Windows Updateを実行しようとした際に0x80080005エラーが発生し、更新が進まずシステムの安定性が損なわれることがあります。
このエラーは主にアクセス権の問題である場合が多いため、自力で改善できる場合がほとんどです。
本記事で、エラーの原因を究明し、適切な対処を取るようにしましょう。
目次
0x80080005エラーが発生する主な原因
このエラーは、Windowsの更新プロセスが正常に完了しない場合に発生します。以下の原因が考えられます。
ファイルやレジストリのアクセス権限の問題
システムの重要なファイルやレジストリに対するアクセス権限が適切に設定されていないと、Windows Updateが正常に動作しないことがあります。
Windows Updateサービスの不具合
Windows Updateのバックグラウンドプロセスが正しく動作していない場合、エラーが発生する可能性があります。
システムファイルの破損
Windowsのシステムファイルが破損していると、更新プログラムのインストールが正常に進まないことがあります。
システムファイルの破損は、突然のシャットダウンやハードウェア障害、ウイルス攻撃など様々な原因によって引き起こされます。
セキュリティソフトウェアの干渉
一部のセキュリティソフトがWindows Updateの動作をブロックしていることがあります。
ディスク容量不足
更新データをダウンロードするための空き容量が足りない場合、エラーが発生する可能性があります。
0x80080005エラーが発生した場合の対処法
このエラーに直面した場合、以下の対処法を試してください。
Windows Updateトラブルシューティングを実行
Windowsのトラブルシューティングツールを使用すると、エラーの原因を特定し、自動で修正できます。
- 「設定」→「更新とセキュリティ」→「トラブルシューティング」を開く。
- 「Windows Update」を選択し、「トラブルシューティングの実行」をクリック。
- 指示に従い、修正を適用する。
システムファイルの修復
破損したシステムファイルを修復することで、エラーが解消される場合があります。
- 「コマンドプロンプト」を管理者権限で開く。
sfc /scannowと入力し、Enterキーを押す。- スキャンが完了したらPCを再起動する。
Windows Updateサービスの再起動
Windows Updateサービスを再起動することで、問題が解決することがあります。
- 「サービス」アプリを開く。
- 「Windows Update」を見つけ、「再起動」をクリック。
- PCを再起動し、Windows Updateを再試行。
Windows Updateキャッシュをクリア
キャッシュの破損が原因でエラーが発生している場合、キャッシュをリセットすることで解決できることがあります。
- コマンドプロンプトを管理者権限で開き、Windows Update関連のサービスを停止。
- キャッシュフォルダ（SoftwareDistribution・catroot2）をリネーム。
- サービスを再起動し、PCを再起動してアップデートを試す。
DISMツールを使用
DISMコマンドを実行すると、システムイメージの破損を修復できます。
- コマンドプロンプトを管理者権限で開き、DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth を実行。
- 処理が完了するまで待ち、PCを再起動後にWindows Updateを試す。
これらの方法を試しても解決しない場合は、ハードウェアに問題がある可能性が高く、個人での復旧は困難のため、データ復旧業者への相談をおすすめします。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
