エラーコード「0x80072F8F-0x20000」は、主にWindows 7やWindows 8/8.1からWindows 10へのアップグレード時に発生するエラーです。
このエラーは、TLS（Transport Layer Security）の設定やインターネット接続の問題が原因で発生することが多く、アップグレードの途中でメディア作成ツールの実行が停止してしまいます。
本記事では、0x80072F8F-0x20000エラーの主な症状や原因、効果的な対処法について詳しく解説します。
目次
0x80072F8F 0x20000 エラーが発生する主な症状
0x80072F8F-0x20000エラーが発生した際の主な症状は次の通りです。
- Windows 10へのアップグレードが進まない
- メディア作成ツールがエラーで停止する
- 「0x80072F8F-0x20000」というエラーメッセージが表示される
- インターネット接続は正常なのにアップグレードが失敗する
同じ症状でも、原因はさまざまです。適切な対処法を実行しないと、状況が悪化し、Windows 10へのアップグレードが完全にできなくなる可能性があります。
エラーの原因は見た目やエラーメッセージだけでは判断できないため、自己判断では解決できないケースが多いです。そのため、正確な原因を把握し、適切な対応をすることが重要です。
当社では相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。ぜひ気軽にご相談ください。
0x80072F8F 0x20000 エラーが発生する主な原因
0x80072F8F-0x20000エラーの原因はさまざまですが、以下のような要因が考えられます。
TLS 1.1およびTLS 1.2が無効
古いWindowsバージョンでは、セキュリティプロトコルのTLS 1.1およびTLS 1.2が無効になっていることがあります。これが原因で、Microsoftのサーバーに正常に接続できず、アップグレードが失敗することがあります。
Windows Updateサービスの問題
Windows Updateや暗号化サービスが無効になっていると、必要なファイルのダウンロードができず、エラーが発生することがあります。
インターネット接続の不具合
インターネット接続が不安定な場合、アップグレードプロセスが途中で止まり、エラーが発生することがあります。
システム要件の不一致
アップグレード対象のPCがWindows 10のシステム要件を満たしていない場合、アップグレードが失敗することがあります。
hostsファイルの誤設定
Windowsの「hosts」ファイルに誤ったエントリがあると、Microsoftのサーバーに接続できず、アップグレードが中断されることがあります。
0x80072F8F 0x20000 エラーの解決方法
以下の方法を試すことで、多くの場合、0x80072F8F-0x20000エラーを解決できます。
TLS 1.1およびTLS 1.2を有効化
TLS 1.1およびTLS 1.2を有効化することで、エラーが解消する可能性があります。
- 「Win + R」を押し、「inetcpl.cpl」と入力してEnterキーを押す。
- 「インターネットオプション」が開いたら、「詳細設定」タブを選択する。
- リストの中から「TLS 1.1を使用する」「TLS 1.2を使用する」にチェックを入れる。
- 「適用」をクリックし、「OK」を押してウィンドウを閉じる。
- パソコンを再起動し、アップグレードを再試行する。
hostsファイルの修正
hostsファイルを修正することで、エラーが解消される可能性があります。
- エクスプローラーを開き、アドレスバーに「C:\Windows\System32\drivers\etc\」と入力しEnterキーを押す。
- 「hosts」ファイルを右クリックし、「メモ帳で開く」を選択する。
- Microsoftの関連エントリが誤って記載されていないか確認する。
- 不要なエントリを削除し、上書き保存する。
- パソコンを再起動し、アップグレードを再試行する。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
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HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
