Windowsユーザーであれば、アップデートやソフトのインストール時に「0x800f0954」エラーに遭遇したことがあるかもしれません。
このエラーは、Windows 7以降のOSにデフォルトで搭載されている.NET Frameworkのインストールや更新の際によく見られるもので、特に設定やシステムの変更が絡む場合に発生しがちです。
この記事では、「0x800f0954」エラーが発生する原因と、その原因に応じた具体的な対処法を分かりやすく解説します。これを読めば、エラー発生時に慌てず適切な対応ができるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
「0x800f0954」エラーが発生する主な症状
「0x800f0954」エラーが発生する主な症状は次の通りです。
- 更新プログラムのインストールが失敗する
- .NET Frameworkの有効化ができない
- 「機能の追加」ができない
- Windows Updateが停止する
「0x800f0954」エラーが発生する原因はさまざまです。パソコンを起動させるためには適切な対処法を実行する必要があります。状況を見誤り、適切でない対処法を実行してしまうと状況が悪化し、最悪2度と解決できなくなる可能性があります。
PCが起動できない原因は、見た目や使用感から判断できるようなもの(起動ランプ・異音など)だけではないため、自己判断では原因を見誤ってしまうケースが多いです。そのため正確な原因を把握し起動させるには知見を持った業者の診断を受ける必要があります。
当社では相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。ぜひ気軽にご相談ください。
「0x800f0954」エラーが発生する原因
0x800f0954エラーコードが発生する主な原因は以下の通りです。
NET Frameworkに問題が発生している
WindowsがNET Frameworkのインストールまたはアップデートする際に問題が発生したために0x800f0954エラーコードが表示されることがあります。これは.NET Frameworkが正しく構成されていないか、古いバージョンが残っている場合に発生することがあります。
ローカルグループポリシーエディターに問題が発生した
ローカルグループポリシーエディターとは、WindowsのグループポリシーやWindows基本設定を編集、管理できる機能です。ローカルグループポリシーエディターの設定とシステムの設定に問題があると、「0x800F0954」エラーが発生します。
CBS logファイルに問題が発生した
CBS logファイルには直近でインストールされたWindowsアップデートの内容が記録されます。CBS logファイルに破損やエラーが発生すると、システムが必要な情報を正確に取得できず、更新プログラムの適切なインストールや整合性の検証ができなくなります。
Windows Server Update Services(WSUS)の設定や接続に問題がある
WSUS(Windows Server Update Services)とは、Windowsアップデートを管理するためのサービスです。
WSUSの設定や接続、構成に問題が発生すると、正しい更新プログラムの提供やダウンロード、クライアントコンピューターによる参照ができなくなり、0x800f0954エラーが表示されることがあります。
以上の問題はシステム上の設定などが問題であれば個人で解決することが可能です。しかし、パソコンの内蔵HDD/SSDが物理的に破損・経年劣化している場合は設定などを変更してもエラーメッセージが解消できないことがあります。エラーを解決できなかった場合は、データ復旧の専門家に相談することで、個人で解決できない「0x800f0954」エラーの発生した機器からデータを取り出せることがあります。
0x800f0954エラーの対処方法
0x800f0954エラーが発生した場合、以下の方法でエラーを解消できる場合があります。
CBS logファイルを削除する
CBS logsとは、WindowsOS内で発生したイベントやアクションを記録するログファイルの一種です。Windowsコンポーネントの操作やトラブルシューティングに関連する情報を追跡するために使用されます。
CBS logsの情報の肥大化によって0x800f0954などのエラーが発生する場合があるため、以下の操作方法でログを削除しましょう。
- コンピューターを管理者権限で起動します
- スタートメニューから「コマンド プロンプト」と検索し、右クリックして「管理者として実行」を選択します
- 「DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth」と入力します
- Enterキーを押すとコマンドが実行されるので、再起動して0x800f0954エラーが解消されたか確認しましょう
PowerShellを使用して.NET Frameworkをインストールする
WindwosPCに搭載されているPowerShellを利用し、手動で.NET Frameworkをインストールすることで、必要なファイルやコンポーネントが正確にインストールできるため、「0x800f0954」エラーを解消することが可能な場合があります。
- スタートメニューから「Windows PowerShell」を管理者権限で起動します
- 起動したら「Get–WindowsCapability –Online | ? Name –like ‘Net*’」と入力します
- .NET Frameworkの情報が表示されるので、インストールしたいバージョンを探します
- 「Add-WindowsCapability -Online -Name NetFx3~~~~ -Source <Windowsイメージの場所>」と入力し、Enterキーを押してインストールを実行します
- インストールが完了したら、再起動を行います
WindowsのインストールメディアやISOファイルのパスを指定する際、コマンドプロンプトやPowerShellでコマンド実行が必要ですが、これによりPCに負荷がかかることがあります。
異音やフリーズなど機器に異常がある場合、コマンド実行は避けましょう。データが失われる恐れがあるため、必要に応じてデータ復旧業者に相談することをおすすめします。専門家は機器への負荷を抑えつつ、安全にデータを復旧できます。
WSUSをバイパスする
バイパスとは機器の使用時に適用される機能が回避されることを指します。「0x800f0954」エラーが発生した際にWSUSをバイパスすることで、各コンピューターが直接インターネットから更新プログラムを取得できるようになり、更新の待機時間が短縮され、ネットワークにかかる負荷が軽減されるなどのメリットが発生します。
WSUSをバイパスする方法は以下の通りです。
- コントロールパネルを開き、「システムとセキュリティ」を選択します
- 「Windows Update」をクリックします
- 左側のパネルから「更新プログラムの設定」を選択します
- 「重要な更新プログラムのサービスのバイパス」をクリックします
- 「変更」ボタンをクリックし、WSUSをバイパスしてWindows Updateから更新プログラムをダウンロードする設定に変更します
グループポリシーエディターを実行する
グループポリシーエディターを実行することによって設定が変更され、「0x800f0954」エラーを解消することができる場合があります。グループポリシーエディターを実行する方法は以下の通りです。
- WindowsキーとRキーを押して「ファイル名を指定して実行」を表示させます
- 入力欄に「gpedit.msc」と入力し、Enterキーを押します
- グループ ポリシー エディターが起動したら、左側のパネルから「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「システム」の順で選択します
- 右側のパネルで「特定のWindows Updateの設定を無効にする」をダブルクリックします
- 「無効」を選択し、OKボタンをクリックしたら、パソコンを再起動します
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。