HDDから異音「カコン」が発生する場合、これはHDD内部で深刻な問題が発生しているサインです。このような異音が聞こえたときには、すぐに対応することがデータを守るために重要です。以下に異音が発生する原因と対処方法、データ復旧手順について解説します。
目次
HDDから「カコン」と異音が発生する主な原因
異音「カコン」が発生する原因は、主に物理的な障害と論理的な障害に分けられます。それぞれの詳細を確認していきましょう。
物理的な障害
「カコン」という異音の多くは、HDDの内部パーツに物理的な損傷が発生した際に聞こえます。主な原因としては以下のような要因が挙げられます。
- 外部からの衝撃や落下: 衝撃や落下によってHDD内部の磁気ヘッドやアームが破損し、異音が発生します。
- 経年劣化: 長期間使用されたHDDは、内部部品が劣化し、動作が不安定になることがあります。
- 磁気ヘッドの故障: 磁気ヘッドがプラッタに接触して異音が生じ、データ損失のリスクが高まります。
ハードウェア障害が発生時、自己修復を試みるのはリスクが高い
ハードウェア障害が発生した場合、自己修復を試みるのは非常に危険です。
物理的な故障に対し、ソフトウェアツールや再起動などの一般的な手段は効果がなく、状況を悪化させるリスクがあります。例えば、ヘッドクラッシュしたHDDを無理に動かすと、プラッタが傷つき、データが完全に失われる可能性が高まります。
物理障害が疑われる場合は、すぐにデータ復旧業者に相談することが重要です。データ復旧業者は、クリーンルームでの作業や故障箇所の特定、専用機器を用いて安全にデータを救出します。迅速にプロの助けを求めることで、データ消失のリスクを最小限に抑えられます。
当社は、46万件以上の相談実績(算出期間:2011年1月1日~)を持ち、経験豊富な専門アドバイザーが対応しています。手術室レベルの清潔なクリーンルームや7,000台以上のHDDドナーを活用し、迅速かつ確実なデータ復旧を行います。
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論理的な障害
HDDの構造に物理的な問題がない場合でも、論理的な障害によって異音が発生することがあります。
- 不良セクタの増加: 不良セクタが増えると、磁気ヘッドが同じ箇所を繰り返し読み取ろうとして異音が発生することがあります。
- ファームウェアの破損: HDDのファームウェアが破損すると、データの読み取りが正常に行えなくなり、異音が発生する原因となります。
異音が発生した場合のデータ復旧手順
「カコン」という異音が聞こえた場合、まずは以下の手順でデータを復旧する方法を試みてください。
即座に電源を切る
異音が聞こえたら、まずHDDの電源を切ることが最優先です。通電し続けると、磁気ヘッドがプラッタに接触し続け、さらなる物理的損傷が発生する恐れがあります。
電源のON/OFFを繰り返さない
異音が発生したHDDを再起動することで、内部パーツにさらに負担がかかり、データ損失が加速する可能性があります。再起動は避けましょう。
物理的な操作を避ける
HDDを叩いたり、振ったりして直そうとするのは禁物です。このような操作は、HDDの内部部品にさらに損傷を与え、データの取り出しが不可能になることがあります。
分解しない
HDDを分解することは避けてください。専門のクリーンルーム以外で分解すると、ホコリが入り込み、データ復旧が不可能になることがあります。
専門家に相談
異音が発生している場合、自己判断での操作は避け、データ復旧の専門業者に依頼することが最も安全です。専門業者はクリーンルーム環境でHDDを開封し、高度な技術を駆使してデータ復旧を行います。
ストレージ(HDD/SSD)の故障
内蔵ハードディスク(HDD)やSSDの物理的な故障が発生した場合、パソコンはブート情報を正しく読み取ることができなくなり、結果としてOSが起動できなくなります。この問題の原因としては、以下のようなことが考えられます。
- 記憶装置内部の機械的な損傷
- 電子部品の劣化
- 電気的なショート
特に、HDDの場合は、ディスク内部のプラッタ(データが保存されている円盤)が物理的に損傷すると、ヘッドクラッシュと呼ばれる現象が発生し、データが読み取れなくなることが多いです。SSDの場合でも、内部のNANDフラッシュメモリが劣化したり、コントローラチップが故障すると、同様にデータが消失する危険があります。
HDDから「カコン」と異音が発生する時の注意点
HDDから「カコン」と異音が発生する時に気を付けておくべきことは次の通りです。
初期化やフォーマットを行わない
異音が発生しているHDDに対して初期化やフォーマット操作を行うと、データが完全に消去され、復旧が難しくなります。
メーカーや購入店での修理には注意
メーカーや販売店での修理は、新品交換を伴うため、データ復旧ができない場合が多いです。重要なデータがある場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。
異音が発生したHDDからのデータ復旧は、迅速かつ慎重な対応が求められます。自己判断での対応は避け、専門家の助けを借りることで、データの損失リスクを最小限に抑えることが可能です。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ消失のリスクを最小限に抑え、確実にデータを取り出すためには、自己診断や修復を試みず、速やかに専門家に相談することが重要です。専門家は適切な診断ツールと経験を持っており、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。
特に重要なデータが含まれている場合は、データ復旧の専門家に相談することが最も安全で確実な方法です。データ復旧業者では、機器に発生している症状をもとにエンジニアが正確な初期診断を行い、故障原因を特定することが可能です。プロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。
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よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
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復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。