突然外付けHDDが認識されなくなった経験はありませんか?仕事のデータや大切な写真が保存されていたHDDが、ある日突然エクスプローラーに表示されない…。
そのような状況は、多くの方が直面するトラブルです。本記事では、代表的な5つの症状をもとに、それぞれの原因と対処法を専門的な視点で解説します。早期の正しい対処が、データを守る鍵となります。
目次
外付けHDDが認識されない原因は?まずは原因の切り分けを

外付けHDDが突然認識されなくなった場合、原因は大きく以下の2つに分かれます。
- パソコン側の問題(設定やUSBポート、電源供給など)
- HDD側の問題(物理的な損傷やファイルシステムの破損など)
パソコン側に原因があるケース
一時的な不具合や設定ミスが原因で、HDDが認識されないことがあります。
- ドライバーの不具合:更新または再インストールで改善
- USBポートの故障:他のポートやPCで動作確認を
- 電力不足:セルフパワーのUSBハブ使用で改善する場合も
- システム設定:アクセス権限やドライブ文字の競合による認識エラー
これらは比較的軽度なトラブルのため、設定を見直すことで復旧できる場合があります。
外付けHDD側に原因があるケース

HDDそのものに問題がある場合、自力での対応は慎重に。以下のような症状は特に注意が必要です。
- ケーブルや電源の不良:断線・接触不良で通電しない
- 論理障害:「フォーマットしてください」の表示など。誤操作によりデータ消失リスクあり
- 物理障害:異音、無反応、落下・水濡れの痕跡がある
注意:「物理障害」では通電や復旧ソフトの使用は危険
内部パーツが破損している状態で通電やソフト操作を続けると、データの上書き・損傷が進み、復旧困難になる恐れがあります。
「突然認識されなくなった」「異音がする」など違和感を感じたら、まずは通電を控え、状態を悪化させる前にご相談ください。
当社では無料の初期診断を実施し、障害の内容に応じた最適な復旧方法をご案内しています。まずはお気軽にご相談ください。
外付けHDDが認識されないときの主な原因
外付けHDDが認識されない場合、その背景には複数の要因があります。間違った対処をすると、データが完全に消失してしまう可能性もあるため、症状ごとの原因を正確に理解することが大切です。
エクスプローラーに表示されない
外付けHDDをPCに接続しても「エクスプローラー(マイコンピューター)」上に表示されない場合、主に以下のような原因が考えられます。
- ドライブ文字が割り当てられていない
- ドライバの読み込みエラー
- USBポートまたはケーブルの不具合
このまま放置すると、Windows側での認識が不安定となり、データにアクセスできなくなる可能性があります。次に、具体的な対処法を紹介します。
ドライブ文字が割り当てられていない
「ディスクの管理」には表示されているのに、エクスプローラー上に出てこない場合は、ドライブ文字が割り当てられていないケースが多いです。
- Windowsが自動的にドライブ文字を付けていない
- 過去の設定変更が残っている
このままではファイル操作ができません。適切なドライブ文字を割り当てることでアクセス可能になることがあります。
デバイスマネージャーにも表示されない
デバイスマネージャーにも表示されない場合は、PCがHDDを物理的に認識していない状態です。以下のような原因が想定されます。
- HDDの電源供給不良
- USB端子や基板の故障
- HDD本体の致命的な故障
この場合、自力での復旧は非常に難しく、下手に触れるとデータを完全に失う可能性もあります。次に安全な対処法を説明します。
フォーマットを求められる
HDDを接続したときに「フォーマットしますか?」と表示されるのは、ファイルシステムの破損が疑われます。
- 誤操作や突然の電源断によるデータ構造の破損
- ウイルスや不正ソフトによる影響
誤ってフォーマットしてしまうと、データは基本的に消えてしまいます。表示されたからといってすぐにフォーマットをしてはいけません。
異音やLEDの不具合
HDDから異音が発生したり、LEDがまったく点灯しない場合、内部で深刻な物理障害が発生している可能性があります。特に、以下のような症状が見られる場合は注意が必要です。
- 「カチカチ」「カコンカコン」といった異音が続く
- LEDが点灯せず、電源を入れても無反応
- HDD本体が発熱している、または焦げたようなにおいがする
こうした現象は、主に次のような障害によって引き起こされます。
- ヘッドクラッシュ(データを読み取る部品が破損し、プラッタに傷が付く)
- 基板の焼損(電気的ショートや過電圧による電子基板の損傷)
- モーター故障(ディスクを回転させる内部モーターの異常)
これらの障害は見た目だけでは判断が難しく、自力で通電や分解を行うと、かえって状態を悪化させてしまうリスクがあります。誤った操作により、復旧の可能性が著しく低下するケースも少なくありません。
そのため、異常を感じた段階で、専門的な診断と対応を受けることが非常に重要です。クリーンルームのような塵や埃を排除した環境での作業と、専用機材による慎重な処置が、データを守る鍵になります。
データを守るための最善策は「正しい初動」

HDDに異常を感じたとき、焦って自己流で操作をすると、かえって状態を悪化させる恐れがあります。しかし、早い段階で正しい手順を踏めば、大切なデータを取り戻せる可能性は十分に残されています。
だからこそ、初期対応を誤らず、信頼できる専門業者に早めに相談することが重要です。
デジタルデータリカバリーでは、15,000種類以上の障害パターンを解析した独自の技術力を活かし、あらゆるHDDのトラブルに対応しています。これまでに46万件以上の相談実績(期間:2011年1月以降)を持ち、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(うち完全復旧57.8%。2023年10月実績)という高い成果を達成しています。
さらに、クラス100のクリーンルームを備えた専用ラボで、物理障害に特化したエンジニアが対応。精密な環境と高度な専門知識を駆使し、わずかなチャンスも逃さずデータ復旧に挑んでいます。
初期診断とお見積りはすべて無料で、24時間365日対応しています。異音がする、電源が入らないなど、少しでも不安を感じたら、すぐにご相談ください。早めの行動が、データを守る鍵になります。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
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外付けHDDが認識されないときの対処法
各原因に対する正しい対処法を、具体的な手順を含めて解説します。
ドライブ文字を手動で割り当てる
HDDは認識されているがエクスプローラーに表示されない場合、ドライブ文字の割り当てで解決するケースがあります。
- スタートメニューで「ディスクの管理」を開きます
- 該当の外付けHDDを右クリックし、「ドライブ文字とパスの変更」を選択
- 「追加」→「任意のドライブ文字を選択」→「OK」で完了
USBポートやケーブルを交換して再接続
単純な接触不良や給電不足の場合、別のUSBポートやケーブルを使用することで改善されることがあります。
- 別のUSBケーブル(同じ規格)に交換して接続
- USBポートを変更(USB2.0⇔3.0など)して再度接続
- PCを再起動後にHDDを接続し、認識するか確認
デバイスマネージャーでドライバを更新・再インストール
ドライバエラーの場合、Windowsのデバイスマネージャーから更新や削除によって正常化することがあります。
- スタートメニュー→「デバイスマネージャー」を開く
- 「ディスクドライブ」から該当のHDDを右クリック
- 「ドライバーの更新」または「デバイスのアンインストール」→再起動
フォーマット要求エラーは復旧ソフトまたは業者へ相談
ファイルシステム破損により表示される「フォーマットしますか?」エラーでは、復旧ソフトを使うか、専門業者に相談しましょう。
- HDDを取り外し、他のPCで同様の表示が出るか確認
- 復旧ソフト(例:Recuva、EaseUSなど)を試す ※成功率は環境による
- 失敗や不安がある場合は、通電を止めて業者へ依頼
自己判断はリスク大!状況悪化に注意
軽度な論理障害であれば、復旧ソフトの使用でデータを取り戻せることもあります。
しかし、見極めが難しく、誤った対応が事態を悪化させるリスクもあるため注意が必要です。
データ復旧ソフトは便利な反面、使い方を誤るとデータが書き換えられ、専門業者でも復旧が困難になるケースがあります。
特に、次のような状況がある場合は要注意です。
- 異音や振動がある(物理障害の疑い)
- HDDが認識されない・アクセスできない
- 繰り返し接続しても状態が変わらない
このような症状が出ている場合は、論理障害ではなく物理障害の可能性が高く、ソフトの使用は避けるべきです。
診断なしでの復旧ソフト利用はおすすめできません
論理障害か物理障害かの判断は、見た目だけでは困難です。
そのため、「よくわからない」「不安がある」という場合は、まずは専門業者による初期診断を受けることをおすすめします。
当社では、初期診断・お見積りをすべて無料で対応。24時間365日いつでもご相談いただけます。
データを守るために、まずは正確な診断から。自己判断に頼らず、お気軽にご相談ください。
異音・無反応時は通電せず専門業者に依頼
内部の物理障害が疑われる場合は、自力での対応は厳禁です。通電をやめ、すぐに専門業者へ依頼しましょう。
- 異音や発熱がある場合、直ちにPCとの接続を解除
- HDD本体を袋などに入れて静かな場所に保管
- 専門業者に「物理障害の可能性あり」と相談し、初期診断を依頼
トラブルが深刻な場合は早めの相談が重要です

物理障害やファイルシステム破損のように、外から見えない問題は自己判断が非常に難しいものです。誤った操作を行うと、貴重なデータが完全に消失するおそれがあります。
少しでも不安を感じた場合は、すぐに専門のデータ復旧業者へご相談ください。当社では、無料の初期診断とお見積りを24時間365日対応で受け付けています。
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