HDDのデータをコピーしようとした際に、突然エラーメッセージが表示されてコピーが途中で止まることがあります。このような問題は、接続不良やディスクの容量不足、フォーマット形式の違いなどが原因で発生することが多いです。本記事では、HDDコピーエラーの原因と具体的な対処法を詳しく解説します。場合によっては自力での対処が難しいこともあるため、重要なデータが保存されている方は専門業者に相談することをおすすめします。
目次
HDDコピーエラーの主な原因
HDDのコピーが正常に行えない場合、以下のような原因が考えられます。
接続の問題
USBケーブルやSATAケーブルの接触不良、USBハブを経由した接続などが原因で、HDDが正常に認識されずコピーエラーが発生することがあります。
ディスクの容量不足
コピー先のHDDの空き容量が不足していると、コピーが途中で停止することがあります。特に、大容量ファイルを移動する際に発生しやすいです。
フォーマット形式の制限
FAT32形式のHDDでは、1つのファイルが4GBを超えるとコピーできません。この場合、NTFSやexFAT形式に変更する必要があります。
ソフトウェアの干渉
ウイルス対策ソフトや特殊なドライバー(TurboUSBなど)がコピーを妨げることがあります。一時的に無効にすることで改善される場合があります。
ハードウェアの故障
HDD自体が物理的に故障している場合、コピーエラーが頻発することがあります。特に異音がする場合は、物理障害の可能性が高いです。
物理的な故障は衝撃や加熱のほかに経年劣化によっても生じます。たとえ心当たりがなくとも故障が生じている可能性は十二分にあるということを理解しておく必要があります。加えて、物理的な故障からの復旧には専門的な知識と特殊な設備を要するため、原則個人での対応は不可能です。大事なデータが保存されている場合は専門業者に問い合わせることをおすすめします。
デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が46万件以上の相談実績(算出期間:2011年1月1日~)をもとに「初期診断」を行い、障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
また、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。 まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
不良セクタの存在
HDDに不良セクタがあると、該当部分のデータを正常に読み取れず、コピーエラーが発生することがあります。
ブートセクタの問題
クローン作成時にブートセクタが正しくコピーされていないと、コピー後に起動できないことがあります。
HDDコピーエラーの対処法
HDDのコピーエラーを解決するために、以下の方法を試してみてください。
接続を確認する
HDDが正しく接続されているかを確認し、USBポートやケーブルを変更してみましょう。
- HDDを直接PCに接続する(USBハブや拡張カードを使用しない)
- 別のUSBポートやSATAポートを試す
- 別のケーブルを使用する
ディスクの空き容量を確保する
不要なデータを削除するか、より大容量のHDDを用意しましょう。
フォーマット形式を変更する
FAT32の制限により大容量ファイルがコピーできない場合、NTFSやexFATにフォーマットを変更します。
ソフトウェアの干渉を防ぐ
ウイルス対策ソフトや特殊ドライバーが影響している場合、一時的に無効にすることで解決できる場合があります。
不良セクタをチェックする
CHKDSKを実行し、HDDの状態を確認しましょう。
- 「Windowsキー + X」を押し、「コマンドプロンプト(管理者)」を開く
- 「chkdsk X: /f /r」と入力(XはHDDのドライブレター)
- 再起動後にエラーチェックが実行される
ブートセクタを修復する
クローンHDDが正常に起動しない場合、以下のコマンドを実行します。
- WindowsのインストールメディアでPCを起動
- 「修復オプション」→「コマンドプロンプト」を選択
- 以下のコマンドを順番に入力し、Enterを押す:
bootrec /fixmbr
bootrec /fixboot
bootrec /rebuildbcd
これらの方法を試しても解決しない場合は、HDDの物理障害の可能性があるため、専門業者に相談することをおすすめします。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。