Windowsの起動時に「自動修復を準備しています」というメッセージが長時間表示され、先に進まない──このような症状に不安を感じている方は多いのではないでしょうか。
通常であれば数分以内に終了するはずですが、30分以上続く場合は、何らかの障害が発生している可能性が高いです。だからこそ、原因の特定と適切な対応には専門家の診断が欠かせません。そこで、この記事では「自動修復を準備しています」が終わらない原因と対処法を紹介します。ぜひ参考にしてください。
目次
よくある症状とそのリスク

パソコンが延々と自動修復を繰り返す――そんなとき、つい「ちょっとしたエラーかな」と軽く見てしまいがちですが、その裏に潜んでいるのは、単なる不具合とは限りません。
システムファイルの破損、アップデートの不具合、SSDやHDDの物理障害……。見た目の症状は同じでも、原因はまったく別物。自己判断で再起動を繰り返した結果、ストレージ内部がさらに破損し、大切なデータを完全に失ってしまうケースも少なくありません。
こうしたトラブルの多くは、専門的な知識や経験がなければ見極めが非常に難しいもの。ネットにあるフリーソフトやマニュアル通りの対応では、かえって状況を悪化させてしまうリスクもあります。
大切なデータを守るために、本当に必要なのは「正しい診断」と「早い判断」です。
デジタルデータリカバリーでは、46万件以上の相談実績(期間:2011年1月以降)を持ち、官公庁や法人1万社以上との取引実績があります。また、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という高い成果を誇ります。大切なデータの安全を守るために、確かな技術力と実績に基づいた対応をお約束します。
「もしかして」と思ったその瞬間こそが、データを守る最初の一歩です。些細な違和感でも構いません。まずは、プロにご相談ください。専門スタッフが24時間365日体制でご相談に対応し、診断・見積もりまですべて無料でご提供しています。
【要注意】自力での復旧が難しい「物理障害」とは?

「自動修復が終わらない」状態が続く原因として、最も深刻なのが物理障害です。たとえば、パソコンの落下や衝撃、水濡れや水没、長時間の高負荷処理による熱暴走、あるいは経年劣化(目安として5年以上使用)などが該当します。
物理障害は、再起動やソフトウェアによる修復では改善できず、繰り返し操作を試みることで症状が悪化し、データが完全に失われる恐れがあります。特に内部の部品が損傷している場合は、自力での対応がほぼ不可能なため、速やかに専門業者への相談が必要です。
こうした深刻なトラブルに対して、当社デジタルデータリカバリーでは専門的な設備と技術で対応しています。他社で復旧が困難と判断された重度障害のケースも含め、7,300件以上の相談実績(算出期間:2016年6月1日~)があります。
物理障害の疑いがある場合は、早めの診断がデータを守る第一歩になります。初期診断とお見積りは無料で、24時間365日体制でご相談を受け付けておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
「自動修復を準備しています」が終わらない原因一覧
自動修復が終わらない原因には複数あり、Windowsのソフトウェア障害から、HDD・SSDの物理故障までさまざまです。
①Windows Updateの失敗
更新プログラムのインストールが途中で失敗すると、修復処理が正常に進まず、起動できない状態に陥ることがあります。
②デバイスドライバの不具合
HDDやSSDなどの制御を行うドライバが破損していると、OSがストレージを認識できず、延々と自動修復が繰り返されます。
このような症状では、ソフトウェア障害か物理的な故障かを正確に見極めることが極めて重要です。診断を誤れば復旧のチャンスを失う可能性もあります。
③筐体の破損や内部部品の不具合
- マザーボードの故障
- モニターの不具合
- 電源ケーブルや内部配線の劣化
メーカー修理ではデータが消去される可能性が高いため、重要なデータがある場合は、まずデータ復旧業者への相談をおすすめします。
④物理障害の発生

物理障害とは、記憶装置内部の機械的な破損や部品劣化など、ハードウェアに起因するトラブルです。自力での対処が難しいどころか、無理に通電を繰り返すことで、データを記録している領域が削られたり、磁気ヘッドがディスクを傷つけたりして、完全なデータ消失につながる恐れがあります。
物理障害への対応には、精密機器の分解・解析を行う専門技術、そして、空気中の微粒子さえ遮断する「クリーンルーム」などの専用設備が不可欠です。一般環境でストレージを開封しただけでも、内部のプラッタが傷付き、復旧不可能になるケースも少なくありません。
デジタルデータリカバリーでは、国内最大規模のクラス100クリーンルームを完備し、40名以上の技術者が「物理チーム」「論理チーム」「メモリチーム」と専門分野別に復旧対応。物理障害に特化したチームでは、専用機材で部品交換やマイクロレベルの修復作業を実施し、高い精度での復旧を可能にしています。
これまでに46万件以上の相談実績(期間:2011年1月以降)と、官公庁・法人1万社以上との取引実績を誇り、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(内、完全復旧57.8%。2023年10月実績)という高い成果をあげています。もし、「いつもと違う音がする」「パソコンが認識しない」といった異常に気づいたら、無理に操作を続けず、速やかにご相談ください。初期診断とお見積りは無料、24時間365日体制でご相談を受け付けています。
「自動修復を準備しています」が終わらないときに確認すること
「自動修復を準備しています」が終わらないときに確認することは次の通りです。
ビープ音がなっている場合は音の種類を確認する
パソコンは内部部品が故障すると、「ビープ音」と呼ばれる電子音(警告音)が鳴ることがあります。このビープ音は、パソコンに搭載されている「BIOS」というシステムから発せられる音で、下記のような種類の音があります。
パソコンから電子音(ビープ音)がなっている場合は、音の種類を確認して、どのような症状が発生しているかを確認するようにしましょう。
音の種類 | 概要 |
短音1回 | 正常起動 |
短音2回 | CMOSの設定に問題があると考えられます。初期化すると改善する可能性があります。 |
長音1回短音1回 | メインメモリー(DRAM)に問題がある可能性があります。1度再起動するか、メモリの接続をやり直してみましょう。 |
長音1回短音2回 | グラフィックボードとモニタの接続に問題があります。ケーブルや接続状況などを確認してみましょう。 |
長音1回短音3回 | グラフィックメモリー(GPU)自体に問題があるか、規定の場所に挿入されていない可能性があります。正しい場所に挿入されているか、1度確認しましょう。 |
高音の長音 | PCが高温になっているため、電源を切ったり通気口のほこりを掃除をしたりして、適温にしましょう。 |
長音の連続 | メモリーが破損/接続・装着がされていない場合があります。何度かメモリーを再接続してください。それでも改善しない場合は修理を検討しましょう。 |
短音の連続 | 電力が供給不足になっているので、コンセントや充電器を確認しましょう。タコ足配線は電力不足になりやすいので、直接コンセントに接続しましょう。 |
高音と低音の連続 | CPUに問題があります。高長音のときと同様に、熱を逃がし、CPUが規定の場所にあるかを確認しましょう。不備がないにもかかわらず改善しない場合は修理を検討しましょう。 |
CMOS:CPUを構成するシステム回路
GPU:グラフィックにのみに特化したメモリで画面表示に関する処理を行う
ビープ音がなる場合についてはこちらの記事も確認するようにしましょう。
パソコンのアクセスランプの点灯を確認する
Windowsのパソコンでは、アクセスランプというパソコンの状態を示すランプがあります。このアクセスランプの点灯や点滅の状況を確認することで、トラブルが解決する可能性もあります。
アクセスランプが点灯・点滅している間は、ファイルの読み込みが行われています。ファイルの読み込みが完了すると、再起動が終わるので、少し待ちましょう。また、アクセスランプが消灯している場合は、電源トラブルや内蔵ストレージ(HDD/SSD)の破損(物理障害)などの原因が考えられます。
「自動修復を準備しています」が終わらないときの対処法
「自動修復を準備しています」が終わらないときの対処法は次の通りです。
30分〜1時間ほど待つ
まずは、30分〜1時間ほど待つようにしましょう。Windowsの更新作業が行われていたり、一時的なトラブルにより処理が長引いている可能性があります。
「Windowsが正しく起動できませんでした」エラーの対処法はこちら
強制終了する
論理障害や、一時的なエラーが原因で「自動修復を準備しています」が終わらない可能性も考えられます。この場合、パソコンを強制終了することで、トラブルを解決できる可能性があります。
しかし、物理障害やハードウェアに原因がある場合は、強制終了を行うことで症状の悪化に繋がる恐れがあります。トラブルの原因が特定できていない場合や物理障害の症状が出ている場合には、強制終了の操作を行うことはやめ、データ復旧専門業者に相談・依頼するようにしましょう。
セーフモードで起動する
セーフモードでパソコンを起動すると、軽度の論理障害やWindows更新のアンインストールが可能です。ただし、セーフモードでも起動できない場合、深刻な論理障害や物理障害の可能性があります。このような場合は個人での対応は難しく、無理に起動を試みると故障のリスクが高まります。大切なデータがある場合は、データ復旧専門業者に相談しましょう。
① Windowsが正常に起動できない場合、スタートアップ修復(自動修復)が表示されます。しかし、スタートアップ修復でパソコンを修復できないと「詳細オプション」というボタンが表示されます。


➁ここから「詳細オプション」をクリックすると、「オプションの選択」という画面が表示されるので、このまま「トラブルシューティング」に進んでください。

③「トラブルシューティング」から「詳細オプション」に進みます。

④「詳細オプション」から「スタートアップ設定」に進みます。

⑤「スタートアップ設定」から「再起動」に進みます。

⑥キーボード上で「4」を選択し「4)セーフモードを有効にする」をクリックします。

再起動後、サインインするとパソコンはセーフモードに突入します。
更新プログラムをアンインストールする方法は次のとおりです。
- 「設定」から「更新とセキュリティ」に進む。
- 「更新の履歴を表示する」から「更新プログラムをアンインストールする」に進みます。
- アンインストールしたい更新プログラムを選択します。
「自動修復でPCを修復できませんでした」ループ時の対処法はこちら
回復ドライブを起動する
回復ドライブとは、USBメモリに、Windowsを初期化するための情報を入れておき、パソコンにトラブルが発生した際に、パソコンを初期状態(工場出荷状態)に戻すものです。
回復ドライブは、正常に動作しているときに作成しなければらならないものですが、購入することも可能です。しかし、注意点として、回復ドライブによる初期化では、内蔵データは、すべて消えてしまいます。重要なデータ・必要なデータが保存されている場合はこの作業はやめましょう。
- パソコンの電源ボタンを押し、メーカーロゴが表示されている間に、キーボードの「F8キー」もしくは「F12」キーを数回押す(キーボードなしモデルの場合は、音量調節ボタン「+」と電源スイッチを同時に押す)
- ブートデバイス選択メニューを開く
- 詳細オプションの「ドライブから回復する」をクリックする
- 「ファイルの削除のみ行う」もしくは「ドライブを完全にクリーンアップする」のどちらかを選択する
- 「回復」をクリックする
回復ドライブでスタートアップ修復を実行する
まずは、上記で説明した、トラブルが起きているパソコンに回復ドライブを接続し、起動しましょう。次に、回復ドライブからスタートアップ修復を行いましょう。
- パソコンの電源ボタンを押し、メーカーロゴが表示されている間に、キーボードの「F8キー」もしくは「F12」キーを数回押す(キーボードなしモデルの場合は、音量調節ボタン「+」と電源スイッチを同時に押す)
- ブートデバイス選択メニューを開く
- 「キーボードレイアウトの選択」から「Microsoft IME」を選択する
- 「オプションの選択」から、「トラブルシューティング」ボタンを選択する
- 「詳細オプション」から「スタートアップ修復」を選択し、「Windows 11」をクリックする
- シャットダウンをクリックする
回復ドライブで「更新プログラムのアンインストール」を実行する
Windows updateが原因の場合には、更新プログラムのアンインストールを行うことでトラブルが解決する可能性があります。回復ドライブから、更新プログラムのアンインストールを実行する方法を解説します。
- パソコンの電源ボタンを押し、メーカーロゴが表示されている間に、キーボードの「F8キー」もしくは「F12」キーを数回押す(キーボードなしモデルの場合は、音量調節ボタン「+」と電源スイッチを同時に押す)
- ブートデバイス選択メニューを開く
- 「キーボードレイアウトの選択」から「Microsoft IME」を選択する
- 「オプションの選択」から、「トラブルシューティング」ボタンを選択する
- 「詳細オプション」から「更新プログラムのアンインストール」を選択する
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者として14年連続国内売上No.1」の実績を誇る信頼できる業者です。
一部復旧を含む復旧件数の割合は91.5%(内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)を誇り、これまでに他社で復旧が難しいとされた機器についても、これまでに7,300件以上のご相談をいただいています。諦める前に、大切なデータを取り戻すチャンスをぜひデジタルデータリカバリーにお任せください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。