「0x0000007A」は何らかの理由でパソコンの起動に必要なファイルが破損した状態です。このエラーはシステムファイルの破損、HDD・メモリの不具合、ドライバ不良などが原因で発生することが多く、正しい対処法を知った上で適切な対応を行う必要があります。
今回は、エラーコード「0x0000007A」が表示される原因と対処法について解説します。
目次
エラーコード「0x0000007A」とは
エラーコード「0x0000007A」は、Windowsシステムで発生するブルースクリーンエラー(BSoD)の一種であり、「KERNEL_DATA_INPAGE_ERROR」という名前で知られています。このエラーは、カーネルデータのページがディスクからメモリに正しく読み込まれなかったことを示しており、通常、ハードディスクやメモリの問題が原因で発生します。
ちなみにカーネルデータとは、オペレーティングシステム(OS)のカーネルが使用するデータ領域のことです。カーネルは、OSの中核的な部分であり、ハードウェアとソフトウェアの仲介役として機能します。カーネルデータには、以下のようなものが含まれます。
- システムレジストリ: ハードウェアやソフトウェアの設定情報が格納されています。
- デバイスドライバ: ハードウェアを制御するためのプログラムが格納されています。
- システムファイル: OSの動作に必要なファイルが格納されています。
このいずれかに問題が起きている場合、正常に起動しません。
エラーコード「0x0000007A」が表示される原因
エラーコード「0x0000007A」が表示される原因としては、以下のようなものが考えられます。
- ハードディスクのエラー
- RAMの故障
- その他のハードウェアの故障
- ページングファイルの破損
ハードディスクのエラー
ハードディスクの表面に物理的な傷や汚れが付着したり、経年劣化で劣化が進行した部分が不良セクタとなる可能性があります。不良セクタがあると、その領域にアクセスしようとするとエラーが発生し、カーネルデータの読み込みに失敗することがあります。
RAMの故障
RAMモジュールの物理的な破損や経年劣化による故障が原因で、カーネルデータの読み書きにエラーが発生することがあります。
その他のハードウェアの故障
マザーボードや電源ユニットなどの他のハードウェアが故障していることが原因で、カーネルデータの読み書きに問題が発生することがあります。
ページングファイルの破損
ページング ファイルが破損していることが原因で、カーネル データを読み込むことができない可能性があります。
いずれにしても、このエラーが発生した場合は、できるだけ早く原因を特定し、解決策を講じることが重要です。放置しておくと、データの損失につながる可能性もあります。
しかしハードディスクやRAMなどのハードウェアが物理的に破損している場合は、個人で修理することは困難です。この場合、自力での修復はデータ損失のリスクを伴うため、専門のデータ復旧業者に診断・修理を依頼することを強くおすすめします。
弊社は、累計41万件以上のご相談実績(*期間:2011年1月1日以降)をもとに、他社でデータ復旧が不可能とされた機器でも、経験豊富なエンジニアが高精度で復旧を実現しています。年中無休で365日24時間の電話受付・無料診断を行っておりますので、突然の故障でもすぐに対応可能です。まずはお気軽にお問い合わせください。
エラーコード「0x0000007A」の対処法
エラーコード「0x0000007A」が表示された場合の対処法は以下のとおりです。
上記で紹介した方法で問題が解決しない場合は、データの要不要に応じて、以下のいずれかの方法を試すことをお勧めします。
- PCメーカーまたは販売店に相談する
- データ復旧の専門家に修理を依頼する
PC起動不良は、様々な原因が考えられます。原因を特定するには、いくつかの試行錯誤が必要となる場合もありますが、慌てずに上記の手順を順番に試していくことで、解決できる可能性は高くなります。
パソコンをセーフモードで起動する
セーフモードでの起動は、システム上で起こり得る様々な問題のトラブルシューティングに有効な手段です。
セーフモードは、トラブルシューティングや問題診断のために使用される起動モードです。セーフモードでは、最小限のシステムドライバーとサービスのみが読み込まれ、問題の原因となっている可能性のあるサードパーティ製ソフトウェアやドライバーが無効化されるため、問題の原因を特定しやすくなります。
セーフモードの起動手順は次の通りです。
- スタートメニューを開きます。
- 電源ボタンをクリックし、Shift キーを押しながら 再起動を選択します。
- オプションの選択画面が表示されたら、トラブルシューティング > 詳細オプション > スタートアップ設定 > 再起動を選択します。
- 再起動後、4) セーフモードを有効にするを選択するように求められます。
ただしセーフモードで問題が発生しない場合は、ハードウェアに障害が発生している可能性が高いことを示しています。
パソコンの記憶媒体の物理障害が原因でエラーコードが表示されている可能性も考えられるため、保存データが必要な場合は、データ復旧業者に相談して症状を診断してもらいましょう。
デジタルデータリカバリーでは初期診断は最短5分で完了し、復旧作業のお見積りまでは無料で相談可能です。
SFC、DISMおよびCHKDSKのコマンドを実行する
システムファイル、ページングファイルを修復する場合、コマンドプロンプトを管理者として実行し、sfc /scanno
コマンドを使用してスキャンし、必要に応じて修復します。破損したシステムファイルがエラーの原因である場合、これで解消される可能性があります。
ディスク上の問題がエラーの原因である場合、chkdsk /f /r
コマンドを使用してディスクのエラーをチェックし、必要に応じて修復することで問題が解消される可能性があります。
RAMにエラーがないか確認する
RAM(Random Access Memory)は、パソコンのデータを一時的に保存する重要な部品です。RAMに問題があると、パソコンが動作不安定になったり、起動しなくなったりすることがあります。
そこでWindowsに標準搭載されているメモリ診断ツールを使用して、RAMにエラーがないか確認します。エラーが検出された場合は、故障したRAMを交換しましょう。
メモリ診断ツールの使用手順は次の通りです。
- タスクバーの検索バーに「メモリ診断」と入力します。
- 「Windowsメモリ診断ツール」をクリックします。
- 「今すぐ再起動して問題の有無を確認する」または「後で再起動して問題の有無を確認する」を選択します。
- 前者を選択した場合は、パソコンが再起動し、メモリ診断が自動的に開始されます。
- 後者を選択した場合は、次回パソコンを再起動したときにメモリ診断が自動的に開始されます。
Windowsを再インストールする
上記の方法で問題が解決しない場合は、Windows 10を再インストールします。これにより、システム上のエラーであれば問題が解消される可能性があります。ただし、この手段は最終手段と見なすべきで、必ずデータのバックアップを忘れないようにしましょう。
パソコンの修復機能やデータ復旧ソフトでは修復できない、パソコンの記憶媒体の物理障害が原因でエラーコードが表示されている可能性も考えられるため、保存データが必要な場合は、データ復旧業者に相談して症状を診断してもらいましょう。
デジタルデータリカバリーでは初期診断は最短5分で完了し、復旧作業のお見積りまでは無料で相談可能です。
エラーコード「0x0000007A」が表示されたPCのデータを復旧する方法
エラーコード「0x0000007A」が表示された際にPCのデータを復旧させる方法は2つです。エラーの状態によって対処法が異なるため注意しましょう。
データ復旧ソフトを使用する
エラーコード「0x0000007A」が表示される原因が軽度の論理障害である場合は、データ復旧ソフトを使って個人で復旧できる可能性があります。ただし、データ復旧ソフトは物理障害や重度の論理障害には対応できません。
また、物理障害と論理障害はその症状が似ていることから原因を見分けることが非常に難しいです。誤った方法で対処してしまうと、データの消失にもつながります。そのため、不安な方は個人で復旧するのは控えましょう。
データ復元ソフトを使用してパソコンの状態が悪化した場合はこちら
データ復旧業者に依頼する
「バックアップがない」「セーフモードが起動しない」「データ復旧が必要」な場合は、データ復旧の専門業者まで対応を依頼することをおすすめします。
パソコンなどのメーカーや民間の修理店に相談すると、データが保存されたHDD/SSDが交換されてしまい、保存データが失われてしまいます。
データ復旧業者なら個人や復旧ソフト、メーカーで対応できない物理障害や重度の論理障害の復旧にも対応できます。
ただしデータ復旧業者の技術力の差は広いため、信頼できるデータ復旧業者を見分けるには以下条件にあてはまっているか調べておく必要があります。
- データ復旧率が数字で明記されているか
- 物理障害でもデータ復旧に成功しているか
- 昔の機種から最新の機種まで幅広くデータ復旧が可能かどうか
- 復旧用の設備を保有しているか
デジタルデータリカバリーは先述の条件を全て満たし、最新の設備と40名以上のエンジニアにより、復旧率は最高で95.2%(2018年2月実績)を記録しています。過去のご相談件数も41万件以上と様々なデータ復旧のご相談に対応しています。
24時間365日相談可能ですので、パソコンのエラーコード「0x0000007A」をはじめ、HDD/SSD、USBメモリ、SDカードなどのデータでお困りの際はぜひご相談ください。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2%」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。