パソコンを起動しても画面が真っ黒で、中央または左上に白いカーソルが点滅したまま動かない…。このような症状は「黒い画面で点滅」と呼ばれ、起動トラブルの中でも不安感を煽る現象です。
本記事では、パソコンが黒い画面で点滅して起動しないときの主な原因と、それぞれに応じた具体的な対処法について詳しく解説します。
目次
黒い画面で点滅する原因
この症状は、ハードウェアとソフトウェアの両方に原因がある場合が多く、慎重な原因の特定が必要です。以下に主な原因をまとめました。
ハードウェアの問題
モニターケーブルの緩み、グラフィックカードの故障、またはモニターそのものの不具合により、映像信号が正しく出力されないと画面が黒くなります。
電力不足や過熱
CPUやGPUが過熱し、自動シャットダウンされた後に正常な起動ができなくなる場合があります。埃の蓄積や冷却ファンの故障が原因です。
ディスプレイドライバーの不具合
グラフィックドライバーが古かったり破損していると、画面が正しく表示されず点滅を繰り返すことがあります。アップデートの失敗後に起きることもあります。
OSやソフトウェアの不具合
Windowsや関連ソフトウェアの設定ミスや互換性エラーで、ログイン画面に到達できず、真っ黒な画面で停止することがあります。
ブートセクタのエラー
マスターブートレコード(MBR)やパーティションブートレコード(PBR)に異常が生じると、OSが正しく読み込まれず、画面上にカーソルだけが点滅した状態で止まってしまうことがあります。
この状態は、ストレージ自体が認識されていないか、システムの起動に必要な情報が破損している可能性を示しています。自己流での修復を試みると、誤ってデータを上書きしてしまい、復旧が困難になるリスクもあるため注意が必要です。
原因を正確に特定し、適切に対応するためには、専門的な診断と復旧技術が欠かせません。当社では、MBRやPBRの破損を含む論理障害にも対応できる専任チームが、15,000種類以上の障害パターンをもとに復旧作業を行っています。
一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(内、完全復旧57.8%。2023年10月実績)という実績と、46万件以上の相談経験(期間:2011年1月以降)を活かし、あらゆる状況に対応可能です。
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黒い画面で点滅するときの対処法
このような症状が出た場合には、下記の対処法を段階的に試してみてください。多くの場合、正しい手順を踏めば復旧が可能です。
ディスプレイドライバーを更新する
セーフモードで起動することで、最小限のドライバー構成でパソコンを立ち上げ、ディスプレイドライバーの更新や削除が可能です。
- 電源を入れ、Windowsが起動途中で電源を3回強制オフにして回復メニューを表示
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」から「セーフモード(ネットワークあり)」を選択
- 起動後、「デバイスマネージャー」で「ディスプレイアダプター」を展開し、ドライバーを更新または削除
ハードウェア接続を確認する
外部モニター、HDMIケーブル、グラフィックカードがしっかり接続されているか確認し、必要に応じて交換します。
- モニターと本体のケーブルを一度外し、再接続
- 外部ディスプレイに切り替えて映像が出るか確認
- 他のモニターやケーブルで表示できるかテスト
BIOS設定を確認する
誤ったブート優先順位やSecure Bootの設定により、OSが起動できない場合があります。
- 起動直後に「F2」「Delete」「ESC」などを押してBIOSに入る
- 「Boot」メニューでシステムディスクが最優先になっているか確認
- 「Secure Boot」を無効に設定
- 変更後、保存して再起動
ブートセクタを修復する
MBRの破損があると、カーソルが点滅したままOSが起動しません。インストールメディアで修復します。
- Windowsインストールメディアで起動し、「Shift + F10」でコマンドプロンプトを開く
bootrec /fixmbr
と入力して実行bootrec /fixboot
およびbootrec /rebuildbcd
を順に実行- 終了後、再起動して改善を確認
パソコンの過熱対策を行う
過熱による動作不良を防ぐため、内部クリーニングと冷却ファンの動作確認を行います。
- 電源を切り、PC内部の埃をブロワーで除去
- 冷却ファンが正常に動作しているか起動時に確認
- 冷却台の使用などで外部冷却を強化する
セーフモードで起動して問題を特定する
セーフモードで正常に起動するか確認することで、ドライバーやソフトウェアの問題を切り分けることができます。
- 起動時に強制終了を3回繰り返して回復オプションを表示
- 「スタートアップ設定」→「セーフモード」で起動
- エラーの出ない環境でウイルススキャンや不要アプリ削除を行う
システムの復元を行う
以前の正常な状態に戻すことで、起動不良が解消する場合があります。
- 回復オプションから「システムの復元」を選択
- トラブル発生前の復元ポイントを選ぶ
- 復元完了後に再起動して正常動作を確認
すべての対処法を試しても症状が改善しない場合、マザーボードやストレージに重大な障害が発生している可能性があります。無理に自己対応を続けると、データ消失の危険もあります。
当社デジタルデータリカバリーでは、「46万件以上の相談実績(期間:2011年1月以降)」および「一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)」をもとに、的確な初期診断と最適な復旧手段をご案内しています。
初期診断・お見積りは無料。24時間365日受付。パソコンの黒い画面トラブルでお困りの方は、お早めにご相談ください。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2%」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
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よくある質問
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弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
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電話番号:0800-333-6302
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弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。