「0x80070003」エラーは、Windowsの更新プログラムのインストールやアプリケーションの実行中に発生する一般的なエラーです。主にファイルやディレクトリが見つからない、またはシステムの設定に不具合がある場合に発生します。本記事では、エラーの原因と具体的な解決手順を詳しく紹介します。
目次
0x80070003 エラーの原因
このエラーの主な原因は、ファイルの欠損や不正なパス設定、外部デバイスの接続問題に関連しています。以下に代表的な原因を示します。
ファイルの欠損や破損
システムファイルが欠損または破損していると、Windows Updateやアプリケーションの実行時にエラーが発生します。不完全なインストールや突然のシャットダウンが原因になることが多いです。
ファイルが破損していると、正常に読み込めない場合があります。ファイル破損は、不意のシステムシャットダウンや誤った保存操作など、さまざまな原因で引き起こされます。
こうしたトラブルに直面すると、作業が中断され、大切なデータが失われる危険性があるため、適切な対処が必要ですが、データトラブルは予測できないタイミングで発生することが多く、不用意な操作はかえって状況を悪化させる可能性があります。そのため、問題が発生した際には、速やかに適切な対応を行うことが重要です。
不正なパス設定
Windowsが必要なファイルやフォルダを正しく認識できない場合、不正なパスが原因でエラーが発生します。特に、システム構成ファイルが手動で変更された場合に多く見られます。
システムファイルの移動または削除
重要なシステムファイルが誤って削除されたり、別の場所に移動された場合、システムが正常に動作できなくなり、エラーが表示されます。
外部デバイスの接続問題
外部ストレージデバイス(USBメモリや外付けHDD)が適切に接続されていない場合、Windows Updateやシステム操作でエラーが発生することがあります。
レジストリの不具合
レジストリの設定が不適切であったり、破損している場合、Windowsが正常に動作せず、エラーが発生することがあります。
0x80070003エラーの対処法
以下の手順に従って、0x80070003エラーを解消することが可能です。手順を試す前に、重要なデータのバックアップを取ることをお勧めします。
システムの再起動を行う
一時的なエラーの場合、システムの再起動で解消されることがあります。
- 「スタートメニュー」から「再起動」を選択する。
- 再起動後、エラーが解消されたか確認する。
Windows Updateを確認する
Windows Updateを手動で確認し、最新の更新プログラムをインストールします。
- 「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」を開く。
- 「更新プログラムの確認」をクリックする。
- 利用可能な更新があれば、インストールする。
システムファイルの修復を行う
SFC(システムファイルチェッカー)を使用して、破損したシステムファイルを修復します。
- 管理者権限でコマンドプロンプトを開く。
sfc /scannow
と入力し、Enterを押す。- スキャンが完了するまで待つ。
外部デバイスを確認する
外部デバイスの接続状態を確認し、不要なものは取り外します。
- すべての外部デバイスを取り外す。
- システムを再起動し、エラーが解消されたか確認する。
ドライバーを更新する
デバイスマネージャを使用して、古いドライバを更新します。
- 「デバイスマネージャ」を開く。
- 対象のデバイスを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択する。
- 「自動検索」で更新を適用する。
Windowsトラブルシューティングツールを使用する
Windows Updateのトラブルシューティングツールを使い、自動診断と修正を行います。
- 「設定」→「更新とセキュリティ」→「トラブルシューティング」を開く。
- 「Windows Update」を選択し、「トラブルシューティングの実行」をクリックする。
- 画面の指示に従って修正を行う。
確実にデータ復旧を行う場合はデータ復旧の専門家まで相談する
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。