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NAS,サーバー

再起動してもアクセスできない

OSの破損・RAID情報破損・ファイルシステム異常・バットセクタ発生・機器本体の物理的な障害 等

再起動してもアクセスできないハードディスクは電源の入・切時に最も負荷がかかるため再起動する事で障害の悪化を招いたり、意図的にデータ保存をしなくても再起動時には起動情報などがディスクに書き込まれるため、RAIDの構成のための重要な情報が上書きされてしまうケースがあります。

OS破損

Terastationはデータ領域をOSで制御するため、OSが壊れるとデータにアクセスする事ができません。 しかし、TerastationのOSはユーザーが操作できる領域にある為誤操作によるOS障害が多く発生しています。 例えば、メーカー様のマニュアル等でエラー発生時の対処としてOSアップデートを促す場合があります。 しかし、機器のエラー判別機能では捉えられない複雑な障害が同時発生していた場合、 OSのバージョンが変わる事で更なる障害につながる可能性が高いのです。 また、誤った手順でシャットダウンすると、 RAID構成に関わる重要な情報が起動情報等で上書きされてしまい障害となるケースもあります。停電・落雷などによる予期せぬ電源遮断も同様です。 さらに、TerastationのOS領域はミラーリングされている為、 1本のハードディスクでOS障害が発生すると、 他のハードディスクにそのまま上書きされてしまい全てのディスクで障害発生となる事もあります。

ファイルシステム異常

ハードディスクのファイルシステムに異常が発生するケースです。ハードディスクは、 意図的にデータ保存を行わなくとも、起動情報やデータ読み込み状況など、何らかのデータが常に書き込まれています。 停電や落雷による突然の電源遮断や誤った方法によるシャットダウンにより、データの書き込みが正常に終了しなかった場合、 何処に何のデータがあるかの整合性が乱れ、ファイルシステム異常となります。 きちんと手順を踏んでシャットダウンしたつもりでも、間違っていたというケースが少なくありません。 シャットダウンの際には必ずマニュアルで正しい手順を確認し、異常が発生したらすぐにデータ復旧の専門家にご相談ください。

RAID情報異常

LinkstationはOS領域とは別の場所にRAID情報を保存しています。RAIDのレベル・ハードディスクの順番・パリティの並びのパターン等です。OSでRAIDを制御するための命令を出し、設定をこの領域に書き込みます。

この領域が破損する原因としては、何らかの障害が発生した際にリビルドを行う事でRAIDの再構築が行われ、RAID情報だけが書き換えられてしまうケースが考えられます。RAID情報の書き換えをしても障害の影響で実際のデータ領域は正しく組み変わらず、RAID情報と実際の構成が異なるという状況になってしまうのです。

リビルドによるシステム破損

RAIDレベルをRAID5で組んだ場合、1本でもハードディスクを入れ替えると自動的にリビルドがかかるようになっています。 RAIDを構成するハードディスクは製造時期が近い事が多いため、1本が壊れるのと同じタイミングで他のハードディスクも壊れる可能性が高いです。 1本が壊れた為交換しようとして意図せずリビルドがかかってしまい、リビルド中に別のハードディスクも故障。さらに障害を深刻化させてしまうケース が多くみられます。

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