エラー 0xc0000185 は、Windowsの起動時に発生する深刻な問題であり、「必要なデバイスが接続されていないか、アクセスできません」というメッセージとともに表示されます。このエラーが発生すると、通常の方法ではWindowsを起動できなくなり、修復が必要となります。
本記事では、エラーの主な原因と具体的な対処法を詳しく解説します。
目次
エラー 0xc0000185 の主な原因
エラー 0xc0000185 は、Windowsの起動時に発生する深刻なエラーであり、システムが適切にブートできない状態を示します。このエラーは、主に起動に必要なデータや設定が破損していることが原因で発生します。以下に、考えられる主な原因を詳しく説明します。
ブート構成データ（BCD）の破損または欠落
Windowsが起動するためには、ブート構成データ（BCD）が正常に読み込まれる必要があります。しかし、以下のような理由でBCDが破損または欠落すると、エラー 0xc0000185 が発生します。
- 突然の電源断や強制終了により、ブート情報が破損する。
- Windowsアップデートの失敗や不完全なインストールが原因でブート情報が上書きされる。
- ウイルス感染やマルウェアによるBCDの改ざん。
BCDが正しく設定されていないと、Windowsの起動プロセスが途中で止まり、エラーメッセージが表示されることがあります。
システムファイルの破損
Windowsのシステムファイルが破損していると、正常にブートできずにエラー 0xc0000185 が発生することがあります。主な原因は以下の通りです。
- Windowsアップデートの失敗により、一部のシステムファイルが破損する。
- ウイルスやマルウェアによる重要なファイルの削除・改変。
- システムのシャットダウン中に予期せぬエラーが発生し、ファイルが不完全な状態になる。
特に、winload.exe や ntoskrnl.exe などのブートプロセスに関わるファイルが破損すると、Windowsの起動が妨げられます。
不適切な起動設定
BIOS/UEFIの設定が適切でないと、Windowsが正しくブートできなくなります。特に以下の設定ミスが原因となることがあります。
- ブート順序の設定ミスにより、Windowsがインストールされているドライブが優先されていない。
- UEFIモードとレガシーモード（CSM）の設定が間違っている。
- セキュアブートの設定が影響し、正しくブートできない。
特に、新しくSSDを追加した際や、Windowsの再インストールを行った際に、BIOSの設定が適切に構成されていないと、エラー 0xc0000185 が発生する可能性があります。
ハードドライブの不具合
エラー 0xc0000185 は、物理的または論理的なハードドライブの問題が原因で発生することもあります。
- 物理的な問題: HDD/SSDの寿命によるセクター不良や物理的な損傷。
- 論理的な問題: ファイルシステムの破損や不適切なパーティション設定。
- 接続の問題: SATA/PCIeケーブルの緩みや接触不良。
ディスクの故障が原因でブート情報が正しく読み込めない場合、Windowsの起動が停止し、エラー 0xc0000185 が表示されることがあります。
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エラー 0xc0000185 の対処法
以下の方法を試して、エラーを解決してください。
Windows回復環境（WinRE）の使用
Windows回復環境（WinRE）を使用して、自動修復を試みます。
- Windowsインストールメディア（USBまたはDVD）をPCに接続し、電源を入れる。
- 「Press any key to boot from CD or DVD…」と表示されたら、任意のキーを押す。
- 「コンピューターの修復」を選択し、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ修復」を実行。
- 修復が完了したら、PCを再起動し、エラーが解決されたか確認する。
BCDの再構築
ブート構成データ（BCD）を修復することで、エラーが解消される場合があります。
- Windows回復環境（WinRE）を開く。
- 「コマンドプロンプト」を選択し、以下のコマンドを順番に入力し、Enterキーを押す。
bootrec /fixmbrbootrec /fixbootbootrec /rebuildbcd- コマンドが完了したらPCを再起動する。
システムファイルの修復
SFCコマンドを使用して、破損したシステムファイルを修復します。
- Windows回復環境（WinRE）を開く。
- 「コマンドプロンプト」を開き、以下のコマンドを入力し、Enterキーを押す。
sfc /scannow- 修復が完了したら、PCを再起動する。
チェックディスク（CHKDSK）の実行
HDDやSSDのエラーを検出し、修復を試みます。
- Windows回復環境（WinRE）を開く。
- 「コマンドプロンプト」を開き、以下のコマンドを入力し、Enterキーを押す。
chkdsk C: /f /r /x- スキャンが完了したら、PCを再起動する。
システムの復元
エラー 0xc0000185 が発生する前の正常な状態に戻すために、システムの復元を試すことができます。システムの復元を実行すると、Windowsの設定やシステムファイルを過去の正常な状態に戻すことができます。
- Windows回復環境（WinRE）を起動する。
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「システムの復元」を選択。
- 表示される復元ポイントのリストから、エラー発生前の日付を選択。
- 「次へ」をクリックし、指示に従って復元を実行。
- 処理が完了したらPCを再起動し、問題が解決したか確認する。
BIOSでの起動順序の確認
BIOS/UEFIの設定が適切でない場合、Windowsのブートローダーが正しく動作せず、エラー 0xc0000185 が発生することがあります。特に、Windowsをインストールしているドライブが適切に設定されていない場合、起動に失敗する可能性があります。
- PCをシャットダウンし、再起動する。
- PCの起動時に 「F2」または「Delete」キー を連打してBIOS/UEFI画面に入る。（メーカーによって異なる場合があります）
- BIOSメニューで「Boot（ブート）」タブを選択。
- 「Boot Order（起動順序）」または「Boot Priority（ブート優先順位）」の項目を探す。
- Windowsがインストールされているドライブ（HDD/SSD）が最上位にあるか確認し、必要に応じて順位を変更。
- 変更を保存し、BIOSを終了。（通常は「F10」キーを押して「Save & Exit」）
- PCを再起動し、エラーが解消されたか確認する。
上記の方法を試しても解決しない場合は、物理的な故障の可能性が高いため、自力での修復を試みる前にデータ復旧の専門家に相談することをおすすめします。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2％」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
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よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付：0:00～24:00 （24時間対応）
電話番号：0800-333-6302
来社受付：9:30～21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
