HDDに保存されたユーザーフォルダが突然開けなくなった場合、重要な書類や個人データにアクセスできなくなり、業務や日常生活に深刻な影響を及ぼします。
この記事では、ユーザーフォルダにアクセスできない主な原因と、それぞれに対応した対処法を段階的に解説します。アクセス権限の確認から、物理障害の可能性まで広くカバーしています。
目次
ユーザーフォルダが開けない主な原因
ユーザーフォルダにアクセスできない場合、その原因はソフトウェア的な設定ミスからハードウェアの障害まで多岐にわたります。誤った対処を避けるためにも、まずはどのような問題があるかを把握しましょう。
アクセス権限の問題
ユーザーフォルダはセキュリティ上の理由から、特定のユーザーにのみアクセスが許可されています。アカウントを変更したり、別のPCにHDDを接続した場合、アクセス権限が不足していることでフォルダが開けないことがあります。
所有権の不一致
OSの再インストールやアカウントの切り替えを行うと、フォルダの所有者が別のユーザーに設定されてしまうことがあります。
この場合、現在のユーザーはフォルダを開くことができず、「アクセスが拒否されました」と表示されることがあります。
ファイルシステムのエラー
ファイルシステムに破損が生じていると、正常な読み書きができなくなり、ユーザーフォルダへのアクセスもできなくなります。特に「D:\Users」など、別ドライブ上のユーザーフォルダにこのような症状が出やすい傾向があります。
HDDの物理的な故障

HDDから異音がする、認識が不安定になる、極端に動作が遅くなるといった症状が見られる場合、内部の物理的な損傷が疑われます。これらの症状は、ヘッドクラッシュやディスク面の劣化など、深刻な障害の前兆であることが少なくありません。
このような状態で無理にアクセスを続けると、データの読み書きが重なって状況が悪化し、最悪の場合はデータが完全に失われる恐れがあります。とくに、異音が発生している場合は、通電だけでもさらなるダメージを与える可能性があるため、慎重な対応が必要です。
こうしたリスクを回避するためには、早い段階で専門業者に相談することが重要です。
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ユーザーフォルダが開けない場合の対処法
以下に、各原因に対応した実践的な対処法を紹介します。順に試していくことで、問題の特定と解決が可能です。
アクセス権限と所有権の変更
フォルダにアクセスできない場合、最初にアクセス権限と所有権を確認・変更しましょう。
- ユーザーフォルダを右クリックし「プロパティ」を選択。
- 「セキュリティ」タブを開き、「編集」をクリックして、現在のユーザーにフルコントロールを許可。
- 「詳細設定」を開き、「所有者」を現在のユーザーアカウントに変更。「サブコンテナとオブジェクトの所有者を置き換える」にチェック。
- 管理者権限でコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを順に実行:
takeown /f "D:\Users\ExampleUser" /r /d y
icacls "D:\Users\ExampleUser" /grant YourUserName:F /t
ファイルシステムの修復(chkdsk)
ファイルシステムエラーが疑われる場合、chkdskコマンドで修復を試みましょう。
- 管理者権限でコマンドプロンプトを開きます。
- 以下のコマンドを入力し、Enterを押します:
chkdsk D: /f /r
D:は対象ドライブに置き換えてください。 - チェックが必要なシステムドライブの場合、再起動後に自動で処理が開始されます。
HDDの接続状態を確認
外付けHDDなどを使用している場合は、物理的な接続も確認が必要です。
- USBケーブルを別のものに交換し、再接続を試みます。
- PCのUSBポートを変更してみます。可能なら別のPCに接続してみてください。
- HDDのランプや回転音など、物理的な動作状況も確認します。
セーフモードでの起動
ソフトウェアの競合やセキュリティソフトが原因でアクセスできない場合、セーフモードでの起動が有効です。
- PCを再起動し、起動中にF8キーまたはShift + 再起動を選択します。
- 「トラブルシューティング」>「詳細オプション」>「スタートアップ設定」>「再起動」を選択。
- メニューから「セーフモードで起動」を選択し、アクセスできるか確認します。
データ復元ソフトの使用
論理障害によりファイルにアクセスできない場合、復元ソフトを使ってデータの救出を試みることができます。
- Recuva や EaseUS Data Recovery Wizard を別のドライブにインストール。
- 問題のHDDをスキャンし、復旧可能なファイルが表示されたら、必要なデータを別の場所に保存。
- 作業中に上書きしないよう、保存先には別ドライブを使用してください。
深刻な障害が疑われる場合は専門業者へ
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。