パソコンや外付けHDDから「カチカチ」「ガリガリ」「ブーン」といった異音が聞こえ、HDDが認識されない…。こうした症状は、HDD内部で物理的な障害が発生している可能性が高く、誤った対処によっては大切なデータが完全に失われてしまうこともあります。

本記事では、異音の原因と適切な復旧方法を、やってはいけない対応とともに解説します。

HDDから異音がして認識しない原因

HDDが認識されず、異音を発する場合は、高確率で物理障害が発生しています。内部構造のトラブルにより、ヘッドやプラッタ、モーターに異常が生じている可能性があります。

コネクタ・ケーブルの接触不良

ごく稀にですが、HDDとパソコンを接続するケーブルやコネクタの緩み・断線が原因で、電源が安定供給されず、異音や認識不良を引き起こすことがあります。まずはこの可能性も確認しましょう。

プラッタやベアリングの損傷

ディスクが回転する中心部にあるプラッタやベアリングが摩耗、あるいは衝撃で変形してしまうと、回転時に「ブーン」「ガリガリ」といった異音を発するようになります。これはHDDの寿命や熱による劣化が原因のこともあります。

基板や電源系の故障

HDD本体に搭載されている制御基板（PCB）や、電源供給回路の不具合が原因で、正常な信号が送れず認識されないこともあります。この場合も内部から異音が発生することがあります。

ヘッドの固着・損傷

HDDの読み書きを担うヘッドが、停電や衝撃によってプラッタに貼り付いたまま動かなくなったり、摩耗や経年劣化で物理的に破損することがあります。これにより「カチカチ」「カコンカコン」といった異音が発生し、データへのアクセスができなくなります。

デジタルデータリカバリーでは、通電できない機器や、画面が映らない状態のパソコンからでも、保存されているデータを安全に取り出すための専門技術を有しています。
過去には、同様の障害から多くの重要データを復旧してきた実績があります。

初期診断とお見積りは無料です。突然のトラブルが起きたときは、まず専門業者にご相談ください。データを守る最善の手段をご提案いたします。まずはお気軽にご相談ください。

応急的に確認しておくべきこと

異音の内容や発生状況から、物理障害かどうかをある程度見極めることができます。以下の応急処置は、物理障害でない場合に限り、確認しておくと良いでしょう。

データ復旧のための正しい対応手順

HDDから異音が発生している場合、復旧作業には適切な対応が欠かせません。誤った対処をすれば、かえって障害を悪化させてしまい、復旧が不可能になることもあります。以下の手順を確実に守ることで、貴重なデータを取り戻せる可能性を最大限に高めることができます。

異音がある場合は速やかに使用を中止

異音（「カチカチ」「ガリガリ」「ブーン」など）が確認されたHDDは、内部でヘッドやプラッタが損傷している可能性が非常に高い状態です。このような状態で通電を続けると、プラッタに深い傷がつき、データそのものが物理的に消失する恐れがあります。

異音を確認したら、すぐにパソコンや外付けHDDの電源を切り、再起動や再接続を行わないようにしてください。たった1回の再通電で復旧不可能になるケースもあるため、慎重な対応が求められます。

データ復旧業者への相談が最優先

異音を伴うHDDのトラブルは、ほぼすべてが物理障害であり、自力での復旧は極めて困難です。市販の復旧ソフトは論理障害にしか対応できず、異音がするHDDに使うと障害が悪化する危険性があります。

このような物理障害は、「クリーンルーム」という無塵環境で専用設備を使って分解・修復できる専門業者に依頼することが、最も確実かつ安全な対応です。分解・修理作業を伴うため、ノウハウと技術が問われる領域でもあります。

相談の際は、状態の説明とともに、通電の有無や異音の種類・発生タイミングをできるだけ詳しく伝えると、診断や対応のスピードも高まります。

実績・設備が整った業者を選ぶ

データ復旧業者を選ぶ際には、以下のようなポイントをしっかりとチェックしましょう。適切な業者を選ぶことで、復旧の成功率が大きく変わってきます。

• クリーンルーム設備：HDDの開封には、チリやホコリを完全に排除できるクラス100レベルのクリーンルームが必須です。
• 物理障害への対応実績：HDDの開封修理を含む「物理障害」に対応可能な技術力と実績があるかを確認しましょう。
• 初期診断と見積が無料：事前に費用が明確にならない業者は避け、診断・見積が無料の業者を選ぶと安心です。

当社では、これまでに46万件以上の相談実績（期間：2011年1月以降）と、復旧件数割合91.5%（完全復旧57.8%。2023年10月実績）という高い復旧率を達成しています。初期診断・お見積りは無料、24時間365日対応で、どんな緊急トラブルにも迅速に対応可能です。異音があるHDDは時間との勝負です。迷ったら、すぐにご相談ください。

復旧ソフトは使える？

異音があるHDDに対しては、復旧ソフトの使用は推奨されません。これは、復旧ソフトが「論理障害」にのみ対応しており、物理的損傷には効果がないためです。

どうしても試す場合は、異音がなく、一時的に認識できる状態でのみ、Disk DrillやEaseUS Data Recoveryなどを使って、イメージバックアップ（ディスク全体のコピー）を取り、そのバックアップから復旧を試みることをおすすめします。

状態	対応策
異音あり・認識しない	即時通電中止→データ復旧専門業者に相談
異音なし・一時的に認識	すぐにイメージバックアップを作成し、復旧ソフトを試す
ケーブルやポートの接触不良	別ケーブル・別ポートで接続を確認

HDDから異音が発生している状態は、明らかな物理障害の兆候です。この状態で通電を続けたり、自己修理を試みることは、データ消失のリスクを大幅に高めます。

当社では、46万件以上の相談実績（期間：2011年1月以降）、復旧件数割合91.5%（うち完全復旧57.8%。2023年10月実績）という高い成果をもとに、HDDのあらゆるトラブルに対応しています。初期診断・お見積りは無料。24時間365日対応で緊急時も安心です。データが大切な方は、まずはご相談ください。