BitLockerで暗号化された外付けHDDの解除(復号化)を試みたところ、「進行状況が止まったまま」「何時間経っても終わらない」などの現象に直面していませんか?これは処理中に何らかの障害や遅延が発生している可能性があります。
本記事では、暗号化解除が進まない原因と、その具体的な対処法について詳しく解説します。
目次
BitLockerの解除が終わらない原因
復号化処理が長時間進まない場合、以下のような複数の原因が考えられます。単純に処理に時間がかかっているだけの場合もありますが、システムの状態やハードウェアエラーなどが影響していることもあります。
システムリソースの不足
CPUやメモリなどが他の作業に使用されていると、BitLockerの解除処理が後回しにされ、極端に遅くなることがあります。特に重いアプリケーションを並行して使用している場合は注意が必要です。
大容量ドライブによる長時間処理
1TBを超えるような大容量HDDでは、解除処理に数十時間を要することもあります。特にUSB2.0接続や、低スペックなPCでは処理がさらに遅くなります。
途中でのシャットダウンや中断
復号化処理中に電源が切れたり、スリープ状態に入ったりすると、解除プロセスが中断される場合があります。その後、復旧できずに進行が止まることもあります。
BitLockerやシステム自体の不具合
Windowsの一時的な不具合やシステムファイルの破損などにより、BitLockerの動作に異常が生じている可能性もあります。
HDDのエラーや不良セクタ
外付けHDDのBitLocker解除が進まないときの対処法
以下の方法は、BitLockerの復号化が停止・遅延している場合に有効な対処法です。状況に応じて、上から順に試してみてください。
時間を十分に取って待機する
大容量のHDDでは解除に丸1日以上かかることも珍しくありません。PCをスリープ状態にせず、コンセントに接続した状態で放置するのが基本です。
- 解除を開始したらPCのスリープ設定を「なし」に変更
- 他の作業をせずにしばらく放置(数時間~1日)
- 進行状況が全く動かない場合は次の手順を検討
システム再起動で復号化を再開
一時的なスタックが原因の場合、再起動によって解除処理が再開されることがあります。保存作業を済ませてから再起動してください。
- すべてのアプリを終了し、PCを再起動
- 再起動後、自動的に解除が再開されるか確認
- 再開されない場合はコマンドなどで手動操作へ進む
他の高負荷プロセスを終了する
タスクマネージャーでBitLocker以外にCPUやディスクを大量に使用しているプロセスがないか確認し、必要に応じて終了します。
- Ctrl+Shift+Escでタスクマネージャーを起動
- 「CPU」「ディスク」タブを確認
- 不要な重いアプリを終了する
ドライブのエラーチェックを行う
HDDにエラーがある場合は、復号化が停止することがあります。Windowsのエラーチェック機能を使ってチェックしてください。
- エクスプローラーで該当HDDを右クリック
- 「プロパティ」→「ツール」→「チェック」を選択
- 問題が見つかったら修復処理を実行
BitLockerの一時停止と再開
解除がスタックしている場合、一時停止してから再開することで動作が回復することがあります。
- 「BitLockerの管理」から対象ドライブを選択
- 「一時停止」をクリックして待機
- 数分後に「保護の再開」を選択し、進行状況を確認
コマンドで手動解除を試みる
コマンドプロンプトやPowerShellを使って手動で解除を試すことも可能です。進行状況が表示されるため、状態の確認にも役立ちます。
- 「管理者としてコマンドプロンプト」を開く
manage-bde -off E:
(E:は対象ドライブに置換)を実行- PowerShellを使う場合:
Disable-BitLocker -MountPoint "E:"
回復キーで解除を再試行する
回復キーを用いて、解除を強制的に再試行することができます。解除時にエラーが出る場合でも、回復キーによって処理が進行することがあります。
- 回復キーを事前に確認(Microsoftアカウント、印刷物など)
- BitLockerの解除画面にて回復キーを入力
- 認証後に解除が進行するか確認
サードパーティ製ツールを使用する
標準機能で解除が進まない場合、AOMEI Partition AssistantなどのBitLocker対応ツールで復号化を試すのも選択肢の一つです。
- AOMEI Partition Assistant等をインストール
- 「BitLockerの管理」機能を使用して対象ドライブを選択
- 復号化操作を実行し、進行状況を確認
復号化の途中で電源を切ったり、HDDを取り外すとデータ破損のリスクが高まります。復号化がどうしても進まない場合は、無理な操作を避けてください。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
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HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。