Windowsを使用していると、「comctl32.dllが見つかりません」「comctl32.dllが壊れています」などのエラーメッセージが表示されることがあります。comctl32.dllは、Windowsのグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を管理する重要なシステムファイルであり、このエラーが発生すると、アプリケーションの動作が不安定になったり、一部の機能が正常に動作しなくなったりすることがあります。
この問題の主な原因と、それを解決する方法について詳しく解説します。
目次
comctl32.dllエラーの主な原因
comctl32.dllエラーの原因は複数考えられます。以下に、主な要因を挙げます。
ドライバーの問題や互換性の不具合
ハードウェアのドライバーが古い、または適切に動作していないと、Windowsが必要なDLLファイルを正しく読み込めないことがあります。特に、グラフィックドライバーや周辺機器のドライバーが影響を与えることがあります。
Windows Updateの失敗
Windowsの更新中にエラーが発生すると、comctl32.dllが正常にインストールされない場合があります。また、一部のWindows Updateがcomctl32.dllのバージョンを変更し、それが原因で互換性の問題が発生することもあります。
マルウェアやウイルスの感染
ウイルスやマルウェアがcomctl32.dllに感染すると、システムがエラーを検出し、アプリケーションの動作に影響を与えることがあります。特に、不審なソフトウェアをインストールした直後にエラーが発生した場合は、ウイルス感染を疑うべきです。
DLLファイルのバージョンの不一致
複数のアプリケーションが異なるバージョンのcomctl32.dllを要求することがあり、これが競合を引き起こす場合があります。特に、古いソフトウェアをWindows 10やWindows 11で実行していると、互換性の問題が発生しやすくなります。
システムファイルの破損または欠落
Windowsの重要なファイルが破損または削除されると、comctl32.dllのエラーが発生することがあります。これは、システムクラッシュや不適切なシャットダウン、ウイルス感染などが原因となる場合があります。
データにアクセスできなくなったり、エラーが繰り返し発生する場合は、お早めに専門家へご相談ください。スリープ復帰の不具合が続く場合、ハードウェア故障の可能性があります。自己判断での対応はデータ消失リスクを高めるため、専門業者の診断が重要です。
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comctl32.dllエラーの対処法
以下の方法を順番に試すことで、comctl32.dllのエラーを解決できる可能性があります。
システムファイルのチェックと修復
Windowsのシステムファイルが破損している場合、comctl32.dllのエラーが発生することがあります。システムファイルチェッカー(SFC)とDISMツールを使って修復を試みましょう。
- 「Windowsキー + X」を押し、「Windowsターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を開く
- コマンド「sfc /scannow」を入力し、Enterキーを押す
- スキャンが完了するまで待ち、PCを再起動する
- さらに以下のコマンドを順番に実行
DISM /Online /Cleanup-Image /CheckHealth DISM /Online /Cleanup-Image /ScanHealth DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth - PCを再起動し、エラーが解決したか確認する
Windows Updateを適用する
Windowsの更新が適用されていないと、comctl32.dllのバージョンが古く、不具合が発生することがあります。最新のWindows Updateを適用して、エラーを解消しましょう。
- 「Windowsキー + I」を押して「設定」を開く
- 「更新とセキュリティ」をクリックし、「Windows Update」を選択
- 「更新プログラムのチェック」をクリックし、指示に従って最新の更新を適用
- 更新が完了したら、PCを再起動する
ドライバーを更新する
古いドライバーや互換性のないドライバーがcomctl32.dllのエラーを引き起こすことがあります。特にグラフィックドライバーやチップセットドライバーを最新のものに更新しましょう。
- 「Windowsキー + X」を押し、「デバイスマネージャー」を開く
- 問題のあるデバイス(例:ディスプレイアダプター)を右クリックし、「ドライバーの更新」を選択
- 「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索」を選択し、指示に従って更新
- 更新後、PCを再起動する
マルウェアスキャンを実行する
ウイルスやマルウェアがcomctl32.dllを破損させている可能性があります。信頼できるセキュリティソフトでフルスキャンを実行しましょう。
- 「Windowsキー + I」を押して「設定」を開く
- 「更新とセキュリティ」→「Windows セキュリティ」を選択
- 「ウイルスと脅威の防止」をクリックし、「クイックスキャン」を実行
- 脅威が検出された場合は、指示に従って削除し、PCを再起動
DLLファイルを再登録する
comctl32.dllが正しく登録されていない場合、手動で再登録することでエラーが解消される可能性があります。
- 「Windowsキー + X」を押し、「コマンドプロンプト(管理者)」を開く
- コマンド「regsvr32 comctl32.dll」を入力し、Enterキーを押す
- 登録が完了したら、PCを再起動する
Internet Explorerを更新する
Internet Explorerを更新すると、comctl32.dllが自動的に新しいバージョンに置き換えられる場合があります。
- 「Windowsキー + S」を押し、「Internet Explorer」と入力して検索
- Internet Explorerを開き、「ヘルプ」→「バージョン情報」を確認
- 最新バージョンでない場合は、Windows Updateで更新
DLLファイルを手動で更新する
信頼できるソースから最新のcomctl32.dllをダウンロードし、手動で更新する方法です。
- 信頼できるサイトからcomctl32.dllをダウンロード
- ダウンロードしたファイルを「C:\Windows\System32」フォルダにコピー
- コマンドプロンプト(管理者)でコマンド「regsvr32 comctl32.dll」を実行
- PCを再起動してエラーが解決したか確認
システムの復元を行う
最近インストールしたプログラムや変更が原因でエラーが発生した場合、システムの復元を行うことで問題を解決できる可能性があります。
- 「Windowsキー + R」を押し、「rstrui」と入力してEnterキーを押す
- 「次へ」をクリックし、エラーが発生する前の日付の復元ポイントを選択
- 画面の指示に従って復元を実行し、PCを再起動
上記の方法を順番に試してもエラーが解決しない場合は、Windowsの再インストールを検討するか、専門家に相談することをおすすめします。
エラーが解決しない場合は専門業者へ相談
上記の方法を試してもエラーが解決しない場合は、ハードウェアの故障や深刻なシステム破損の可能性があります。
データの損失を防ぐために、専門のデータ復旧業者への相談をおすすめします。
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自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2%」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。