突然パソコンが動かなくなり、大切なデータにアクセスできなくなった経験はありませんか?特にHDDに保存されたデータは、物理的な障害や論理的なエラーによってアクセスが困難になることがあります。
この記事では、HDDからデータを自分で取り出す方法について、初心者の方にも分かりやすく解説します。必要な道具や具体的な手順を詳しく説明し、さらに注意点やリスクについても触れています。
また、物理障害の場合に自力での対処が難しい理由や、専門業者に相談する際のポイントについても解説します。この記事を参考に、適切な対処法を見つけ、大切なデータを守りましょう!
目次
HDDからデータが取り出せない原因
まず、HDDからデータを取り出せない原因を理解しましょう。原因を把握することで、適切な対処法を選択できます。
HDDの物理的な破損
HDD内部の部品が故障している場合、例えばヘッドクラッシュやモーターの不具合が原因で、データにアクセスできなくなることがあります。物理障害の場合、自力でのデータ復旧は非常に難しく、専用設備を持つ専門業者への依頼が必要です。
論理障害によるアクセス不能
データが壊れてしまったり、HDDのファイルシステムが破損している場合、HDD自体は正常でもデータにアクセスできないことがあります。このような場合、復旧ソフトウェアを使用して解決できる可能性があります。
接続不良または認識エラー
HDDが正しく接続されていなかったり、パソコンがHDDを認識しない場合があります。接続ケーブルの確認や再接続を試みることで解決することもあります。
ウイルスやマルウェアによるデータ破損
ウイルスやマルウェアが原因でHDD内のデータが壊れることがあります。この場合、適切なアンチウイルスソフトウェアを使用して問題を解消する必要があります。
OSの不具合による障害
オペレーティングシステムのエラーやクラッシュが原因で、HDD内のデータにアクセスできなくなる場合があります。セーフモードで起動するなどの方法で解決を試みることが可能です。
パーティションエラーまたはフォーマットエラー
HDDのパーティションが壊れている、または誤ってフォーマットしてしまった場合、データが表示されなくなることがあります。パーティション修復ツールやデータ復旧ソフトを利用することで解決できることがあります。
HDDのデータを自分で取り出す方法
HDDの物理障害がなく、軽度な論理障害であれば、自力でデータを取り出すことが可能です。以下に具体的な手順を示します。
HDDを取り外して別のパソコンに接続する
HDDをパソコンから取り出し、USB接続変換アダプタを使用して別のパソコンに接続することで、データを取り出すことができます。
- パソコンの電源を切り、HDDを慎重に取り外します。
- USB接続変換アダプタを使用してHDDを接続します。
- 別のパソコンにUSBで接続し、データが表示されるか確認します。
- 必要なデータをコピーして保存します。
復旧ソフトを使用する
論理障害が原因の場合、復旧ソフトウェアを使用してデータを取り出すことが可能です。
- 信頼性の高い復旧ソフト(例:Recuva、EaseUS Data Recovery Wizardなど)をインストールします。
- ソフトを起動し、スキャンを実行します。
- 復元可能なファイルを選択して保存します。
ブート可能なUSBやディスクを使用する
HDDが起動しない場合でも、ブート可能なUSBやディスクを使用してシステムを起動し、データを取り出せることがあります。
- ブート可能なUSBまたはディスクを準備します。
- パソコンを再起動し、BIOS設定でブートデバイスをUSBまたはディスクに変更します。
- データにアクセスしてコピーします。
Linux環境でデータを取り出す
HDDが認識されない場合、UbuntuなどのLinux環境を利用してデータを取り出す方法も有効です。
- Linux環境をインストールしたUSBを準備します。
- パソコンをLinux環境で起動します。
- HDDをマウントし、データをコピーします。
自力で取り出せない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ消失のリスクを最小限に抑え、確実にデータを取り出すためには、自己診断や修復を試みず、速やかに専門家に相談することが重要です。専門家は適切な診断ツールと経験を持っており、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。
特に重要なデータが含まれている場合は、データ復旧の専門家に相談することが最も安全で確実な方法です。データ復旧業者では、機器に発生している症状をもとにエンジニアが正確な初期診断を行い、故障原因を特定することが可能です。プロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。
デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。