Windows Server 2012および2012 R2は、企業や組織で幅広く使われているサーバーOSです。しかし、Windows Server 2012のサポートが終了を迎えている現在は、このサーバーを使用し続けるとマルウェア感染や情報漏えいなど、様々なトラブルに巻き込まれる可能性が高くなります。
したがって、重要なデータを扱っている企業だけでなく、サポートが切れたWindows2012/2012 R2を使用している全てのユーザーは、セキュリティなどの面からWindows Serverの更新やデータの移行などをすぐに行う必要があります。
本記事ではサポートが終了したWindows Server 2012/2012 R2をサイバー攻撃などから守るために、データを別機器に移行する適切な対処法について解説します。
目次
Windows Server2012/2012 R2のサポート終了日
Windows Server2012/2012 R2のサポート終了日は、以下の通りです。
サポート名 | サポート終了日 |
メインストリーム サポート | 2018年10月9日 |
延長サポート期間 | 2023年10月10日 |
メインストリームサポートでは新機能の追加やバグの修正、セキュリティアップデートなどが行われます。2018年10月10日以降は延長サポート期間へ移行し、セキュリティ更新プログラムのみが提供されるようになります。
サポート終了したWindows Server2012/2012 R2を放置するリスク
2023年10月10日にサポートが終了したWindows Server2012/2012 R2は引き続き使用することが可能ですが、そのまま使用を続けることで発生するリスクについて解説します。
マルウェア感染のリスク
Windows Server 2012/2012 R2の延長サポート期間が終了すると、最新のセキュリティパッチが提供されなくなります。これにより、サーバーの脆弱性を狙ったマルウェアやランサムウェアといったサイバー攻撃のリスクに常にさらされます。
マルウェアやランサムウェアに感染すると、ファイルが開けなくなるなどの不具合や、データの暗号化、情報漏えいなどが発生し、最悪の場合復旧に1か月から半年以上かかる場合があります。
サポートが受けられない
Windows Server 2012/2012 R2のサポート終了後でも使用を続けることは可能です。ただし、サイバー攻撃やシステムエラーが発生しても、マイクロソフトはサポートしてくれません。
全て自己責任で問題を解決しなければならないため、先述のサイバー攻撃などが発生した場合、業務が長期間停止するリスクが発生します。
ハードウェアの経年劣化
Windows Server 2012/2012 R2が稼働しているハードウェアも、経年劣化によって、故障するリスクが高まります。
特にサーバーに使用されるHDDやSSDは寿命が3年~4年程度とされ、寿命が近づくと「カチカチ」といった異音や画面のフリーズが頻発するなどの症状や、正常にバックアップが取れない事態が発生し、最終的に全ての保存データが消失するおそれがあります。
HDDやSSDの経年劣化はツールでは復旧できません。HDDやSSDの経年劣化は、データ保存に関わる部品本体が破損するため、市販のデータ復旧ソフトでは復旧できないからです。またサーバーでは特殊なファイルを使用していることもソフトで復旧できない理由です。
復旧業者では、メーカーや保守業者でも解決できないデータ障害を解決できることがあります。データを取り出したい場合は、まず相談してみましょう。
デジタルデータリカバリーでは、HDDが認識しない時の初期診断・相談・見積もりを無料で受け付けています。大切なデータを復旧させたい場合はお気軽にご相談ください。
Windows Server2012/2012 R2のサポート終了後の対処法
Windows Server2012/2012 R2のサポート終了後の対処法は以下の通りです。
NAS・サーバーのデータ復旧・復元方法はこちら
サーバー保守が切れたときのリスクと対処法の詳しい解説はこちら
別サーバーへデータを移行する
Windows Server 2012/2012 R2のデータを別サーバーへ移行することで、セキュリティや性能面を向上させることが可能です。別サーバーへデータを移行する方法は以下の通りです。
- 新しいサーバーに必要なソフトウェアと設定をインストールし、ネットワークに接続する
- 元のサーバー上のデータの完全なバックアップをとる
- 専門の移行ツールを使うか、手動でWindows Server 2012/2012 R2のデータを移行させる
- データが正しく移行されたかテストを行う
なおこの作業は10日以上かかることがあります。データ移行の計画やバックアップなどの準備を万全にした状態で行いましょう。
クラウドにデータを移行する
クラウドとは、インターネット上に設置されたデータやファイルの保存場所、またはそのサービスを指します。サーバーを用意する必要がなく、管理費用も安価なものが多いというメリットがあります。
クラウドサービスにWindows Server2012/2012 R2のデータを移行する方法は以下の通りです。
- 自身のニーズに合ったクラウドプロバイダーを選択する
- どのデータやアプリケーションを移行するか決定し、移行計画を立てる
- クラウド上に必要なリソースと環境を設定する
- Windows Server 2012/2012 R2のデータをクラウド上に転送する
- クラウド環境でのパフォーマンスを最適化する
ただし、クラウドサービスが終了すると、保存されたデータが消失する危険があります。重要なデータがあるなら他の媒体でデータのバックアップを取っておくと良いでしょう。
更新プログラムをダウンロードする
Windows Server 2012/2012 R2のサポート終了後でも、Microsoft Azureなどのサービスでは、Extended Security Updates (ESU)と呼ばれる更新プログラムが提供される場合があります。
AzureのESUでは最大3年間のセキュリティ更新プログラムが利用できるため、別サーバーやクラウドサービスの移行を平行して行えます。
更新プログラム(ESU)の利用方法は以下の通りです。
- マイクロソフトの公式サイトに入り、ESUプログラムの対象か確認する
- ESUプラグラムを購入する
- ESUを通じて提供される更新プログラムをダウンロードし、システムに適用する
ただし、AzureのESUは3年間しか利用できないことに加え、脆弱性を利用したサイバー攻撃を100%防げるものではありません。
Windows Server 2012/2012 R2の使用中に、保存したファイルが開かない、あるいはデータが認識されないなど、データトラブルが発生した場合は、速やかにデータ復旧業者に相談してデータの復旧作業を行いましょう。
Windows Server2012/2012 R2のデータ破損、移行トラブルが発生した時の対処法
Windows Server2012/2012 R2をWindows2016などの後継機やクラウドストレージなどに移行しようとした際に、バックアップが取れない、移行先のデータに破損したものがある、サーバーがマルウェア感染したなどのトラブルが発生した場合、移行前に保存データを復旧・修復する必要があります。
しかし、5年~10年以上使用したサーバーの場合、データを保存するHDD/SSDが経年劣化しているため、市販のソフト、メーカー、保守業者ではデータ復旧ができません。
この場合はデータ復旧を専門とする業者に相談することで、Windows Server2012/2012 R2の問題が解決できることがあります。
デジタルデータリカバリー
デジタルデータリカバリーでは、過去41万件以上のご相談実績から算出されるデータベースをもとに、メーカーや保守業者、同業他社でも復旧できない症状でも対応可能です。
加えてHDDだけで常時7,000台以上のドナーを取り揃えており、復旧期限がある場合や、メーカーで欠品と言われた場合でも対応可能です。
当社では機器や症状ごとに配置された専門のエンジニアが、最先端の設備と技術力を駆使し、正確な診断、およびデータ復旧を行います。相談から初期診断・お見積りまで、無料でご案内しています。機密保持契約書などのご用意もありますので、まずはご気軽にご相談ください。復旧専門のアドバイザーが対応いたします。
官公庁、国立大学法人、上場企業
多くのお客様にご利用いただきました
※ 掲載の許可を得た法人様の一部を紹介させていただいております。
対応メーカー例
NAS/サーバー 復元対応メーカー表
- Buffalo
- I-O Data
- DELL
- hp
- IBM
- NEC
- FUJITSU
- Logitec
- QNAP
- HITACHI
- Lacie
- TOSHIBA
- Western Digital
- Seagate
- Apple
- corega
- Sony
- NETGEAR
- COMPAQ
- Epson Direct
- SAMSUNG
- CENTURY
- Thecus
- PROMISE
- ASUS
- Lenovo
- センチュリー
- Acer
- Epson
- CineRAID (シネレイド)
- D-RINK
- DATA TALE
- プリンストン
- asi
- G-Technology
- iomega
※その他各種メーカーにも対応しております。現状弊社で対応できないメーカーはございません。お気軽にお問い合わせください。
画像・動画・Excelファイルなど、拡張子がつくものは全て対応しております。
※その他メーカー・ファイルも対応可能です。詳しくはお電話でお問い合わせください。
データ復旧の料金について
データ復旧費用は4つの要素で決まります
-
1総ディスク容量
どれくらいの大きさか?
-
2故障箇所
どこが壊れているか?
-
3難易度
どれくらい壊れている?
-
4工程数
復旧にかかる期間は?
-
1総ディスク容量
どれくらいの大きさか?
-
2故障箇所
どこが壊れているか?
-
3難易度
どれくらい壊れている?
-
4工程数
復旧にかかる期間は?
お電話いただければ、専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算のお見積もりと復旧期間をお電話にてお伝えいたします。その後、無料初期診断(お見積もり)のご案内を差し上げることもできますので、金額面についてもお電話にてご相談ください。
データ復旧料金の目安
500GB未満 | 5,000円〜 |
---|---|
500GB以上 | 10,000円〜 |
1TB以上 | 20,000円〜 |
2TB以上 | 30,000円〜 |
※こちらに掲載されている金額は、あくまで総ディスク容量を元にした目安の金額です。 障害内容により、金額が異なりますので、まずはお電話にてご確認ください。
当社復旧費用のおすすめポイント
復旧料金は、診断結果に基づいたプラン(成功報酬制あり)をご提示いたします
当社では、機器の障害状況を診断させていただき、プランをご提示いたします。
成功報酬制プランにおける「復旧成功の定義データ」は、お客様の希望に合わせて設定が可能です。
ご相談・初期診断・見積まで無料で承りますので、お気軽に無料診断・見積サービスをご活用ください。
※症状により、復旧の可否にかかわらず作業費を頂戴する場合がございます。作業費が発生する可能性がある障害に関しては、事前にお客様に状況をお伝えした上で、作業費を発生させて復旧作業に着手するか、そのまま復旧作業に着手せず機器をご返却するかをご判断いただきます。
弊社の独断で復旧作業を遂行し、作業費を請求する事はございませんのでご安心ください。
ご不明な点に関してはお手数ですが、都度担当までお問合せください。
復旧できたデータは全て納品
成功定義データだけでなく、復旧できたデータは追加料金無しで全てご納品いたします。
お見積もり後に追加で作業料を請求することはありません
お見積もり後に追加で作業料金を請求することはありません。復旧の度合いにより、お見積もりから減額される事はあっても高くなる事はございませんのでご安心ください。
※納品用メディアのご購入やその他追加サービスへのご加入については別途料金が発生いたします。
お客様に合った支払い方法が選択可能
クレジットカード・銀行振込・現金支払いに加え、請求書支払い・保険支払い・公費でのお支払い・商社を介してのお支払い等、対応が可能です。ご成約時にお申し出下さい。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。