Windowsで「DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth」コマンドを実行した際に、DISMエラー「0x800f081f」が発生していませんか？
このエラーの原因として、システムファイルの破損やハードディスクの異常などがあり、自己修復で終わることもあれば、専門業者のサポートが必要になることもあります。
この記事では、DISMコマンドで0x800f081fエラーが発生する原因と対処法について解説しています。
目次
0x800f081fエラーが発生する原因
このエラーが発生する原因はいくつか考えられます。以下に主な原因を示します。
Windows Updateコンポーネントの破損
Windows Updateのコンポーネントが破損していると、DISMの修復機能が正常に動作しないことがあります。
必要なシステムファイルの破損や削除
DISMが必要とするシステムファイルが削除されたり、破損したりすると、エラー0x800f081fが発生します。特に、手動でファイルを削除した場合や、不適切な更新が行われた際に問題が発生しやすくなります。
.NET Frameworkの問題
.NET Framework 3.5が適切にインストールされていない場合、DISMの実行に影響を及ぼすことがあります。
Windows ISOの不適切な使用
DISMが適切なファイルにアクセスできていない場合、修復コマンドが失敗します。特に、ISOファイルを正しく認識していない場合、必要なファイルを読み込めずエラーが発生します。
システムのディスクエラー
ハードディスクやSSDに異常があると、システムファイルの読み込みが正常に行えず、DISMの処理が失敗することがあります。
0x800f081fエラーの場合、ストレージデバイスが物理的に故障していることも考えられ、使用や自己修復を続けると故障が進行し、データ消失のリスクが高まります。
経年劣化や落下などの衝撃が加わったなど、物理障害の場合は個人での対処がほとんど不可能なため専門業者に依頼することをおすすめします。
0x800f081fエラーが発生した場合の対処法
以下の方法を試すことで、エラー0x800f081fを解決できます。
システムファイルを修復する
破損したシステムファイルを修復することで、エラーを解決できる可能性があります。
- 「ウィンドウズキー」＋「R」で「cmd」と入力し、「管理者として実行」をクリックする。
- 以下のコマンドを順に実行する。
sfc /scannow
DISM /Online /Cleanup-Image /StartComponentCleanup
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth - PCを再起動する。
Windows ISOファイルを使用する
Windows ISOファイルを使用することで、必要なシステムファイルを正しく適用できます。
- Microsoft公式サイトからWindows 10 ISOファイルをダウンロードする。
- ISOファイルを右クリックし、「マウント」を選択する。
- 管理者権限でコマンドプロンプトを開く。
- 以下のコマンドを実行する。（Dはマウントしたドライブレター）
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth /source:WIM:D:\Sources\Install.wim:1 /LimitAccess - 完了後、SFCスキャンを実行する。
Windows Updateトラブルシューティングを実行する
Windows Updateの問題が原因でエラーが発生している場合、トラブルシューティングツールを実行することで解決できます。
- 「設定」を開き、「更新とセキュリティ」を選択する。
- 「トラブルシューティング」タブを開き、「Windows Update」を選択して実行する。
- 指示に従って問題を修正し、PCを再起動する。
.NET Framework 3.5を再インストールする
.NET Frameworkの問題が原因の場合、再インストールすることでエラーを解決できます。
- 「Windowsの機能の有効化または無効化」を開く。
- .NET Framework 3.5のチェックを外し、「OK」をクリックする。
- 再度.NET Framework 3.5にチェックを入れ、「OK」をクリックしてインストールする。
Windows Updateサービスを再起動する
Windows Updateのサービスが正しく動作していない場合、再起動することで問題が解決することがあります。
- 「ファイル名を指定して実行」を開き、「services.msc」と入力して実行する。
- 「Windows Update」サービスを右クリックし、「再起動」を選択する。
- PCを再起動し、問題が解決されたか確認する。
専門業者に相談する
ここまでの対処法を実行してもエラーが改善できない場合、ストレージデバイスの故障など、個人では解決できない問題が発生していることが考えられます。
無理な復旧作業を行うと、新たなエラーの発生や機器が故障する可能性があり、最悪の場合はデータを完全消失する恐れもあります。
データ復旧業者に依頼することで、専門設備の下で機器の開封など、個人ではできない作業が可能なため、データを安全に取り出せる可能性があります。
重要なデータを保存している場合、まずは無料初期診断を利用し、依頼を検討することをおすすめします。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
