Windows Updateを実行しようとした際に「0x80248007 エラー」が発生していませんか？この場合、空き容量の不足やドライバーの不具合、システムファイルの破損が考えられます。
自力での復旧作業も可能ですが、操作を誤るとデータを消失する恐れがあるため、原因に沿った適切な対処をする必要があります。
このエラーを放置するとセキュリティ更新が適用されず、システムが脆弱な状態になる可能性があります。この記事で原因を調べ、対処するようにしましょう。
目次
0x80248007エラーの原因
このエラーが発生する原因はいくつかあります。以下の問題が考えられます。
Windowsアップデートコンポーネントの破損
Windows Updateのサービスや関連するファイルが破損していると、正常にアップデートが適用されません。これにより、0x80248007エラーが発生することがあります。
システムファイルの破損または欠落
Windowsのシステムファイルが破損または欠落していると、更新プログラムの適用が正しく行えなくなり、エラーが発生する可能性があります。
ネットワーク接続の問題
インターネット接続が不安定だったり、ネットワーク設定に問題があると、Windows Updateが正常に機能せず、0x80248007エラーが表示されることがあります。
ディスク容量の不足
Windows Updateのインストールには一定のディスク容量が必要です。空き容量が不足している場合、更新プログラムのダウンロードやインストールが失敗することがあります。
ドライバーの不具合
誤操作によるファイルやデータの削除、システムエラーなどが原因でドライバーに不具合や破損が生じ、エラーが発生している可能性があります。
0x80248007エラーの対処法
このエラーに直面した場合、以下の対処法を試してください。
Windows Updateトラブルシューターの実行
Windowsには、アップデート関連の問題を自動で検出し修正するトラブルシューティングツールがあるため、下記の手順で実行することでエラーが解消できる場合があります。
- 「設定」を開く。
- 「システム」→「トラブルシューティング」を選択。
- 「その他のトラブルシューティング」をクリック。
- 「Windows Update」の「実行」をクリック。
Windows Updateをキャッシュクリアする
キャッシュ内の更新ファイルが破損していることが原因で、エラーが発生している可能性があります。次の手順でキャッシュクリアを行うことで、エラーを解消できることがあります。
- Win + R キーを押し、「services.msc」と入力し、Enter キーを押す。
- Windows Update サービスを見つけて右クリックし、[停止] を選択する。
- C:\Windows\SoftwareDistribution に移動する。
- このディレクトリ内のすべてのファイルとフォルダーを削除する。
- サービスウィンドウに戻り、「Windows Update」を右クリック、「開始」を選択する。
システムファイルの修復
Windowsのシステムファイルに問題がある場合、コマンドを使用して修復することができます。
- 管理者権限でコマンドプロンプトを開く。
sfc /scannowを実行。- 完了後、
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealthを実行。
Windows Updateサービスの再起動
Windows Updateの関連サービスを一度停止し、再起動することで問題が解決することがあります。
- 管理者権限でコマンドプロンプトを開く。
- 以下のコマンドを順番に実行：
net stop bits
net stop wuauserv
net stop appidsvc
net stop cryptsvc - 次に、以下のコマンドでサービスを再起動：
net start bits
net start wuauserv
net start appidsvc
net start cryptsvc
SoftwareDistributionフォルダの削除
SoftwareDistributionのフォルダにあるWindows Updateに使用する一時ファイルを全て削除することで、エラーが改善できる可能性があります。
- エクスプローラーを開く。
- アドレスバーに「
%systemroot%\SoftwareDistribution」と入力。 - 「DataStore」と「Download」フォルダの内容を削除。
- PCを再起動。
専門業者に依頼する
ここまでの方法を試しても解決しない場合は、個人では復旧できない障害が発生している可能性があるため、専門の技術サポートを受けることをおすすめします。
データ復旧業者であれば、専門的な技術と知識を備えているため、個人で解決できないエラーであっても改善できる可能性があり、安全にデータを取り出すことができます。
重度の障害が発生している場合に無理な復旧作業を続けると、データを完全に消失する恐れがあります。重要なデータを保存している場合は、データ復旧業者への依頼を検討しましょう。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
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よくある質問
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
