NAS(ネットワークアタッチトストレージ)はデータの共有や保存に便利ですが、ネットワーク上で表示されない場合、アクセスに大きな支障が生じます。
この問題は複数の原因で発生することがあり、適切な解決策を取ることが重要です。ここでは、主な原因と具体的な対処法を詳しく解説します。
目次
NASがネットワーク上で表示されない原因
NASがネットワークに表示されない場合、以下のような原因が考えられます。原因を一つずつ確認して、最適な対策を取りましょう。
ネットワーク接続エラー
NASとパソコンが正しく接続されていない場合、ネットワーク上に表示されません。LANケーブルの断線やスイッチングハブの不具合が原因となることが多いため、まずはこれらの接続機器の状態を確認してください。
ネットワーク設定不良
パソコンのネットワーク設定が「パブリックネットワーク」になっていると、他のデバイスからのアクセスが制限されます。プライベートネットワークに設定変更することで、NASが表示される可能性が高まります。
SMB1.0の無効化
Windows 10や11では、古いNASとの互換性が必要なSMB1.0プロトコルがデフォルトで無効になっています。このプロトコルを必要とするNASを使用している場合、SMB1.0を有効にすることで表示されることがあります。
アクセス制限
NAS側で特定のデバイスに対してアクセス制限がかかっている場合、ネットワーク上にNASが表示されないことがあります。NASの管理画面からアクセス権限を確認し、必要に応じて設定を変更しましょう。
NAS本体やストレージの故障
NAS本体や内部のHDDやSSDが故障している場合も、ネットワーク上に表示されない原因となります。このような場合は、異音や動作の異常がないか確認してください。故障が疑われる場合は自力での対処は難しいため、専門のデータ復旧業者への相談を検討しましょう。
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NASがネットワーク上で表示されない場合の解決策
以下の対処法を試すことで、ネットワーク上にNASが再表示される可能性があります。順番に実行して問題解決を図りましょう。
ネットワーク接続を確認する
NASとパソコンが同じネットワークに接続されていることを確認し、LANケーブルやスイッチングハブの状態をチェックします。接続が不安定な場合、交換や再接続を試みましょう。
- LANケーブルがしっかり接続されているか確認する。
- スイッチングハブやルーターに異常がないか確認する。
- 必要に応じてLANケーブルを交換し、再接続する。
ネットワーク設定をプライベートに変更する
ネットワークが「パブリック」に設定されている場合は、「プライベート」に変更することで、NASが検出されやすくなります。
- 「設定」を開く。
- 「ネットワークとインターネット」→「ネットワークプロファイル」を選択する。
- ネットワークの種類を「プライベート」に変更する。
SMB1.0プロトコルを有効化する
SMB1.0プロトコルが無効な場合、古いNASに接続できないことがあります。必要に応じてSMB1.0を有効にしましょう。
- 「コントロールパネル」を開き、「プログラム」を選択する。
- 「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリックする。
- 「SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート」にチェックを入れて有効化する。
- PCを再起動し、NASの表示を確認する。
NASのアクセス権限を確認・設定する
NAS側でのアクセス制限が原因で表示されないことがあります。NASの管理画面でアクセス権限を確認し、設定を変更してください。
- NASの管理画面にアクセスする。
- 各ユーザーのアクセス権限を確認し、必要に応じて権限を追加する。
- 設定を保存し、NASが表示されるか確認する。
NAS本体やストレージの状態を確認する
NAS本体や内部ストレージが故障している場合、自力での修復は難しいため、専門業者への相談を検討してください。
- NAS本体に異音がないか確認する。
- 通電状態や正常に起動しているかを確認する。
- 異常が見られる場合は、通電を避け、データ復旧業者に相談する。
NASがネットワーク上に表示されない場合でも、適切な対処を行うことで解決するケースが多くあります。
もし上記の方法で解決しない場合や、データにアクセスできない状態が続く場合は、専門業者への相談をおすすめします。
自力で解決できない場合は「データ復旧専門業者」に相談・依頼する
NASやサーバー(特にRAID構成機器)で物理的な障害や高度な論理障害が発生した場合、下記の理由から自力での対応が難しいとされています。
- RAIDの構造が非常に複雑
- 物理障害には専用の設備や専門技術が必要
- 論理障害が起こった場合でも、市販のソフトでは対応できないことが多い
また、誤った操作や処置を行うと、復旧できたはずのデータを完全に失うリスクもあるため、専門のデータ復旧業者への依頼が推奨されます。
業者選びのポイントは以下の通りです。
- 豊富な実績と高い復旧率: 実績豊富な業者は安心感があります。
- 最新の復旧設備を保有: クリーンルームなど最新設備を持つ業者が信頼できます。
- セキュリティへの配慮: ISO認証を取得し、安全を保証している業者を選びましょう。
- 透明性のある料金体系: 無料診断や成果報酬型の業者は安心です。
- 全RAIDレベルに対応: RAID0からRAID6まで対応できる技術力を持つ業者が重要です。
市販のソフトでは回復できない物理障害は、むやみに操作せず、専門業者への早急な相談を推奨します。
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よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
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復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。