Buffalo NAS Navigator2を使用していると、「1番のRaidアレイのエラー状況を調査中です。」というメッセージに遭遇することがあります。このメッセージは、RAIDアレイに何らかの問題が発生していることを示しています。
この記事では、その原因と具体的な対処法について解説します。特に、データ消失のリスクを避けるため、適切な対応をすることが重要です。適切な対処方法を把握し、安全な運用を心がけましょう。
目次
「1番のRaidアレイのエラー状況を調査中です。」と表示される原因
このエラーが表示される場合、RAIDアレイに何らかの異常が発生している可能性があります。いくつかの主な原因が考えられ、それに応じて対応が必要です。
ハードディスクの故障
RAIDアレイのエラーの最も一般的な原因の一つが、ハードディスクの物理的な故障です。RAIDは複数のハードディスクを使って冗長性を提供しますが、一部のディスクが故障するとシステムは再構築を試みます。その過程で、障害が発生して「エラー状況を調査中」というメッセージが表示されることがあります。
RAIDアレイの再構築エラー
RAID構成の再構築が行われる際、エラーが発生することがあります。RAID5やRAID1のような構成では、再構築中に他のディスクに問題がある場合、システムがデータの再構築を完了できなくなることがあります。この状況でも、「エラー状況を調査中」というメッセージが表示されることがあります。
データの不整合
データの不整合が発生することも原因の一つです。RAIDアレイ内でデータが整合性を保てない場合、エラーが発生し、システムが異常を検出してエラーメッセージを表示します。これには、突然の電源断やシステムクラッシュが影響することがあります。
RAIDコントローラーの故障
RAIDコントローラーは、RAIDアレイの管理を担当する重要なコンポーネントです。このコントローラーが故障していると、ディスクが正常でもエラーが発生することがあります。RAIDコントローラーの異常は、メッセージの表示の原因となることがあります。
電源供給や接続の問題
NASとハードディスクとの接続が不安定であったり、電源供給に問題がある場合、RAIDアレイの正常な動作が妨げられることがあります。これにより、システムがエラーメッセージを表示することがあり、ケーブルや電源のチェックが必要です。
ファームウェアの問題
ファームウェアのバグや互換性の問題も、RAIDアレイの動作に影響を与えることがあります。特にファームウェアが最新でない場合や更新に失敗した場合、システムがエラーを正確に処理できなくなることがあります。この場合も「エラー状況を調査中」のメッセージが表示されることがあります。
「1番のRaidアレイのエラー状況を調査中です。」の対処法
このエラーメッセージに直面した場合、下記の対処法を試してください。
NASの再起動を試みる
一時的なエラーであれば、NASを再起動するだけで解決する場合があります。再起動によって、システムが再度RAIDアレイを正常に認識し、メッセージが消えることがあります。
- Buffalo NASの管理画面にログインします。
- 「再起動」オプションを選択し、システムを再起動します。
- 再起動後、再度RAIDアレイの状態を確認します。
ハードディスクの健康状態を確認する
ハードディスクが故障している場合、そのディスクを交換する必要があります。NAS管理画面からディスクの健康状態を確認し、異常があれば速やかに対応しましょう。
- Buffalo NAS管理画面にアクセスします。
- 「ディスク管理」メニューを開き、各ディスクのSMART情報を確認します。
- 異常が検出されたディスクは、交換を検討します。
RAIDアレイの再構築を試みる
RAIDアレイの再構築は、システムがディスクの故障を検出している場合に行われます。再構築が必要な場合、慎重に進める必要があります。
- NAS管理画面から「RAID管理」メニューに進みます。
- 「RAID再構築」を選択します。
- 再構築の進行状況を確認し、完了するまで待ちます。
ファームウェアの更新を行う
ファームウェアの問題を解決するためには、Buffaloの公式サイトから最新のファームウェアをダウンロードし、NASに適用することが重要です。更新後、エラーメッセージが解消するか確認します。
- Buffaloの公式サイトから最新のファームウェアをダウンロードします。
- NASの管理画面にアクセスし、ファームウェア更新メニューに進みます。
- ダウンロードしたファイルを指定して、ファームウェア更新を実行します。
- 更新完了後、NASを再起動して状態を確認します。
接続や電源の確認
ハードディスクやNAS本体の接続に問題がある場合、それが原因でエラーメッセージが表示されることがあります。ケーブルの接続状態や電源の供給状況を確認します。
- NAS本体とハードディスクがしっかり接続されているか確認します。
- 電源ケーブルが正常に接続されているか確認し、必要に応じて交換します。
- 再度システムを起動し、エラーメッセージが消えるか確認します。
専門業者への相談
RAIDアレイに重大な障害が発生している場合、自力での対応は困難です。特に、データが必要な場合は、データ復旧の専門業者に相談することを強くお勧めします。プロの技術を使えば、データを安全に取り出すことができる可能性が高いです。
- データ復旧専門業者のウェブサイトにアクセスします。
- 相談フォームまたは電話で問い合わせ、初期診断を依頼します。
- 業者の指示に従い、NASを送付し、復旧作業を依頼します。
「1番のRaidアレイのエラー状況を調査中です。」というメッセージは、RAIDアレイに何らかの問題がある可能性を示しています。早急に対処することがデータの保護につながります。専門業者のサポートが必要な場合は、速やかに相談し、安全なデータ復旧を目指しましょう。
自力で解決できない場合は「データ復旧専門業者」に相談・依頼する
NASやサーバー(特にRAID構成機器)で物理的な障害や高度な論理障害が発生した場合、下記の理由から自力での対応が難しいとされています。
- RAIDの構造が非常に複雑
- 物理障害には専用の設備や専門技術が必要
- 論理障害が起こった場合でも、市販のソフトでは対応できないことが多い
また、誤った操作や処置を行うと、復旧できたはずのデータを完全に失うリスクもあるため、専門のデータ復旧業者への依頼が推奨されます。
業者選びのポイントは以下の通りです。
- 豊富な実績と高い復旧率: 実績豊富な業者は安心感があります。
- 最新の復旧設備を保有: クリーンルームなど最新設備を持つ業者が信頼できます。
- セキュリティへの配慮: ISO認証を取得し、安全を保証している業者を選びましょう。
- 透明性のある料金体系: 無料診断や成果報酬型の業者は安心です。
- 全RAIDレベルに対応: RAID0からRAID6まで対応できる技術力を持つ業者が重要です。
市販のソフトでは回復できない物理障害は、むやみに操作せず、専門業者への早急な相談を推奨します。
当社は累積46万件超のご相談実績(期間:2011年1月1日~)を持ち、RAID全レベルに対応可能な専門エンジニアが迅速にサポートいたします。他社で診断不可のNASやサーバの復旧実績も多数あり、トラブル状況をお知らせいただければ、安全にデータを取り出すお手伝いをさせていただきます。
24時間365日対応の電話受付と無料診断を行っていますので、ぜひお気軽にご相談ください。
官公庁、国立大学法人、上場企業
多くのお客様にご利用いただきました
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よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。