SSDをNAS(Network Attached Storage)に使用する場合、寿命やデータ復旧の対策を理解しておくことが重要です。SSDはHDDに比べて衝撃に強く、速度も速い一方で、寿命やデータ復旧には特有の注意点が存在します。ここでは、SSDの寿命に関するポイントとデータ復旧の注意点について詳しく説明します。
目次
SSDの寿命を示す指標
SSDの寿命は通常5〜10年ですが、使用環境やデータの書き込み量によって大きく変わります。主な耐久性の指標としてはTBW(Total Bytes Written)とDWPD(Drive Writes Per Day)があります。
TBWはSSDが耐えられる総書き込み量、DWPDは1日あたりの書き込み可能データ量を示します。
TBWやDWPDの数値が高いほど、耐久性が向上します。ただし寿命に影響を与える要因としては、書き込み量の他にも、温度、湿度、使用頻度があり、適切な環境管理や定期的なバックアップが重要です。
SSDの寿命に影響する要因
SSDの寿命に影響する要因は次の通りです。
データの書き込み回数
SSDはデータの書き込み回数が増えることで劣化しやすく、頻繁な書き込みが行われるとセルが劣化し、全体の寿命が短くなります。劣化したセルからのデータ復旧は困難で、専門の技術や設備が必要になることもあります。
当社は、46万件以上の相談実績(算出期間:2011年1月1日~)を持ち、経験豊富な専門アドバイザーが対応しています。手術室レベルの清潔なクリーンルームや7,000台以上のHDDドナーを活用し、迅速かつ確実なデータ復旧を行います。
24時間365日、電話受付と無料診断を行っておりますので、いつでも安心してご相談ください。相談から初期診断・お見積りまで無料でご案内しておりますので、まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
空き容量の確保
SSDは空き容量が少ない状態で使用すると、データの削除や書き直しが増えるため、劣化が早まります。適度な空き容量を確保しておくと、寿命を延ばすことができます。
使用環境
高温多湿や極端な低温など、過酷な環境での使用はSSDの寿命を縮めます。特にNASを設置する場所の温度管理に注意し、適切な環境で使用することが重要です。
温度管理と負荷分散
SSDは物理的な動作部品がないためHDDより衝撃に強いですが、高温や長時間の連続稼働、過剰な負荷は寿命に影響します。冷却ファンなどを使用して温度を管理し、負荷が偏らないようにしましょう。
SSDのデータ復旧のポイント
SSDはHDDと比較してデータ復旧が難しいとされています。特に「Trim」機能が有効になっている場合、削除したデータがすぐに消去されるため、復旧が非常に困難になることがあります。SSDが故障した場合の対処法を押さえておきましょう。
故障の兆候が見られたら使用を中止する
SSDに異常が見られた場合はすぐに電源を切り、使用を中止してください。電源が入ったままでは内部でデータが上書きされる可能性があり、復旧が困難になるためです。
フリーソフトでの復旧は避ける
SSDのデータ復旧は、軽度の論理障害であれば自力で可能な場合もありますが、フリーソフトの使用はリスクが伴います。特に物理的な障害が疑われる場合は、フリーソフトではなく専門業者に依頼することをお勧めします。
RAID構成時の注意点
RAID構成を利用している場合、1台のSSDが故障すると他のSSDにも負担がかかり、故障が連鎖する可能性があります。異常が見られたらすぐに対応し、状況に応じて専門業者の診断を受けるとよいでしょう。
専門業者への依頼
SSDが物理的に故障している場合やTrim機能が有効で削除データの復旧が困難な場合は、専門業者への依頼が最も確実です。データ復旧業者は高度な技術を持っており、多くの場合で高い成功率を期待できます。
自力で解決できない場合は「データ復旧専門業者」に相談・依頼する
NASやサーバー(特にRAID構成機器)で物理的な障害や高度な論理障害が発生した場合、下記の理由から自力での対応が難しいとされています。
- RAIDの構造が非常に複雑
- 物理障害には専用の設備や専門技術が必要
- 論理障害が起こった場合でも、市販のソフトでは対応できないことが多い
また、誤った操作や処置を行うと、復旧できたはずのデータを完全に失うリスクもあるため、専門のデータ復旧業者への依頼が推奨されます。
業者選びのポイントは以下の通りです。
- 豊富な実績と高い復旧率: 実績豊富な業者は安心感があります。
- 最新の復旧設備を保有: クリーンルームなど最新設備を持つ業者が信頼できます。
- セキュリティへの配慮: ISO認証を取得し、安全を保証している業者を選びましょう。
- 透明性のある料金体系: 無料診断や成果報酬型の業者は安心です。
- 全RAIDレベルに対応: RAID0からRAID6まで対応できる技術力を持つ業者が重要です。
市販のソフトでは回復できない物理障害は、むやみに操作せず、専門業者への早急な相談を推奨します。
当社は累積46万件超のご相談実績(期間:2011年1月1日~)を持ち、RAID全レベルに対応可能な専門エンジニアが迅速にサポートいたします。他社で診断不可のNASやサーバの復旧実績も多数あり、トラブル状況をお知らせいただければ、安全にデータを取り出すお手伝いをさせていただきます。
24時間365日対応の電話受付と無料診断を行っていますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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NASでSSDを長持ちさせるための予防策
SSDを長く使用し続けるためには、日常的なメンテナンスが重要です。以下の予防策を行うことで、データ消失のリスクを軽減できます。
定期的なバックアップの実施
重要なデータは必ず別の場所にバックアップを取っておきましょう。外部ストレージやクラウドサービスにデータを保存することで、万が一SSDが故障してもデータを保護できます。
NASの状態チェック
定期的にNASの状態をチェックし、動作に問題がないか確認します。ストレージの使用量や動作の安定性などを見ておくことで、故障の兆候を早期に察知できます。
異音や動作の遅延に注意
異音や遅延が発生している場合、内部で故障の兆候が進行している可能性があります。異常が続く場合は、早急にデータのバックアップを取り、必要に応じて専門業者に相談しましょう。
定期的な電源オン
長期間SSDを使用しない場合は、定期的に通電することが推奨されます。未使用状態が続くと劣化が進む場合があるため、通電によりSSDの状態を維持することができます。
SSDはHDDよりも劣化しにくいとされる一方、使用状況によっては故障するリスクもあります。大切なデータの損失を防ぐためにも、適切な管理と定期的なバックアップを行い、SSDの寿命を最大限に延ばしましょう。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。