バッファロー製NAS「TeraStation」にエラーが発生した場合、製品本体から「ビープ音」などのアラートが発せられます。異音が発生している時には機器や部品に重大な障害が起きていることが多く、よくわからないまま単純に停止するのは推奨されません。したがって、問題の原因を特定し、適切な対策を講じることが重要です。
この記事では、TeraStationでビープ音が鳴る原因や対処法を紹介します。誤った処置を取らないためにも、ぜひ参考にしてください。
目次
TeraStationからビープ音が鳴る原因やよくある症状
TeraStationでビープ音が鳴る場合、その原因として考えられるのはハードディスクの障害です。ビープ音は、本体前面の消音ボタンをボールペンの先などで押すことで解除できますが、ビープ音を止めるために、むやみにHDDを取り替えるのは避けるべきです。HDDに障害が発生している台数によっては、データ復旧が難しくなる場合があります。
また、このような状況では、並行してNASのディスプレイ画面に次のエラーコードが表示される場合があります。
エラーメッセージ | 状態 |
---|---|
E00 SYSTEM Error |
基板破損の可能性が高い |
E01,E02,E03 DRAM LINES/RTC Chip |
内部システムを構築しているICチップが正しくない状態。 |
E04 SYSTEM Error |
ファームウェアの破損 |
E05 WDT |
ハングアップにより停止状態 |
E06 TFTP MODE |
物理的にファームウェアが破損している可能性が高い |
E07 HD ALL |
HDD/SSDエラー |
E11 SYSTEM Error |
ファンが異常な回転をしている状態。 |
E12,I10 SYSTEM Error/SYSTEM |
加熱状態 |
E13/E14 RAID Error |
RAIDアレイに異常がある状態 |
E15 HDx Error |
HDDの経年劣化によって発生した不良セクタが問題を引き起こしている状態。 |
E16, E22, E23 HDx Error |
HDDが正常に接続されていない状態。 |
E17,E18,E19,E20,E21 Chip Error |
テラステーション内部の基盤が故障している状態。 |
E23(HDx Not Found) | 特定のHDDが見つからない状態。 |
E30 HDx Broken |
RAID構成のx番目のディスクがアレイから外れている状態。 |
EM(エマージェンシーモード) | ファームウェア異常 |
まず原因を特定し、適切な対策を講じるのが重要です。診断ツールを使用し、TeraStation内部で何が起きているのか、どのディスクに障害が起きたのかを把握しましょう。
TeraStation・LinkStationにアクセスできない原因と対処法は下記でも解説しています。
むやみにHDDを取り替えるのは避けるべき
HDDが1台だけ破損している場合、RAID構成であれば破損したHDDを交換するだけでデータ復旧が可能ですが、複数台のHDDが破損している場合や、同時期に製造されたHDDが経年劣化を起こしている可能性がある場合、そのままリビルドを行うとデータが破損・消失してしまう恐れがあります。
そのため、状態が悪化していたり、自分での操作が困難であったり、データが確実に必要な場合には、自力での対応を避け、データ復旧の専門業者に依頼することを強く推奨します。
デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が機器を開けずに初期診断を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、41万件以上の相談経験(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
当社では機器別エンジニアによる無料初期診断も行っています。お気軽にご相談ください。365日24時間体制で電話受付を行っており、今後の対応方法を無料でご案内いたします。
最短5分で無料診断!41万件超の相談実績をもとに専門家が対応します。
TeraStationでビープ音が鳴るときの復旧方法
TeraStationでビープ音が鳴る場合、内蔵HDDの故障が疑われます。バックアップがある場合、故障したHDDを交換してリビルドを行えば復旧できますが、個人でのデータ復旧は困難な場合が多いため、データ復旧業者へ相談しましょう。
- 共有フォルダーが開けるかチェックする
- NASのステータスを確認する
- データ復旧業者へ相談する
共有フォルダーが開けるかチェックする
まず、共有フォルダーが確認できるかをチェックします。
- 確認できる場合: すぐにバックアップを取ってください。これにより、データの安全性を確保できます。
- 確認できない場合: 何も触らずに、すぐに管理者に連絡してください。管理者とは、設置や管理を行う人物、業者、メーカーなどを指します。
NASのステータスを確認する
次に、TeraStationの前面パネルにあるディスプレイを確認します。エラーメッセージや警告表示がある場合は、その内容に従って対処します。
またオンライン接続で、どのようなエラーメッセージが表示されているか確認します。これにより、問題の詳細な状況を把握することができます。
管理画面でハードディスクの状態や温度、ファンの動作状況などを確認します。異常が見つかった場合は、TeraStationのマニュアルに記載されているトラブルシューティングガイドに従って対応します。
この手順を行っても問題が解決しない場合、「修理」を行う場合は、TeraStationの製造元であるバッファローに、「データ復旧」を行う場合は、データ復旧の専門業者に対応を依頼することをおすすめします。
データ復旧業者へ相談する
TeraStationのデータの復旧は、高度な技術が必要となります。特に経年劣化など物理的な障害を抱えたHDDからのデータ復旧作業は、埃などの微小な粒子が入らないように厳重に管理されたクリーンルーム環境で行う必要があります。専門業者は、専用のクリーンルーム設備を完備しており、データの安全性を最大限に確保することができます。
ただし、データ復旧業者は全国に数多く存在しており、技術力はピンキリです。そのため、データ復旧業者に依頼する場合は、複数の業者を比較検討し、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
私たちデジタルデータリカバリーでは国内最大級のデータ復旧ラボを所有し、手術室レベルに清潔な防塵設備「クリーンルーム」と7,000台以上のHDDドナーを備え、迅速な復旧を可能にしています。お電話頂ければ、専門のデータ復旧アドバイザーがお客様の状況を伺い、考えられる症状や復旧の可能性、概算のお見積もりと 復旧期間をご案内いたします。
どのような業者を選ぶかは、目的ごとに大きく変わる
上記の対処方法を試しても、起動できない・復旧できない場合、起動を優先するなら業者に相談することをおすすめします。ただし、NASが故障した場合、どのような業者を選ぶかは、目的ごとに大きく変わってきます。の起動を優先する場合は「修理」を、保存されているデータを優先する場合は「データ復旧」を行いましょう。
ここでは「修理」と「データ復旧」の違いをそれぞれ詳しく解説します。
データが不要な場合:メーカーの修理・交換サービスを利用する
HDDの平均的な耐用年数は、 3~5年です。お使いのNASに不具合が発生した場合、保証期間内であれば、無償で修理や交換を受けることができる場合があります。ただしメーカー・修理業者は機器を「起動させること」を目的としています。
そのため、修理・交換を行うと、内部のデータは原則として失われます。あくまで修理は、機器の動作を復旧するのが目的で、データ復旧は念頭に置かれていません。
必要なデータがある場合は、メーカーに修理依頼を出す前に、データ復旧の専門業者に依頼しましょう。
データが必要な場合:データ復旧業者を利用する
データ復旧業者は、壊れた機器からデータを取り出すことを主な目的として活動しています。データ復旧の専門家は、故障の原因を正確に特定し、自力で起動や修復ができない機器からもデータを取り出すことが可能です。
しかし、データ復旧業者の中にはクリーンルームを持っていない業者や、個人で試せるデータ復元ソフトにかけているだけの業者も存在します。物理障害が疑われるHDDのデータ復旧を考えている方は、技術力の高いデータ復旧業者を見極めて依頼しましょう。
ただし、重度な論理障害や物理障害の場合は、データ復旧が困難になる可能性があります。したがってデータ復旧を依頼する業者を選ぶ際には、以下の点に特に注意しましょう。
- RAIDデータ復旧の実績が豊富な業者
- 重度物理障害の対応実績が豊富な業者
- 無料相談・見積もりがある業者
- クリーンルーム完備の業者
- 24時間365日対応の業者
データの要不要に応じて業者を選ぶ
目的が不明瞭な状態でそのまま家電量販店やメーカーに対応を依頼すると、HDDが交換され、データを失ってしまう恐れがあります。データ復旧は一度限りのチャンスです。データが必要な場合は、データ復旧の専門業者に相談するようにしましょう。
ただし、業者によって技術力が大きく異なり、復旧率にも違いがあります。故障した機器のデータ復旧において最適と思われる専門業者を選んで依頼することをおすすめします。
当社では、経験豊富な技術者が機器を開けずに「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、41万件以上の相談経験(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
機器別エンジニアによる、無料の初期診断も行っていますので、お気軽にご相談ください。365日24時間体制で電話受付を行っており、今後の対応方法を無料でご案内いたします。
データが必要な場合は、データ復旧の専門業者に相談する
NAS/サーバーの中に失いたくない大切なデータがあれば、データ復旧の専門業者に相談することを強くおすすめします。データ復旧業者では、復元ソフトでは対応できない物理障害や、重度の論理障害からのデータ復元・復旧が可能です。
これまでの対処方法は、ごく「軽度の論理障害」しか対応できず、「中高度の論理障害」あるいは「経年劣化を含む物理障害」には対応できませんでした。
データ復旧業者では、NAS/サーバーに発生している症状を元にエンジニアによる正確な初期診断を行い、故障原因の特定が可能です。プロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。
デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで、無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
復旧~納品までの流れ
最短当日復旧!まずはご相談ください
当社では、初期診断は最短5分、ご依頼いただいた機器の約8割が48時間以内に復旧完了しています。ご相談・初期診断・お見積りまで無料でご案内しています。
また、過去41万件以上のご相談実績から算出されるデータベースを基に、機器や症状ごとに配置された専門のエンジニアが最先端設備と技術力を駆使して正確な診断と復旧作業を行います。大切なデータ、業務にかかわる重要なデータを復旧させたい場合はご気軽にご相談ください。
対応メーカー例
NAS/サーバー 復元対応メーカー表
- Buffalo
- I-O Data
- DELL
- hp
- IBM
- NEC
- FUJITSU
- Logitec
- QNAP
- HITACHI
- Lacie
- TOSHIBA
- Western Digital
- Seagate
- Apple
- corega
- Sony
- NETGEAR
- COMPAQ
- Epson Direct
- SAMSUNG
- CENTURY
- Thecus
- PROMISE
- ASUS
- Lenovo
- センチュリー
- Acer
- Epson
- CineRAID (シネレイド)
- D-RINK
- DATA TALE
- プリンストン
- asi
- G-Technology
- iomega
※その他各種メーカーにも対応しております。現状弊社で対応できないメーカーはございません。お気軽にお問い合わせください。
画像・動画・Excelファイルなど、拡張子がつくものは全て対応しております。
※その他メーカー・ファイルも対応可能です。詳しくはお電話でお問い合わせください。
データ復旧の料金について
データ復旧費用は4つの要素で決まります
-
1総ディスク容量
どれくらいの大きさか?
-
2故障箇所
どこが壊れているか?
-
3難易度
どれくらい壊れている?
-
4工程数
復旧にかかる期間は?
-
1総ディスク容量
どれくらいの大きさか?
-
2故障箇所
どこが壊れているか?
-
3難易度
どれくらい壊れている?
-
4工程数
復旧にかかる期間は?
お電話いただければ、専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算のお見積もりと復旧期間をお電話にてお伝えいたします。その後、無料初期診断(お見積もり)のご案内を差し上げることもできますので、金額面についてもお電話にてご相談ください。
データ復旧料金の目安
500GB未満 | 5,000円〜 |
---|---|
500GB以上 | 10,000円〜 |
1TB以上 | 20,000円〜 |
2TB以上 | 30,000円〜 |
※こちらに掲載されている金額は、あくまで総ディスク容量を元にした目安の金額です。 障害内容により、金額が異なりますので、まずはお電話にてご確認ください。
当社復旧費用のおすすめポイント
復旧料金は、診断結果に基づいたプラン(成功報酬制あり)をご提示いたします
当社では、機器の障害状況を診断させていただき、プランをご提示いたします。
成功報酬制プランにおける「復旧成功の定義データ」は、お客様の希望に合わせて設定が可能です。
ご相談・初期診断・見積まで無料で承りますので、お気軽に無料診断・見積サービスをご活用ください。
※症状により、復旧の可否にかかわらず作業費を頂戴する場合がございます。作業費が発生する可能性がある障害に関しては、事前にお客様に状況をお伝えした上で、作業費を発生させて復旧作業に着手するか、そのまま復旧作業に着手せず機器をご返却するかをご判断いただきます。
弊社の独断で復旧作業を遂行し、作業費を請求する事はございませんのでご安心ください。
ご不明な点に関してはお手数ですが、都度担当までお問合せください。
復旧できたデータは全て納品
成功定義データだけでなく、復旧できたデータは追加料金無しで全てご納品いたします。
お見積もり後に追加で作業料を請求することはありません
お見積もり後に追加で作業料金を請求することはありません。復旧の度合いにより、お見積もりから減額される事はあっても高くなる事はございませんのでご安心ください。
※納品用メディアのご購入やその他追加サービスへのご加入については別途料金が発生いたします。
お客様に合った支払い方法が選択可能
クレジットカード・銀行振込・現金支払いに加え、請求書支払い・保険支払い・公費でのお支払い・商社を介してのお支払い等、対応が可能です。ご成約時にお申し出下さい。
官公庁、国立大学法人、上場企業
多くのお客様にご利用いただきました
※ 掲載の許可を得た法人様の一部を紹介させていただいております。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
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