0x80070103エラーは、Windowsにおけるブルースクリーンの一種です。これはPCの中で重要なメモリを管理する部分が予期しない問題に遭遇したときに起こります。
この記事では、0x80070103エラーの原因と対処法を解説します。エラーに対処するには原因を特定し、適切な対策を講じる必要がありますが、本記事で紹介した対処法で問題が解決しない場合は、専門家に相談することをおすすめします。
目次
0x80070103エラーとは?
0x80070103エラーは、Windows Updateを通じてドライバーやデバイス用ソフトウェアを更新しようとした際、「すでに同じ、またはより新しいバージョンのドライバーがインストールされている」ことが原因で表示されることがあります。
このエラーはWindows 10やWindows 11でよく見られますが、基本的には致命的なトラブルではありません。
ただし、特に思い当たる節がないにもかかわらずエラーが発生し、その頻度が徐々に増加している場合は、HDD/SSDの故障を疑う必要があります。
0x80070103エラーが起こる主な原因
0x80070103エラーは、Windows Updateがドライバーのインストールや更新を試みる際に発生する一般的なエラーです。このエラーが起きる主な原因は以下の通りです。
既存のバージョンと同じ、または新しいドライバーが既にインストールされている
Windows Updateが既にインストールされているドライバーと同じバージョン、またはそれ以上に新しいドライバーを再インストールしようとする場合、競合が生じてこのエラーが発生します。
たとえば、PCメーカーが提供する最新の専用ドライバーを既にインストールしている場合に、Windows Updateが汎用ドライバーを上書きしようとするとエラーになることがあります。
互換性のないドライバーアップデート
Windows Updateで提供されるドライバーが、PCのハードウェアやシステム構成と完全に互換性がない場合、このエラーが表示されることがあります。
特に、同じデバイス用でも異なるチップセットやモデル向けに設計されたドライバーを適用しようとすると、インストールが失敗することがあります。
例として、以下のケースが考えられます。
- グラフィックカード用のドライバーアップデートが特定のモデル専用であり、異なるモデルに適用できない場合
- ネットワークアダプタのドライバーが、対応するハードウェアバージョンが異なるため動作しない場合
これらの状況により、Windows Updateがドライバーの適用を中断し、エラーを表示することになります。
ディスク自体の損傷
HDDやSSDに物理障害が発生した場合も、エラーコード「0x80070002」が表示される可能性があります。物理障害とは、ディスク自体の損傷や、電子部品の故障を指します。物理障害が疑われる場合は、下記のような症状が発生することがあるため、確認してみましょう。
- カチカチ、カタカタという異音がする(HDDのみ)
- PCが認識しない
- 読み書きできない
- 異臭がする
- フォーマットを促される
システムが物理的な損傷によって必要なファイルを参照できず、エラーが発生した場合、自己流の対処は極めて危険です。誤った操作により被害が拡大する恐れがあるため、即座に専門家へ頼ることが最善策と言えます。
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0x80070103エラーへの対処法
0x80070103エラーへの対処法は主に次の通りです。
- 問題のドライバー更新を非表示にする
- 手動でドライバーを更新・確認する
- Windows Updateの一時停止と再開
- デバイスドライバーの更新
- Windows Updateコンポーネントのリセット
- システムファイルの修復
- Windowsメディア作成ツールの使用
上記の対処法で解決しない場合、無理な作業はデータ損失のリスクを高めます。重要なデータが含まれる場合は、専門のデータ復旧業者に相談するのが最も安全です。データ復旧のプロは正確な診断と対応で失敗リスクを抑えます。
デジタルデータリカバリーでは、無料相談・初期診断・お見積りを提供。365日24時間受付中ですので、まずはお気軽にご相談ください。
問題のドライバー更新を非表示にする
Microsoft公式のトラブルシューティングツール「wushowhide.diagcab」を使うと、特定のドライバー更新を非表示にできます。これにより、Windows Updateがそのドライバーを何度もインストールしようとするのを防げます。
手動でドライバーを更新・確認する
手動でドライバーを更新・確認する手順は主に次の通りです。
デバイスマネージャーを使用
「スタートボタンを右クリック」→「デバイスマネージャー」を開き、対象デバイスを右クリックして「ドライバーの更新」を選択します。
「ドライバーを自動検索」または製造元から入手した最新ドライバーを手動で適用してください。すでに最新なら、そのまま放置することも可能です。
製造元サイトからドライバーを取得
PCメーカー(Dell、HP、Lenovoなど)やデバイスベンダー(NVIDIA、AMD、Intelなど)の公式サイトから、適切な最新ドライバーを入手・インストールすることで、Windows Updateが不適切なドライバーを再インストールしようとする状況を回避できます。
Windows Updateの一時停止と再開
Windows Updateを一時停止し、再度再開することで、一時的なエラーを解消できることがあります。なぜなら、一時的な障害やネットワークの問題が原因でエラーが発生している場合、これがリセットされるからです。
Windows Updateの一時停止と再開手順は次の通りです。
- Windowsの設定を開く。
- [更新とセキュリティ]を選択する。
- [Windows Update]をクリックし、[一時停止]を選択する。
- 数分後に再度[再開]をクリックする。
デバイスドライバーの更新
デバイスドライバーは、ハードウェアとOS間の通信を管理するソフトウェアです。古いドライバーが原因で発生するエラーが多いため、手動で最新のドライバーをインストールすることで、互換性の問題を解消できます。
- デバイスマネージャーを開く。
- 問題のあるデバイスを右クリックし、[ドライバーの更新]を選択する。
- [自動で更新されたドライバーソフトウェアを検索]を選択する。
- インストールが完了したら、PCを再起動する。
Windows Updateコンポーネントのリセット
Windows Updateが正しく動作しない場合、Windows Updateに関連する一部のキャッシュやデータがクリアすることで、問題が解消される可能性があります。
以下のコマンドを管理者権限でコマンドプロンプトで実行し、Windows Updateコンポーネントをリセットしてみてください。
- コマンドプロンプトを管理者として実行する。
- 以下のコマンドを順番に入力し、それぞれEnterキーを押す。
- net stop wuauserv
- net stop cryptSvc
- net stop bits
- net stop msiserver
- ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
- ren C:\Windows\System32\catroot2 catroot2.old
- net start wuauserv
- net start cryptSvc
- net start bits
- net start msiserver
- コマンドプロンプトを閉じ、PCを再起動する。
システムファイルの修復
システムファイルの破損がエラーの原因となる場合、システムファイルチェッカー(SFC)ツールは、破損したシステムファイルを修復するためのツールです。これにより、エラーの原因となる可能性のあるシステムファイルの問題を解消することができます。
- コマンドプロンプトを管理者として実行する。
- sfc /scannowと入力し、Enterキーを押す。
- スキャンが完了するのを待つ(数分かかる場合があります)。
- 修復が完了したら、PCを再起動する。
Windowsメディア作成ツールの使用
Windowsメディア作成ツールを使用すると、深刻なエラーが解消され、システムをリフレッシュすることが可能です。
- Microsoftの公式サイトからWindows 11メディア作成ツールをダウンロードする。
- ツールを実行し、インストールメディアを作成する。
- 作成したインストールメディアからPCを起動し、画面の指示に従ってクリーンインストールを行う。
- インストールが完了したら、最新のドライバーとアップデートを適用する。
ただし、この手法を行うとデータが消失してしまうため、内部のデータが必要な場合は、データ復旧の専門家まで対応を依頼することをおすすめします。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
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初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。