TeraStationを使用しているとINFOランプが突然オレンジ色に点灯し、アクセスができなくなることがあります。この状態は多くのユーザーにとってストレスであり、特に重要なデータを扱っている場合には、データ消失のリスクが高まるため、速やかな対処が必要です。
この記事では、INFOランプがオレンジに点灯する原因と、それに対する適切な復旧方法を徹底的に解説します。
目次
TeraStationのINFOランプがオレンジ点灯する原因
TeraStationのINFOランプがオレンジに点灯する原因は、さまざまな要素が考えられます。これには、ネットワークの問題や設定ミス、さらにはハードウェアの故障まで含まれます。それでは、具体的な原因を以下に紹介していきます。
認証サーバーとの通信エラー
TeraStationのINFOランプがオレンジ色に点灯する最も一般的な原因は、認証サーバーとの通信に失敗していることです。TeraStationは、起動時に特定の認証サーバーと通信し、その結果を基に動作を開始します。しかし、ネットワーク接続が不安定であったり、認証サーバー自体がダウンしていたりすると、この通信が成功しないため、INFOランプがオレンジに点灯します。
ネットワーク設定の不備
INFOランプのオレンジ点灯は、ネットワークの設定に誤りがある場合にも発生します。たとえば、IPアドレスの設定が手動で間違っていたり、DHCPサーバーが適切に動作していない場合、認証サーバーとの通信ができず、エラーが発生します。特に新しいネットワーク環境にTeraStationを移設した際には、このような設定の不備が原因となることがよくあります。
ハードディスクの故障
TeraStationに内蔵されているハードディスクが故障している場合にも、INFOランプがオレンジに点灯することがあります。RAID構成が崩壊したり、ハードディスクに不良セクターが発生している場合、TeraStationは正常に動作できなくなり、その結果としてINFOランプがオレンジに点灯するのです。
特に複数のディスクで物理障害が起きた場合、市販の修復ソフトでは対応が難しく、無理な操作はデータ損傷を悪化させる恐れがあります。
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ファームウェアの問題
ファームウェアのバージョンが古い、またはファームウェアのアップデートが途中で失敗した場合、INFOランプがオレンジに点灯することがあります。ファームウェアはTeraStationの基本的な動作を制御する重要なソフトウェアであるため、その状態が不安定であるとTeraStationは正常に機能しません。
温度管理の問題
TeraStationは、高温環境で使用されているときにも、INFOランプがオレンジに点灯します。特に、内部温度が許容範囲を超えた場合、システムは保護モードに入り、オレンジランプで警告を発します。ファンの故障や埃が原因で冷却が不十分になることもあります。
その他のハードウェア障害
その他にも、電源ユニットの異常や基板の不良といったハードウェアの故障が原因でINFOランプがオレンジに点灯することがあります。これらの故障はユーザー自身で修理することが難しいため、専門業者に依頼する必要がある場合が多いです。
INFOランプがオレンジ点灯した場合の対処法
INFOランプがオレンジに点灯した場合、まずは適切な対処法を試みることが重要です。以下に、具体的な対処法を紹介します。
TeraStationのINFOランプがオレンジに点灯する原因は多岐にわたりますが、基本的にはネットワークやハードウェア、ファームウェアの問題が主な要因です。データ消失のリスクを最小限に抑えるために、まずは基本的なチェックと対処法を試みることが重要です。しかし、ハードディスクの故障やデータにアクセスできない場合は、早めに専門業者に相談し、安全にデータを保護することをお勧めします。
認証サーバーへのアクセス確認
INFOランプがオレンジ色に点灯している場合、認証サーバーとの通信が正常に行われているかを確認することが最初のステップです。これにより、サーバー側の問題やネットワーク接続の不具合が原因でないかを確認できます。以下は、その手順です。
- ネットワークケーブルがしっかり接続されているか確認する。
- 認証サーバーが正常に稼働しているか、システム管理者に確認する。
- 必要であれば、TeraStationの再起動を行う。
- 再度認証サーバーに接続できるか確認する。
認証サーバーに問題があった場合、その修正後にTeraStationが正常に動作するようになります。
ネットワーク設定の確認
TeraStationがネットワーク接続に問題を抱えている場合、設定を確認し、必要に応じて修正を行います。特にIPアドレスやDNSの設定に誤りがあると、認証サーバーと通信できないことがあります。以下は、その確認手順です。
- TeraStationの設定画面にログインする。
- ネットワーク設定を開き、IPアドレスやゲートウェイ、DNSの設定が正しいか確認する。
- 必要に応じて設定を修正し、変更を保存する。
- TeraStationを再起動し、INFOランプの状態を確認する。
正しいネットワーク設定を行うことで、通信エラーが解消されることが期待されます。
ハードディスクの状態チェック
INFOランプのオレンジ点灯が続く場合、ハードディスクの状態を確認することが重要です。不良セクターやRAID構成の崩壊が原因であれば、早急な対応が必要です。
- TeraStationの設定画面にアクセスする。
- 「ディスク管理」メニューから各ディスクの状態を確認する。
- 不良セクターがある場合は、バックアップを取り、ディスクを交換する。
- RAID構成が崩壊している場合、RAIDのリビルドを実行する。
ハードディスクに物理的な故障がある場合、自力での修復は困難であるため、データ復旧業者への依頼を検討する必要があります。
ファームウェアのアップデート
古いファームウェアが原因でINFOランプがオレンジに点灯する場合があります。この問題は、ファームウェアのアップデートを行うことで解決できることが多いです。以下は、ファームウェアの更新手順です。
- Buffaloの公式サイトから最新のファームウェアをダウンロードする。
- TeraStationの設定画面にログインする。
- 「ファームウェアの更新」メニューに進み、ダウンロードしたファイルを指定する。
- アップデートを開始し、完了まで待機する。
アップデートが完了したら、TeraStationを再起動してINFOランプの状態を確認してください。
温度管理の見直し
INFOランプがオレンジ色に点灯している場合、TeraStationが過熱している可能性があります。特に、設置場所が通気性に欠けている場合や、冷却ファンに問題がある場合は温度が上昇し、システムがエラーを起こすことがあります。
- TeraStationを通気性の良い場所に移動する。
- 冷却ファンが正常に動作しているか確認する。
- 内部に埃がたまっている場合は、エアダスターを使用して清掃する。
- 温度センサーが異常な数値を表示していないか、設定画面で確認する。
温度管理を適切に行うことで、INFOランプのオレンジ点灯を防止できます。
データ復旧業者への依頼
INFOランプのオレンジ点灯が解消しない場合や、ハードディスクの故障が疑われる場合は、自力での修復は非常に困難です。このような場合、データ復旧業者に相談することを強くお勧めします。
データ復旧業者は、高度な技術と専用の設備を用いて、壊れたハードディスクからもデータを取り出すことが可能です。大切なデータを失う前に、専門家に依頼して安全に復旧してもらいましょう。
自力で解決できない場合は「データ復旧専門業者」に相談・依頼する
NASやサーバー(特にRAID構成機器)で物理的な障害や高度な論理障害が発生した場合、下記の理由から自力での対応が難しいとされています。
- RAIDの構造が非常に複雑
- 物理障害には専用の設備や専門技術が必要
- 論理障害が起こった場合でも、市販のソフトでは対応できないことが多い
また、誤った操作や処置を行うと、復旧できたはずのデータを完全に失うリスクもあるため、専門のデータ復旧業者への依頼が推奨されます。
業者選びのポイントは以下の通りです。
- 豊富な実績と高い復旧率: 実績豊富な業者は安心感があります。
- 最新の復旧設備を保有: クリーンルームなど最新設備を持つ業者が信頼できます。
- セキュリティへの配慮: ISO認証を取得し、安全を保証している業者を選びましょう。
- 透明性のある料金体系: 無料診断や成果報酬型の業者は安心です。
- 全RAIDレベルに対応: RAID0からRAID6まで対応できる技術力を持つ業者が重要です。
市販のソフトでは回復できない物理障害は、むやみに操作せず、専門業者への早急な相談を推奨します。
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よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
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復旧できる可能性がございます。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。