HITACHIでは、パソコンのPriusやHDDが販売されていました。テレビを販売するメーカーならではの高画質が特徴で、HDDの使い勝手も申し分のない製品で利用している方も多かったのではないでしょうか。

しかし、現在HITACHIはパソコンとHDDどちらも生産しておらず、対応できる専門業者も限られています。認識しない、電源が入らないなどのトラブルが発生した場合は、技術力を備えた業者に依頼する必要があります。

今回紹介するような不具合や、何かしらのトラブルが発生している場合は、データ復旧の専門業者に依頼することで解消できる可能性があります。

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HITACHI製品のよくあるトラブル事例

「再起動を繰り返す」「電源が入らない」などのトラブルが発生し、データにアクセス出来なくなることがあります。

このような不具合が出ている場合に、操作や自己修復を続けると、最終的には機器が完全に故障する可能性あるため、むやみな修復作業は控えましょう。

症状：「HITACHI」のロゴ画面で止まったまま、パソコンが起動しない

機種/モデル：HP EliteBook 630 G9

HITACHIのロゴ画面で止まり、起動しない場合、様々な原因が考えられます。ソフトウェアの問題もあれば、内部ストレージが故障している可能性もあり、場合によっては併発していることもあります。

症状：パソコンが勝手に再起動してしまう

機種/モデル：HP Elite Mini 800 G9/CT

再起動を繰り返す場合は、帯電を起こしていることや、誤ったBIOSを設定しているなど、原因によっては自己修復で改善できる可能性があります。

しかし、正確な原因究明を行わず、誤った対処法を行うと、データを完全消失する恐れがあります。修復作業を行う前に、専門業者に相談することをおすすめします。

症状：認識しない

機種/モデル：Hitachi WD HGST He10

HDDが認識しない場合、HDD側に問題がある可能性があります。万が一、異音がする場合は機器が故障する前兆のため、使用をやめ、専門業者に修理を依頼しましょう。

HITACHI製品のデータ復旧事例

事例①：ファイルデータが消えてしまった外付けHDD

お客様の声

プレミアプロ、プレミアメディアエンコーダーを使用しながら編集を行なっていたところプレミアメディアエンコーダーでエラーが発生し保存や書き出しができなくなりました。
HDDを取り出し再起動しいざ編集をしようと思ったところ先程まで使っていたファイルごと全て削除されていました。

診断・復旧作業の結果

診断の結果では論理障害と物理障害が併発していました。行った作業はまず、HDDのクローンを作成し、壊れた部品を交換しました。次に、ツールを使ってHDDの中のデータを直接読み取り、ファイルシステムを修復しました。その後、専用ソフトを使用して、削除されたファイルを探し出し、データをスキャンし、新しいストレージデバイスに保存し復旧を完了させることが出来ました。

事例②：認識しなくなったデスクトップパソコン

お客様の声

PCをデスクから落としてしまいました。その後PCの接続を試してみましたが、デバイスマネージャーでも認識されない状態です。

診断の結果

基盤の破損が見られるのと、モーターが回転した後止まってしまう現象から、磁気ヘッドの破損が併発していることが考えられます。

復旧作業の結果

まずは、情報を抽出してコピーを作成し、破損が生じている基板と磁気ヘッドの交換を行いました。非常に繊細な作業を伴いますが、当社ではトップエンジニアの技術力とチリ一つないクリーンルームの完備によって、交換を可能にしています。その後、ファームウェアの修復を行った結果、99.5%のデータを無事に救出し、指定されたフォルダやファイルも問題なく復旧できました。