック
- 設定画面が表示されたら「更新とセキュリティ」をクリック
- 「更新とセキュリティ」画面が表示後、左側の一覧から「Windows Update」をクリック
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
以上で、自動的に更新プログラムがインストールされます。Windows Update実行後は再起動が必要になることがあるので、全てのアプリケーションを終了しておくようにしましょう。Windows Updateが終了しているにもかかわらず、点滅が止まらない場合は別の原因が考えられるため、次の手順に進んでください。
デバイスドライバを更新する
デバイスドライバを最新にすることで、問題が解決できる可能性があります。デバイスドライバがWindows 10に対応していないと、他のトラブルや不具合を引き起こすこともあるため、常に最新のバージョンに更新するようにしましょう。
- Windowsロゴを右クリックし「デバイスマネージャー」を選択
- 一覧の中から目的のデバイスを選択し、ダブルクリック
- デバイスドライバ一覧が表示されたら目的のドライバを右クリック
- 一覧の中から「ドライバの更新」をクリック
- 「ドライバの更新」画面が表示されたら、「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索」をクリック
- インストールが完了するまで待つ
- 「ドライバが正常に更新されました」と表示されたら「閉じる」をクリック
以上で、デバイスドライバの更新が完了します。最新のドライバが見つからない場合は「このデバイスには最適なドライバーがインストールされています。」と表示されるので、注意してください。
HDDを取り出してケースの交換を行う
HDDの内部に問題は無く、USBのコネクタ部分が故障しており、データにアクセスできていない可能性があります。この場合は、HDDのケースを分解し、HDDを取り出してみましょう。HDDをUSB変換ケーブルなどで接続することで、データへアクセス・取り出すことができます。
ですが、この方法はある程度HDDの知識が必要な作業である上に、実行することで故障が進行する可能性もあるため、リスクを伴います。また、完全にHDDを分解しなくても、ケースを開けた痕跡があった場合、メーカー保証が切れることがほとんどなので、よく理解したうえで分解するようにしましょう。
データ復旧業者に相談する
上記で紹介してきた対処法を実行しても、アクセスランプの点滅が止まらず、外付けHDD内のデータが取り出せない場合は、データ復旧業者に相談するようにしましょう。
データ復旧業者では専門的な知識や技術でHDDの故障原因を特定、安全で確実なデータ復旧作業を行うことができます。初期診断から見積りまで無料で実施している業者にまずは相談し、データの重要度に合わせて依頼を検討するようにしましょう。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2%」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。