Windows 10からNAS(ネットワーク接続ストレージ)にアクセスできない場合、ネットワーク設定や資格情報、NASの設定が影響している可能性があります。ここでは、NASに接続できないときの解決方法を順番にご紹介します。問題解決の参考にしてください。
問題が解決しない場合は専門家に相談し、大切なデータのバックアップを常に取ることも忘れないようにしましょう。
目次
対処法①:ネットワーク設定を確認する
Windows 10からNASにアクセスできない場合、ネットワーク設定、資格情報、ファイアウォール設定などを確認し、対処法を順番に試してみることが重要です。
ネットワークの設定によって、NASにアクセスできない場合があります。まずはネットワーク設定を確認してみましょう。
ネットワーク探索を有効にする
NASを検出するためには、ネットワーク探索を有効にする必要があります。
- 「コントロールパネル」から「ネットワークとインターネット」に進みます。
- 「ネットワークと共有センター」を開き、「共有の詳細設定の変更」をクリックします。
- 「ネットワーク探索を有効にする」を選択し、設定を保存します。
ネットワークプロファイルの確認
ネットワークプロファイルが「パブリックネットワーク」に設定されていると、NASへのアクセスが制限されることがあります。プライベートネットワークに変更することでアクセスできる可能性が高まります。
- 「設定」から「ネットワークとインターネット」に進みます。
- 「Wi-Fi」または「イーサネット」を選択し、接続しているネットワーク名をクリックします。
- 「ネットワークのプロファイル」を「プライベート」に設定します。
ファイアウォールの確認
Windows DefenderファイアウォールやセキュリティソフトがNASへのアクセスをブロックしている可能性があります。NASに必要なアプリケーションやポートを許可リストに追加することでアクセスが改善されます。
- 「コントロールパネル」から「Windows Defender ファイアウォール」に進みます。
- 「アプリまたは機能を許可する」を選択し、NAS関連のアプリケーションやポートが許可されているか確認します。
- 必要に応じて、NASのアプリやポートを許可リストに追加します。
対処法②:接続方法を確認する
NAS名でのアクセスがうまくいかない場合、IPアドレスを使った直接接続が有効です。また、ネットワーク接続自体も確認してみましょう。
IPアドレスでのアクセス
NAS名での接続が失敗する場合、IPアドレスを直接入力することでアクセスできることがあります。
- エクスプローラーを開きます。
- アドレスバーに「\\NASのIPアドレス」を入力します(例:\\192.168.1.100)。
- Enterキーを押して接続を試みます。
ネットワーク接続の確認
LANケーブルがしっかりと接続されているか、Wi-Fi接続が安定しているか確認します。また、別のケーブルに交換してみるのも有効です。
- LANケーブルの接続状態を確認します。
- 必要に応じて、別のLANケーブルに交換してみます。
- ルーターやスイッチの設定や動作状態も確認します。
対処法③:NASの設定を確認する
NASの設定が正しく行われていない場合、Windowsからのアクセスがブロックされることがあります。NASの管理画面で共有フォルダの設定やアクセス権限を確認しましょう。
NASの共有フォルダ設定の確認
NASの管理画面で共有フォルダの設定やアクセス権限が正しいか確認します。
- NASの管理画面にアクセスします。
- 共有フォルダの設定が適切であるか確認します。
- 必要に応じてアクセス権限を調整します。
Windows資格情報の確認
Windowsの資格情報マネージャーに古い情報が残っている場合、NASへの接続に影響を与えることがあります。古い資格情報を削除し、新しい情報を再登録しましょう。
- 「コントロールパネル」から「ユーザーアカウント」に進みます。
- 「資格情報マネージャー」を選択し、NASに関連する古い資格情報があれば削除します。
- 新しい資格情報を追加し、NASのIPアドレスとユーザー名、パスワードを入力します。
上記の方法で解決しない場合や、NASのハードウェア障害が疑われる場合は、専門のサポートや業者に相談することをお勧めします。特に物理的な故障が疑われる場合、無理に対処しようとするとデータが失われる可能性があるため注意が必要です。
自力で解決できない/確実にデータ復旧を行う場合は「データ復旧専門業者」に相談・依頼する
NASやサーバー(特にRAID構成機器)で物理的な障害や高度な論理障害が発生した場合、下記の理由から自力での対応が難しいとされています。
- RAIDの構造が非常に複雑
- 物理障害には専用の設備や専門技術が必要
- 論理障害が起こった場合でも、市販のソフトでは対応できないことが多い
また、誤った操作や処置を行うと、復旧できたはずのデータを完全に失うリスクもあるため、専門のデータ復旧業者への依頼が推奨されます。
業者選びのポイントは以下の通りです。
- 豊富な実績と高い復旧率: 実績豊富な業者は安心感があります。
- 最新の復旧設備を保有: クリーンルームなど最新設備を持つ業者が信頼できます。
- セキュリティへの配慮: ISO認証を取得し、安全を保証している業者を選びましょう。
- 透明性のある料金体系: 無料診断や成果報酬型の業者は安心です。
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市販のソフトでは回復できない物理障害は、むやみに操作せず、専門業者への早急な相談を推奨します。
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よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
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営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
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復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。