バッファロー製NASの「TeraStation」で「E04　SYSTEM Error 04　Can’t Load Kernel」などと表示される場合、ファームウェアが破損している恐れがあります。

そこでこの記事では、TeraStationでE04エラーが表示されるときの対処法をご紹介します。誤った処置を取らないためにも、ぜひ参考にしてください。

TeraStationでE04エラーが表示される原因

バッファロー製NAS（TeraStation）を起動時「System Error E04 Can’t Load krnl」と表示される場合、ファームウェアが破損している可能性があります。

エラーコード	エラー内容
E04	ファームウェア、あるいはハードディスクが破損している可能性があります。

ファームウェアとは、ハードウェアの動作を制御するために機器に組み込まれたソフトウェアです。パソコンや家電製品などにも搭載されており、ハードディスク上では、おもにプラッタ（ディスク）やヘッド（読み書き装置）の動作をコントロールしています。

このファームウェアに障害が発生していると、HDDの駆動パーツが不規則に動作することがあり、HDDから「カチカチ」「カタカタ」と異音がすることがあります。

ちなみにHDDから異音がする場合、約7割が物理障害、そのうち約4割がファームウェア障害だと言われています。この場合、ディスクに傷がつきやすく、重度物理障害が併発している可能性も考えられることから、内部のデータを取り出す必要がある場合、復旧実績の多い専門業者に相談することが重要です。

ファームウェア障害の復旧には、高度な知識と技術が必要

ファームウェア障害からのデータ復旧には、高度な知識と技術が必要です。なぜなら、どの部品にどのような情報が書かれているか、情報をどう記述すれば正しく動作するかを理解する必要があるからです。他の業者で物理障害と「初期診断」されたものの、本来は必要のない部品交換を繰り返しても復旧できなかったというケースも少なくありません。つまり、経験の浅い業者が誤った診断や処置を行うと、症状を悪化させる可能性もあります。

ファームウェア障害の復旧を依頼する業者を選ぶ際は、高度な技術力と設備を備えた業者を選びましょう。

当社では、経験豊富な技術者が機器を開けずに初期診断を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、41万件以上の相談経験（算出期間：2011年1月1日～）を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。

当社では機器別エンジニアによる無料初期診断も行っています。お気軽にご相談ください。365日24時間体制で電話受付を行っており、今後の対応方法を無料でご案内いたします。

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TeraStationでE04エラー発生時の復旧方法

TeraStationでE04エラーが発生した場合、次の手順で復旧できる可能性があります。

NAS・サーバーのデータ復旧・復元方法はこちら

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電源ボタン長押しによる再起動

E04エラーが表示された場合、NAS本体を再起動させることで問題が解決する場合があります。しかし、エラーが表示された時点でTeraStationには深刻な障害が発生している可能性が高く、再起動を繰り返すと、状態の悪化や別の故障を併発させるリスクがあります。

データを取り出したい場合、このような操作は控えましょう。

ファームウェアをアップデートする

NAS本体を再起動後、EM（エマージェンシーモード）が表示されたらファームウェアのアップデートを実施し、TeraStationに接続されているパソコンでBuffaloサポートWebサイトから最新ファームウェアをダウンロードし、アップデートが成功すれば、共有フォルダへアクセスできるようになります。

ただしファームウェアのアップデートは、データ消失のリスクがあります。操作に自信がない場合は、データの要不要に応じて専門業者に問い合わせることをおすすめします。

専門業者に相談する

上記の対処方法を試しても、起動できない・復旧できない場合、起動を優先するなら公式サポート、データ復旧を希望する場合は、データ復旧業者に相談することをおすすめします。

業者を選ぶときは、豊富な経験と実績を持ち、最新技術を導入している業者を選ぶべきです。しかし、データ復旧業者の中にはクリーンルームを持っていない業者や、個人で試せるデータ復元ソフトにかけているだけの業者も存在します。物理障害が疑われるHDDのデータ復旧を考えている方は、技術力の高いデータ復旧業者を見極めて依頼しましょう。

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データ復旧業者を選ぶポイントはこちら

 

どのような業者を選ぶかは、目的ごとに大きく変わる

NASが故障した場合、どのような業者を選ぶかは、目的ごとに大きく変わってきます。起動を優先する場合は「修理」を、保存されているデータを優先する場合は「データ復旧」を行いましょう。

ここでは「修理」と「データ復旧」の違いをそれぞれ詳しく解説します。

データが不要な場合：メーカーの修理・交換サービスを利用する

HDDの平均的な耐用年数は、 3～5年です。お使いのNASに不具合が発生した場合、保証期間内であれば、無償で修理や交換を受けることができる場合があります。ただしメーカー・修理業者は機器を「起動させること」を目的としています。

そのため、修理・交換を行うと、内部のデータは原則として失われます。あくまで修理は、機器の動作を復旧するのが目的で、データ復旧は念頭に置かれていません。

必要なデータがある場合は、メーカーに修理依頼を出す前に、データ復旧の専門業者に依頼しましょう。

データが必要な場合：データ復旧業者を利用する

データ復旧業者は、壊れた機器からデータを取り出すことを主な目的として活動しています。データ復旧の専門家は、故障の原因を正確に特定し、自力で起動や修復ができない機器からもデータを取り出すことが可能です。

しかしこれらのサービスはデータの取り出しに特化しており、例えばNASやHDDを正常に起動するように修理するわけではありませんので、その点を理解しておくことが重要です。

データの要不要に応じて業者を選ぶ

目的が不明瞭な状態でそのまま家電量販店やメーカーに対応を依頼すると、HDDが交換され、データを失ってしまう恐れがあります。データ復旧は一度限りのチャンスです。データが必要な場合は、データ復旧の専門業者に相談するようにしましょう。

ただし、業者によって技術力が大きく異なり、復旧率にも違いがあります。故障した機器のデータ復旧において最適と思われる専門業者を選んで依頼することをおすすめします。

国内最大級のデータ復旧ラボを所有するデジタルデータリカバリーでは手術室レベルに清潔な防塵設備「クリーンルーム」と7,000台以上のHDDドナーを備え、迅速な復旧を可能にしています。お電話頂ければ、専門のデータ復旧アドバイザーがお客様の状況を伺い、考えられる症状や復旧の可能性、概算のお見積もりと 復旧期間をご案内いたします。

 

 

TeraStation復旧時の注意点

サーバー・NAS復旧時は以下の3点に気をつけましょう。

ストレージの抜き差し・取り外しをしない

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