NASが突然認識しなくなった、電源を入れても起動しない…。業務データや写真、動画など大切な情報を保存していたNASが故障すると、不安や焦りが一気に高まります。この記事では、NASが故障した場合にまず行うべき基本対応から、自力でデータを取り出す方法、そして専門業者に依頼すべき判断ポイントまでを詳しく解説します。
目次
NASから自力でデータを取り出す方法
NASの障害が比較的軽度であれば、自力でデータを救出できる可能性もあります。以下にその具体的な方法を紹介します。
NASからHDDを取り出してPCに接続
NASが起動しない場合でも、HDD自体に問題がなければ、PCに接続して内容を確認できる可能性があります。ただしRAID構成に注意が必要です。
- NASの電源を完全に切り、HDDを慎重に取り外す。
- RAID構成の場合、すべてのHDDを番号順に取り外し、順番を記録する。
- SATAポートまたはSATA-USBアダプタでPCに接続する。
- Windowsで認識できない場合はLinux環境で認識を試す。
UbuntuなどのライブUSBで起動してデータを救出
RAID構成のNASは多くがLinuxベースです。Windowsではそのまま認識できないため、UbuntuなどのライブUSBを使って起動し、RAIDを手動で構成し直す必要があります。
- UbuntuのライブUSBを作成し、PCをUSBから起動する。
- ターミナルを開き、
sudo apt install mdadm lvm2
で必要なツールをインストール。 sudo mdadm -Asf
、sudo vgchange -ay
でRAIDを認識。- データをマウントし、外部ストレージにコピーする。
データ復旧ソフトを使う
RAIDが組まれていない単一ディスク、または論理障害が軽度の場合には、復旧ソフトを使ってデータを救出できるケースもあります。ただし物理障害には効果がありません。
- 対象のHDDをPCに接続する。
- EaseUS、PhotoRecなどの復旧ソフトをインストール。
- ソフトを起動し、スキャン対象ドライブを選択して復元操作を行う。
- 別の保存先を指定し、救出データを保管する。
専門業者に依頼すべきケース
次のような状況に該当する場合は、迷わずデータ復旧の専門業者に依頼することを強くおすすめします。
複雑なRAID障害
RAID5やRAID6などで複数台が同時に故障している場合や、メーカー独自のRAID(Synology SHRなど)が使われている場合は、専門知識なしに再構築を行うと状況が悪化するリスクがあります。
業務用途や時間的余裕がない場合
ビジネス用途で使っているNASは、復旧スピードと正確性が重要です。時間的余裕がない場合は、確実性を優先してプロに相談するのが最善の選択です。
物理障害の疑いがある場合
HDDから「カチカチ」「ガリガリ」といった異音がする、あるいは通電しても回転しないといった症状が見られる場合、内部の部品が物理的に損傷している可能性が高いです。代表的な原因としては、ヘッドクラッシュやモーターの不具合、PCB(基板)の故障などが挙げられます。
こうした物理障害は、HDDの内部構造に深く関わる問題であるため、専門設備がない状態での復旧は極めて困難です。特にヘッドやプラッタ(磁気ディスク面)に損傷がある場合、無理に通電や再起動を繰り返すと、さらに被害が広がり、復旧の可能性自体が失われるリスクがあります。
物理障害の疑いがある場合、クリーンルーム環境が必要

このような障害への対応には、「クリーンルーム」と呼ばれる、埃やチリを完全に排除した清潔な環境での分解作業が必須です。これは、わずかな微粒子でもプラッタを傷つけてしまう恐れがあるためであり、一般のご家庭やオフィスでの対処は現実的ではありません。
そのため、異音や無反応といった兆候がある場合は、速やかに使用を中止し、専門業者に相談することが最も確実な対応となります。
デジタルデータリカバリーでは、クラス100のクリーンルーム環境を完備し、物理障害専用のエンジニアチームが復旧を担当しています。これまでに46万件以上の相談実績(2011年1月以降)を積み重ね、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(内、完全復旧57.8%。2023年10月実績)という高い成果を達成しています。
NASのトラブルは、早期対応が復旧のカギを握ります。通電を続けたり、不用意に操作したりする前に、まずは初期診断をご依頼ください。診断とお見積りは無料、24時間365日対応のサポート体制でお待ちしています。
NAS故障時の基本的な注意点
NASが故障した際には、復旧を急ぐあまり無理な操作をしてしまいがちですが、それがかえって状況を悪化させることもあります。まずは以下の基本的なポイントを押さえてください。
電源を切る
NASから異音がしていたり、何らかの物理トラブルが疑われる場合は、すぐに電源を落とすのが基本です。通電を繰り返すと障害が悪化し、完全にデータが読めなくなるリスクがあります。
HDDの抜き差しやリビルドの強行は避ける
RAID構成のNASでは、誤ってHDDを抜いたり、自動でリビルドを開始したりするとRAIDが崩壊してしまい、データが失われることがあります。トラブルの状況が分からない段階では、操作を控えることが賢明です。
バックアップの存在を確認
まずは他のストレージやクラウドにバックアップがないかを確認しましょう。もしバックアップがあれば、NAS本体を操作する必要はありません。
重要データは早めに専門業者へ相談
特に業務で使っているNASや、大容量・高価なデータを保存している場合、最初から専門業者に相談したほうが、結果的に復旧率も高く、コストも抑えられることがあります。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2%」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。