外付けHDDに急にアクセスできなくなった場合、複数の原因が発生している可能性が高く、判別がつかない状態で対応すると状態が悪化する恐れがあります。
この記事では外付けHDDがアクセスできなくなった原因をはじめ、アクセスできないときの対処法を症状別にご紹介いたします。冷静に原因を見極め、適切な対処を行いましょう。
目次
HDDにアクセスできない原因と症状
HDDにアクセスできない原因としては次のとおりです。
HDDを認識しない原因と対処法は、下記でも詳しく解説しています。
筐体障害:HDDがまったく起動しない場合
基板が破損している
HDD上の基板に問題があると、HDDは正しく動作しません。またHDDに内蔵された基板は個人で交換することが難しく、仮に交換しても互換性がなくなり、ファイルシステムやファームウェアの修復を行う必要が生じる場合もありますので修理店などで交換作業を行う必要があります。
修理店にHDDを持ち込むとデータ領域も交換されてしまう恐れがありますので、データ復旧を重視する場合は、データ復旧の専門業者まで対応を依頼することをおすすめします。
ケーブル接続端子・ コネクタ等が不具合を起こしている
HDDを新しいものに換装した直後、急に認識しなくなった場合、SATAインターフェース(コネクタ部分)に不具合があるか、正しくケーブルが接続されていない可能性があります。この場合、正しく接続し直す必要があります
フォーマットが異なっている場合
NASのHDDをPCに単体接続している
NASに接続されたHDDは、PC上で認識しません。単体接続すると状態が悪化する恐れがあるので、NASからむやみにHDDを取り出すのは控えましょう。
MacでフォーマットしたHDDをWindowsPCに接続している
Macは「FAT〇〇」というファイルシステムを採用しており、これはWindowsのファイルシステム「NTFS」とは異なります。
そのため、Macで使用しているデバイスがWindowsでは正常に読み込めないということも珍しくありません。この場合、フォーマットするか、元のMac機器上でバックアップをとっておくなどで対処することができます。
HDD内部のデータ容量がいっぱいになっている
HDDのデータ容量がいっぱいになっていると、HDDが不安定になって正しく動作・認識しなくなることがあります。この場合、HDDの容量を確認し、データを分散させておきましょう。
論理障害:主にファイルが壊れている・フォルダが開けない
MBR(マスターブートレコード)が破損している。
OSの起動を行う「MBR(マスターブートレコード)」というプログラムが破損していると、そこから先へ進むことができず、OSを認識することが出来ません。
BIOSでHDDが認識しない場合のデータを取り出す方法はこちら
ファイルシステムが破損している
ファイルシステムとは、データを管理する本棚のようなものです。ここは強制終了などが原因で破損すると、データを読み込めなくなります。
HDDで「不明・初期化されていません」と表示される原因とその対処法はこちら
ドライブレターが重複している
もし各ドライブに振られたアルファベット(Cドライブ、Dドライブなど)が重複していると、HDDが認識しなくなることがあります。
物理障害:主に異音がする・データエラーメッセージが表示される
物理障害とは、HDDの読み書き装置や記録面が、物理的に破損している状態です。とくに「HDDを落とした」「10年近く使っている」ような状況カチカチといった異音が発生する場合、物理障害の可能性が高いです。
ここでは物理障害の代表的な原因をご紹介します。
経年劣化
HDDの耐用年数は5~8年程度しかありません。その後は著しく故障率が上がります。もし10年近く使用しているHDDは、いつ壊れてもおかしくなく、それで実際に認識しなくなった場合は、真っ先に物理障害を疑うべきでしょう。
読み書き装置が破損している(ヘッドクラッシュ)
HDD(ハードディスク)のヘッドクラッシュとは、読み書き装置の磁気ヘッドが何らかの原因でデータ記録面に接触し、傷が付いてしまう現象のことです。
HDDに傷が入っている(スクラッチ)
このような状態でデータを救出しようとすると、最悪の場合、HDDのデータ記録面(プラッタ)に傷が入ってしまい完全にデータを読み出せなくなる恐れがあります。
特に異音や異臭が発生している場合は、データの消失を避けるために、速やかに使用を中止しましょう。確実にデータを取り出したい場合は、個人でのデータ移行は控え、データ復旧の専門業者まで相談してください。
論理障害と物理障害は、自力で判別できないことが多い
論理障害と物理障害では、フリーズ・フォーマット要求・ブルースクリーンなど多くの症状が共通しており、障害原因の見分けがつかないことがよくあります。
障害を特定できない状態で、修復ツールを不用意に使うのは控えましょう。安易に自力で対処すると、物理障害の悪化や、データ上書きのような論理障害を併発し、より復旧が困難になってしまいます。
特に物理障害が発生したHDDから個人でデータの取り出しを行うのは、ほぼ不可能です。HDDはナノ単位で動作する超精密機器であり、部品交換など修復作業では、専門設備(クリーンルーム)でHDDを開封し、経験を積んだエンジニアが作業する必要があります。
「故障を判別できない」「安全にデータを取り出したい」という場合は、データ復旧の専門会社まで無料初期診断を受けてみることをおすすめします。
HDD内部と障害の関係
超精密機器のHDDでは、多数の部品、プログラムが正常に動作することで、はじめてデータの読み書きを行うことができます。HDDの復旧時は、これら部品やプログラムのうち、どこが故障しているのか、どこに不具合が起きているかを正確に特定する必要があります。
またHDD自体は問題ない場合でも、データが見えない場合、「データを誤って削除してしまった」「上書き保存してしまった」などのヒューマンエラーを想定することが出来ます。
①PCB基板
–HDDの動作に必要な電力を供給する部品
②磁気ヘッド
–データ記録面であるプラッタにデータの読み書きを行う部品
③スピンドルモーター
–データ記録面であるプラッタが両面にある磁気ディスクを回すための部品
④ファームウェア
–HDDの全体の動作をコントロールするプログラム
⑤セクタ
–データ記録の最小単位
⑥データ記録面
–データであるプラッタに傷が物理的に付く”スクラッチ”
⑦PC,外付けHDD筐体の基板
–HDDのPCB基板に電力供給するための部品
(※HDD自体ではない)
①OS(Operation System)
–PC全体のシステムを管理しているソフトウェア。
PCを起動するためには、OSを起動させる必要がある。
②ファイルシステム
–ファイルやフォルダの作成・移動・削除など、データを管理する仕組みのこと。
(Windows, Mac, Linuxによって異なる)
障害が発生したHDDからデータを復旧するには?
HDD障害の原因の見極めはプロでも難しいです。そのため、技術力が乏しい業者や、専門設備がない業者に依頼すると、不適切な作業が行われ、二度とデータが取り出せなくなる恐れがあります。
「データ復旧は一発勝負」とも言われるので、大切なデータを失わないためには、実績と技術力の高いデータ復旧の専門業者に早めに相談するようにしましょう。
「HDDの障害が疑われる」「最も安全にデータを復旧したい」という場合は、極力手を加えずに信頼できるデータ復旧サービスに相談することをおすすめします。
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外付けHDDが認識しない時にやってはいけないこと
外付けHDDが認識されないトラブルに陥ってしまった場合は下記に注意してください。
故障したHDDに発生した障害ごとの適切な対処方法は下記でも詳しく解説しています。
通電し続けない
HDDを認識しない際は、以下の点に気をつけましょう。
- 外付けHDDの電源をOFFにする(ONにしない)
- 外付けHDDを通電させない
HDDは電源を入れると物理的な部品が駆動し、機器に一番大きな負荷がかかるため、何度も再起動を行うと故障をより大きくする確率が上がってしまいます。
焦って再起動や抜き差しを試してしまうと、復旧できたはずのデータさえも復旧できなくなってしまう可能性も高いです。
データ復元ソフトの使用は控える
データ復元ソフトで対処できるのは、軽度の論理障害のみです。
しかし、物理障害でも「フリーズ」「フォーマット要求」など、論理障害と同じような症状が出ることがあり、見分けがつかないことが多くあります。
障害を正確に判断できない状態で、安易にデータ復元ソフトを使用してしまうと、HDDに物理的な負荷がかかり、状態を悪化させてしまう恐れがありますので、データを安全に取り出すためには、データ復元ソフトの使用は避けるのが賢明といえるでしょう。
PCを強制終了しない
HDDが認識しないときに、PCを強制終了させるのは控えましょう。
HDDは常にデータの読み書きを行っています。データを更新するためには複数のデータ情報を更新しなければなりませんが、その更新が上手く行えない状態で強制的に終了してしまうとデータ消失につながります。
過度な強制終了はデータを失う危険性が高いため、控えましょう。
フォーマットしない
HDDが認識しない場合、PCに接続してみると「フォーマットしますか?」といったエラー画面が表示されることがあります。
フォーマットとは、ファイルシステム(データを構築する仕組み)が読み込めなくなった際に、ファイルシステムを整理し直して、データの管理ができるようにするための操作です。
「フォーマット」は、一般的には「初期化」の意味を持ちます。指示通りにフォーマットを実行してしまうと、HDD自体のシステム的なエラー(論理障害)は解消することもありますが、それと引き換えにHDD内のデータは全て失われてしまいます。
大切なデータが保存されている場合は、安易にフォーマットを試さないようにしましょう。
「フォーマットする必要があります」とエラーメッセージが表示された場合はこちら
HDDにアクセスできないときの対処法
HDDにアクセスできない場合、次の対処法で問題が解決することがあります。
主な対処法は、次のとおりです。
- まったく起動しない場合
- 外付けHDDのアクセスが拒否された場合
- 外付けHDDのファイルが認識されない場合
- 新品の外付けHDDで認識されない場合
- HDDが認識しない場合の最終手段(データは消えます)
ただ、自力での復旧には、HDDの状態悪化など大きなリスクも伴います。確実にデータを救出したい場合や、自力での復旧を試したものの復旧できなかった場合は、データ復旧業者への相談を検討してください。
デジタルデータリカバリーでは、365日無料で専門エンジニアによる初期診断を行っています。データ復旧の可能性や費用、作業期間などを知りたい方は、お気軽にご活用ください。
まったく起動しない場合
電源/USBケーブルの接続を確認する
まったく起動しない場合、電源供給に問題がある可能性が高いと考えられます。この場合、電源供給に関わるACアダプタやUSBケーブルが正しく接続されているか確認しましょう。もし、正しく接続されている場合、内部の回路が壊れている可能性があるため、交換することをおすすめします。
HDDのドライブが画面上で認識されない場合
HDDのドライブが画面上で認識されない場合、デバイスの設定に何らかの問題が発生している可能性が高いと考えられます。この場合の対処法は次のとおりです。
デバイスドライバを再インストールする
デバイスマネージャーは、「Windows」マーク→「メニュー」→「デバイスマネージャー」を選択することで開くことができます。
もし、デバイスマネージャーで外付けHDDが認識されているにもかかわらず、正常に開けない場合、デバイスマネージャーから外付けHDDのドライバーを右クリックして「更新」を選択すると、解決することがあります。
また、問題のあるドライバには「!」や「?」といったマークが表示されたり、デバイスマネージャー上のプロパディで「不明なデバイス」等と表示されることがあります。この場合、ドライバをアンインストールして再接続することで、復旧することがあります。
ただし、この方法でも問題が解決しなかった場合、対処することは難しいため、操作は極力控えるようにしましょう。
「アクセスが拒否されました」とエラーメッセージが表示された場合はこちら
ディスクの管理でドライブレターの重複をチェックする
外付けHDDを接続すると、別のドライブが「Dドライブ」となり、表示されないことがあります。これはドライブレターの重複が原因なので、変更した心当たりがある方は、一度ドライブレターを変更してみてください。
- タスクバーの検索ボックスから「コンピューターの管理」を起動。
- 「記憶域」の[ディスクの管理]を選択
- Dドライブを右クリックし、[ドライブ文字とパスの変更]をクリック
- 今まで使っていないドライブレターに変更する
ドライブレターの重複が原因だった場合はこれで問題が解決するはずです。
上記で解決されなかった場合、HDDが物理的に故障しており、PC画面上では認識されない可能性があるため、操作を控えてデータ復旧業者に相談することをおすすめいたします。
アクセス拒否される場合
アクセス権限を変更する
パソコンが外付けHDDを認識できない場合、セキュリティ上の問題でアクセス拒否となっている可能性があります。この場合はアクセス権を変更することで、アクセスできます。
- 該当ドライブを右クリックします。
- 「プロパティ」から「セキュリティ」タブをクリックします。
- 「編集」ボタンをクリックします。
- アクセス許可したい項目が「拒否」の場合は、チェックを外します。
(該当する「拒否」のチェックボックスを外します))
- ディスクを選択したあと「ファイル」>「情報を見る」に進みます。
- 「共有とアクセス権」の横にある矢印をクリックします。
- 「このボリューム上の所有権を無視する」にチェックをいれます。
フォーマットしてくださいと表示される場合
このエラーは接続不良、論理障害、物理障害と多岐の原因によって生じます。ここでは接続不良、論理障害に限定した対処法をご紹介します。このうち物理障害は、自力での対応が困難で、ここで紹介した対処法を試すとデータ復旧が困難になってしまう可能性もります。大切なデータが保存されている場合はデジタルデータリカバリーへご相談ください。
USBポートや接続コネクタが不具合を起こしている:別のケーブルを使う
外付けHDDとパソコンをつなげるUSBポートや接続コネクタが破損していると、フォーマットが要求されることがあります。
この場合、外付けHDDのUSBケーブルをUSBポートではなく直接、PCにつなげましょう。これで問題が解決しない場合、USBケーブルやPCの端子が破損している恐れがあるので、別のコネクタに接続するか、別のUSBケーブルに交換しましょう。
ファイルシステムでエラーが起きている:エラーチェックをおこなう
Windows10には、HDDを修復する自動修復機能が搭載されています。
これを用いると、軽度の論理障害から復旧することが可能ですが、物理障害の場合、症状を悪化させる恐れがありますのでご注文ください。
- 外付けHDDのアイコンを右クリックして「プロパティ」を選択。
- 「ツール」から「エラーチェック」の「チェック」を押します。
- 「ドライブのスキャンと修復」をクリックして修復を実行。
ファイルシステムでエラーが起きている:チェックディスクを利用する
Windowsには、HDDのシステムに破損がないかをチェックし、自動で修復を試みるコマンドが搭載されており、そのうちの1つが「チェックディスク(chkdsk)」です。
- Win+Rキーを同時に押しファイル名を指定して実行のウィンドウを開きます。
- cmdと入力しコマンドプロンプトを起動します。
- 「chkdsk d/f」と入力し、Enterで実行します。
ただし、いつまでもコマンド修復が終わらない場合、「不良セクタと呼ばれるHDD上のエラー領域が増えている」など、より重度の障害が起きている可能性があります。
このような場合、個人での操作は控えましょう。状態が悪化する恐れがあります。もしデータが必要なときは、データ復旧の専門の業者に対応を依頼することをおすすめします。
セクタ不良が多発している: SMART 情報を確認する
「S.M.A.R.T」とはHDDやSSDの自己診断システムです。「Crystal Disk Info」など複数のソフトウェアがありますが、そのソフトでも注目すべき値は「しきい値」です。
もし「値(現代値)」「最悪値(ワースト値)」が、「しきい値」を下回っている場合、HDDは近いうちに故障する可能性が高くなります。
またHDDが壊れており、正常・異常を診断できない場合、「使用時間」や「総書込量」などの数値が「100」と振り切れたように表示されることがあります。
このような状態だと、次の電源投入時にエラーを起こす可能性があるので、できれば電源を入れたままデータの退避を始めてください。
バックアップがある場合はフォーマットする
フォーマットをおこなうと正しいファイルシステムの形式に戻るため、大抵の場合、データは消えますが、元どおり使えるようになります(異音がする、または経年劣化など、物理障害の兆候が見られる場合は、対応できません)。もしデータのバックアップがある場合は、フォーマットを試してみるのも1つの手と言えるでしょう。
巡回冗長検査(CRC)エラーと表示される場合
外付けHDDには、発生したエラーを訂正する「巡回冗長検査(CRC)」という機能があります。しかし、CRCでもエラーが修正できない場合、「巡回冗長検査(CRC)エラー」と表示されます。
一般的にCRCエラーは、物理障害を起こしている可能性が高いと考えられ、自力での操作は大きなリスクにつながります。よく勘違いされるのですが、chkdskは、ファイルシステムを修復するものであって、CRCエラーに対応することは出来ません。
ただし、通常の修復ソフトではサルベージできないファイルもフリーソフトのTestDiskを使うことで対応可能なことがあります。
TestDiskを利用する
TestDiskは、破損・消失したMBRやパーティションテーブル(データを区切るライン)の修復に使われます。これはデータを正しく書き換えるためのソフトであり、壊れたシステムを復旧することで、論理的なCRCエラーに限定して解消することができます。
ただし、CRCエラーの多くは物理障害が原因となっています。特に異音が起きていたり、長時間使用HDDを使用していたりする場合は、物理障害の可能性が高いと考えられるため、自力での対応は困難です。むしろ、TestDiskをかけると状態が悪化する恐れがあるため、むやみに修復ツールをかけることは控えてください。
確実かつ、安定した環境でデータを取り戻したいという場合は、データ復旧の専門業者まで対応を依頼することをおすすめします。
「指定されたファイルが見つかりません」というエラーが表示される場合
Windowsで「指定されたファイルが見つかりません」というエラーが発生した場合、HDDの接続不良が起きているか、OSのバージョンが古く、システムファイルが破損していることが考えられます。
前述したデバイスドライバを再インストールする以外の対処法は、次のとおりです。
Windowsをアップデートする
Windowsのバージョンが古いと「指定されたファイルが見つかりません」というエラーが起きることがあります。この場合、次の手順を行うとOSのアップデートが可能です。
- 「更新とセキュリティ」から「Windows Update」に進む
- 「更新プログラムのチェック」を押し、更新する
もしwindows updataが正常に行われていないと、構成プログラムが不十分にしか設定されず、起動トラブルが起こることがあります。この場合はアンインストールしましょう。
レジストリキーを書き換える
Windowsには、ハードウェアやプログラムの設定を保存する「レジストリ」という仕組みがあります。ここには当然、HDDの制御・動作にまつわるプログラムが格納されており、ここに問題があるとHDDが認識しなくなることがあります。レジストリの破損は、「エラーチェック」「システムの復元」などで解消できるので、一度試してみましょう。
データが必要な場合は、データ復旧の専門業者に相談する
HDDの中に失いたくない大切なデータがあれば、データ復旧の専門業者に相談することを強くおすすめします。
データ復旧業者では、HDDに発生している症状を元に、エンジニアが正確な初期診断を行い、故障原因の特定が可能です。プロが対応するため、復元ソフト・修復ツールでは対応できない物理障害や、重度の論理障害からのデータ復元・復旧が可能です。
デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで、無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
障害が発生したHDDからデータを復旧するには?
「自力での対応に不安がある」「最も適切な手段でデータを取り出したい」という方は、専門業者に依頼することをおすすめします。
たとえば、物理障害からのデータ復旧では、製造年や製造メーカーが合致した部品を用意し、かつ手術室レベルのクリーンルーム内にて作業を行う必要があります。異音1つをとっても、障害発生個所が異なることが多く、もし技術力が乏しい業者に依頼すると、誤った処置が施されて、状態が悪化する恐れがあります[efn_note]具体的なケースで例えると、HDDには読み書きに使われる「磁気ヘッド」、そして各パーツの動作を制御する「ファームウェア」が組み込まれています。両者のいずれか(あるいは両方)が破損していると、「カチカチ」といった異音がすることから、多くの復旧業者は開封して、修復を試みます。しかし、どこの障害か判別がつかないと復旧不可として終わってしまい、また一度開封されたHDDは、他社に依頼しても復旧のハードルが上がってしまいます。[/efn_note]。
またHDDが認識されない場合、フォーマットを促すエラーメッセージが表示されることがありますが、これは論理障害でも、物理障害でも起きるため、個人での判別が難しいことも多く、仮にエラーメッセージの要求に従って、データを削除してしまった場合、「復元ソフトでは対応できなくなる」「2つの障害を併発する」恐れすらあります。
「データ復旧は一発勝負」とも言われるので、「HDDの障害が疑われる」「最も安全にデータを復旧したい」という場合は、極力手を加えずに、実績と技術力の高いデータ復旧の専門業者に早めに相談するようにしましょう。
技術力が乏しい業者や、専門設備がない業者に依頼すると、不適切な作業が行われ、二度とデータが取り出せなくなる恐れがあります。業者選定は慎重に行いましょう。
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※1 集計期間:2011年1月1日~
※2 データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと
第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。
※3 2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数 (2017年12月~2024年6月の各月復旧率の最高値)
はじめてのデータ復旧業者は【技術力の高さ】で選ぶ
データトラブルの際、一番頼りになるのがデータ復旧業者です。しかし、初めてデータ復旧業者に依頼するとなると、どこに依頼したらいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
データ復旧業者を選ぶときの最大のポイントは、【技術力の高さ】です。
データ復旧は手術と同様、何度もできるものではありません。失敗してもやり直しがきくものではなく、繰り返すたびに復旧率が下がっていくので、最初の対応が復旧率を握るカギとなります。もし絶対に取り戻したい大切なデータがあれば、確かな技術力を持つ業者に依頼すべきでしょう。
技術力が高いデータ復旧業者を選ぶ3つのポイント
全国100社以上あるといわれるデータ復旧業者の中で技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントを解説します。おさえておくべきポイントはこちらです。
- POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
- POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
- POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
復旧実績や復旧率は、多くの場合、公式Webサイトで確認できます。特に実績が誰が見ても客観的に判断できる「数字」で明記されている企業は、信頼性が高いと言えます。
データ復旧業者の中には、明確な根拠数字を記載していないケースもあります。そのような業者は技術力を有していない可能性があるため、信頼できる業者とは言い難いです。
「国内最高レベル」など、曖昧な言葉のみで具体的な復旧実績について公開していない業者もあるため、過去の実績についてしっかり確認するようにしましょう。
POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
「メーカーや他のデータ復旧業者で復旧できなかった機器から復旧実績がある業者」は技術力が高いと言えます。官公庁、国立大学法人、上場企業の復旧件数が多い業者も、信頼がおけます。
データ復旧は、機器の種類や障害の程度によって難易度が異なります。業者によって対応できる障害レベルにも差があるため、技術力の低い業者に依頼すると、復旧に失敗するリスクがあります。
他社で復旧できなかった機器でも復旧実績のある業者は、高難度の障害に対応している、技術レベルの高い業者と言えます。
POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
データ復旧の業者の中には、自社で復旧作業を行なわず外注したり、自社内に専用設備を持たない業者も存在します。
そのような業者に依頼してしまうと、誤った処置が行われ、大切なデータを失う可能性があります。
復旧ラボを公開し、見学を受け付けている業者であれば、自社内できちんと復旧作業を行なっていることがわかるので安心です。
国内で復旧ラボを構えている業者は限られています。Webサイトの情報だけではわからないことも多く、実態を知るには直接ラボの様子を確認するのが一番安心です。
データ復旧は「デジタルデータリカバリー」にお任せください
当社はデータ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1(※)として多くのお客様に選ばれ続けています。そして技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントをすべて満たしており、自信を持ってデータ復旧の作業をさせていただきます。
※データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと
※第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(集計期間:2007年~2020年)
- POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
- POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
- POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
当社はデータ復旧国内トップクラスの実績を誇っており、復旧率最高値 95.2%(※1)の技術力をもって、あらゆるメディアからのデータ復旧に対応しています。また、官公庁や国立大学法人・上場企業を含めた、日本中のお客様のデータの復旧に対応しており、累計41万件以上のご相談実績(※2)があります。
しかし残念ながら、データ復旧業者の中には技術力が低いにも関わらず、「我々は高い技術力を持っています」など、明確な数字を出さずに曖昧な表現をしている復旧業者が多数あります。そのような復旧業者は、実績が少なかったり、社内に専用設備を持っていない可能性が高いため、注意しましょう。
当社では、「本当に技術力の高い会社であれば、復旧率で明確な根拠を示すべき」と考え、つちかった技術力に自信があるからこそ、復旧実績や復旧率を公開しています。
POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
当社では、同業他社では復旧不可能とされた機器のご相談も7,000件以上(※3)対応しており、重度障害からのデータ復旧に多数成功しています。
技術力の高い業者ほど、他社で復旧不可能と判断された機器の復旧実績が高くなる傾向にあります。
当社は、他社様を上回る症例数を復旧しているからこそ、同業他社で復旧不可能な障害でも、当社で復旧が可能となっています。諦める前に、まずはご相談ください。
POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
当社は復旧ラボを公開し、見学を受け付けており、直接ラボの様子を確認していただけます。クリーンルームを含め、国内最大級の自社内復旧ラボで復旧作業を行っており、エンジニアの作業風景をWebサイトやSNSで発信しています。
大切なデータを預ける上で、その業者の実態が分からないと信用できませんよね?社内風景や、実際に復旧に携わるエンジニアの顔が見えることは、非常に重要な点と言えます。
データ復旧業者の中には、復旧ラボを社内に保有していなかったり、外注や、個人でも試せる復旧ソフトを使用するだけで、作業を行わない業者も存在します。Webサイト上に掲載している社内風景と、実態が異なる怪しい業者も少なくありません。セキュリティなどを理由に、実態を明かさない復旧業者は、怪しいと判断した方が良いでしょう。
※1:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数 (2017年12月~2024年6月の各月復旧率の最高値)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:期間:2016年6月1日〜
デジタルデータリカバリーが選ばれる理由について、詳しくはこちらで紹介しています。
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対応メーカー
BUFFALOやI-O DATAをはじめ、各種メーカーに対応
様々なHDDから復旧できる可能性があります!
ハードディスク 復旧対応メーカー表
- IBM
- Western Digital
- Samsung
- Quantem
- MAXTOR
- seagate
- 東芝
- I-O DATA
- ASKA
- アドテックス
- BUFFALO(旧称:(株)メルコ)
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- Logitec(ロジテック)
- エレコム
- Silicon Power
- ADATA
- HGST
- トランセンド
- FFF SMART LIFE CONNECTED
- Apricorn
- ハギワラソリューションズ
- プリンストン
- Lenovo
- FREECOM
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- メルコシンクレッツ
- IMATION
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※その他各種メーカーにも対応しております。現状弊社で対応できないメーカーはございません。お気軽にお問い合わせください。
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データ復旧の料金について
データ復旧費用は4つの要素で決まります
-
1総ディスク容量
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-
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どれくらい壊れている?
-
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お電話いただければ、専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算のお見積もりと復旧期間をお電話にてお伝えいたします。その後、無料初期診断(お見積もり)のご案内を差し上げることもできますので、金額面についてもお電話にてご相談ください。
データ復旧料金の目安
500GB未満 | 5,000円〜 |
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500GB以上 | 10,000円〜 |
1TB以上 | 20,000円〜 |
2TB以上 | 30,000円〜 |
※こちらに掲載されている金額は、あくまで総ディスク容量を元にした目安の金額です。 障害内容により、金額が異なりますので、まずはお電話にてご確認ください。
当社復旧費用のおすすめポイント
復旧料金は、診断結果に基づいたプラン(成功報酬制あり)をご提示いたします
当社では、機器の障害状況を診断させていただき、プランをご提示いたします。
成功報酬制プランにおける「復旧成功の定義データ」は、お客様の希望に合わせて設定が可能です。
ご相談・初期診断・見積まで無料で承りますので、お気軽に無料診断・見積サービスをご活用ください。
※症状により、復旧の可否にかかわらず作業費を頂戴する場合がございます。作業費が発生する可能性がある障害に関しては、事前にお客様に状況をお伝えした上で、作業費を発生させて復旧作業に着手するか、そのまま復旧作業に着手せず機器をご返却するかをご判断いただきます。
弊社の独断で復旧作業を遂行し、作業費を請求する事はございませんのでご安心ください。
ご不明な点に関してはお手数ですが、都度担当までお問合せください。
復旧できたデータは全て納品
成功定義データだけでなく、復旧できたデータは追加料金無しで全てご納品いたします。
お見積もり後に追加で作業料を請求することはありません
お見積もり後に追加で作業料金を請求することはありません。復旧の度合いにより、お見積もりから減額される事はあっても高くなる事はございませんのでご安心ください。
※納品用メディアのご購入やその他追加サービスへのご加入については別途料金が発生いたします。
お客様に合った支払い方法が選択可能
クレジットカード・銀行振込・現金支払いに加え、請求書支払い・保険支払い・公費でのお支払い・商社を介してのお支払い等、対応が可能です。ご成約時にお申し出下さい。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
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