Windowsでシステム復元やバックアップを実行しようとした際に、エラーコード「0x80042302」が表示されることがあります。このエラーは、ボリューム シャドウ コピー サービスの不具合やシステム設定の問題が原因で発生します。
本記事では、エラーの主な原因と、サービスの設定変更やシステム修復などの具体的な対処法を詳しく解説します。場合によっては自力での対処が難しいこともあるため、重要なデータが保存されている方は専門業者に問い合わせることをおすすめします。
目次
エラーコード0x80042302とは?
エラーコード0x80042302は、Windowsのシステム復元やバックアップ機能に関連する問題を示します。このエラーが発生すると、システムの復元ポイントを作成できなかったり、バックアップが正常に実行されなかったりすることがあります。
エラーの主な原因
このエラーが発生する主な原因は、以下の4つです。
ボリューム シャドウ コピー サービスの不具合
Windowsのバックアップや復元機能は「ボリューム シャドウ コピー サービス(VSS)」に依存しています。このサービスが停止していると、エラー0x80042302が発生する可能性があります。
システムファイルの破損
Windowsのシステムファイルが破損すると、復元機能が正常に動作せず、起動エラーやシステムの不安定化を引き起こすことがあります。
軽度な破損であればツールで修復できることもありますが、深刻な場合は誤った対応によりデータが消失するリスクもあります。
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スタートアップ項目やサービスとの競合
特定のプログラムやサードパーティ製ソフトウェアがWindowsのバックアップ機能と競合し、エラーが発生することがあります。
グループポリシーの設定
企業向けのWindows(Pro/Enterprise)では、グループポリシーの設定によりシステムの復元が無効化されている場合があります。
エラーコード0x80042302の対処法
以下の方法を順番に試し、問題が解決するか確認してください。
ボリューム シャドウ コピー サービスの設定
VSS(ボリューム シャドウ コピー サービス)が停止している場合は、手動で起動することでエラーが解消される可能性があります。
- Windowsキー + R を押し、「services.msc」と入力しEnter
- 「Volume Shadow Copy」を探してダブルクリック
- 「スタートアップの種類」を「自動」に設定
- 「開始」ボタンをクリックし、適用してOKを押す
- PCを再起動し、問題が解決したか確認
クリーンブートの実施
スタートアッププログラムの影響を除外するために、クリーンブートを試してみます。
- Windowsキー + R を押し、「msconfig」と入力しEnter
- 「サービス」タブを開き、「Microsoftのサービスをすべて隠す」にチェックを入れる
- 「すべて無効」をクリック
- 「スタートアップ」タブを開き、「タスクマネージャーを開く」をクリック
- 不要なスタートアッププログラムを無効化
- PCを再起動し、エラーが解消したか確認
システムファイルの修復
システムファイルが破損している場合、SFC(システムファイルチェッカー)を使用して修復を試みます。
- Windowsキーを押し、「cmd」と入力し、管理者として実行
- 以下のコマンドを入力し、Enterキーを押す
sfc /scannow
- スキャンが完了するまで待つ(数分かかる場合あり)
- PCを再起動し、エラーが解決したか確認
グループポリシーの確認(Windows Pro/Enterpriseのみ)
企業向けWindowsでは、ポリシー設定によってシステムの復元が無効化されていることがあります。
- Windowsキー + R を押し、「gpedit.msc」と入力しEnter
- 「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「システム」→「システムの復元」へ移動
- 「システムの復元を無効にする」を「未構成」に変更
- PCを再起動し、エラーが解消したか確認
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この記事を書いた人
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HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。