Windows Updateを実行する際に、0x800f0845エラーが発生することがあります。
このエラーが発生する原因として、システムファイルの破損やウイルス対策ソフトの干渉が考えられます。原因を見極め、適切な対処を取ることで自力で解消することが可能です。
本記事では、0x800f0845エラーの原因と対処法について詳しく解説します。
目次
0x800f0845エラーが発生する原因
このエラーの発生にはさまざまな原因が考えられます。以下の項目を確認してみましょう。
Windowsのコンポーネントやサービスの破損
Windowsのシステムコンポーネントが破損していると、更新プログラムが適用されないことがあります。
システムファイルの破損または紛失
システムファイルとは、パソコンの操作に必要な基本設定やユーザーの環境設定を記録しているファイルのことです。
万が一、重要なシステムファイルが破損または欠落していると、更新エラーが発生することがあります。
サードパーティアプリとシステムアプリの相互作用
インストールされているソフトウェアがWindowsの更新プロセスと競合する場合、エラーが発生することがあります。
ウイルス対策ソフトの干渉
一部のウイルス対策ソフトはWindows Updateの動作を妨げることがあり、エラーが発生する原因となることがあります。
ウイルス対策ソフトだけでなく、何らかの常駐アプリケーションの干渉が、更新できない原因となっている可能性があります。
Windows Updateの不具合
特定の更新プログラムに問題がある場合、それが原因でエラーが発生することがあります。
更新の不具合は、空き容量の不足やプログラムの干渉、管理者権限のないアカウントでログインしているなどが主な原因として挙げられます。
仮想環境（Parallels Desktop等）での互換性問題
MacのParallels DesktopでWindows 11を使用している場合、エラーが発生する可能性が指摘されています。
0x800f0845エラーの対処法
このエラーを解決するために、以下の方法を試してみてください。
Windows Update トラブルシューティングツールの実行
Windows Updateの途中でエラーが表示された場合は、トラブルシューティングツールが有効です。
- Windowsマークのスタートボタン→設定→システム→トラブルシューティング→その他のトラブルシューティングを選択する。
- 「最も頻繁」で「Windows Update」から実行を選択する。
- トラブルシューティングの実行が完了した後、デバイスを再起動する
- 新しい更新プログラムの有無を確認するために、Windowsマークのスタートボタン→設定→Windows Update→更新プログラムの確認と、順番に選択する。
- 利用可能な更新プログラムをインストールする。
ウイルス対策ソフトの一時無効化
0x800f0845エラーの場合、ウイルス対策ソフトが更新を妨げている可能性が高いため、一時的に無効にして、エラーが解決するか確認してください。
システムファイルの修復
破損したシステムファイルを修復することで、エラーを解決できる場合があります。
- 管理者権限で「コマンドプロンプト」を開く。
sfc /scannowと入力し、Enterキーを押す。- 処理が完了するまで待ち、再起動する。
Windows Updateコンポーネントのリセット
Windows Updateのキャッシュをクリアして、更新の問題を解決します。
コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行することで、Windows Updateのエージェントをリセットすることが可能です。
net stop wuauserv
rd /s /q %systemroot%\SoftwareDistribution
net start wuauserv
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
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HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
