Windowsで「指定されたデバイス、パス、またはファイルにアクセスできません」というエラーが表示された場合、その原因はさまざまです。この問題を解決するには、正確な原因を特定し、それに応じた対処法を実行する必要があります。
以下では、原因と解決策を詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
目次
「指定されたデバイス、パス、またはファイルにアクセスできません」エラーの原因
このエラーは、Windows上で多くのユーザーが遭遇する問題の一つです。以下では、各原因をより具体的に解説し、誤った対処によるリスクもあわせて説明します。
アクセス許可の問題
ユーザーが必要なアクセス権限を持っていない場合、エラーが発生します。特に、共有フォルダや別のアカウントで作成されたファイルにアクセスする際に問題が起こりやすいです。また、ファイルやフォルダの所有者が変更されている場合も同様にアクセスが制限されます。
許可されていない方法で強制的にアクセスしようとすると、ファイルが損傷する可能性があります。さらに、管理者権限を誤って変更すると、他のファイルやシステム全体に影響を与える恐れがあります。
ファイルの破損または削除
ファイルが破損または削除されていると、Windowsはそれにアクセスできません。破損の原因には、不適切なシャットダウンや電源障害、ストレージデバイスのエラーなどがあります。また、削除されたファイルは、ゴミ箱に移動されているか、完全に消えている可能性があります。
データが完全に削除された場合、復旧が困難になる可能性があります。また、不適切なデータ復旧ツールを使用すると、ファイルが上書きされ、取り戻せなくなる危険性があります。
ウイルス感染
マルウェアやウイルスがシステムファイルを改ざんしたり、特定のファイルやディレクトリへのアクセスを妨害することがあります。
感染したファイルを無理に開こうとすると、ウイルスがさらに拡散し、他のファイルにも影響を与える可能性があります。信頼できるウイルス対策ソフトを使用し、慎重に対応することが重要です。
ファイルの保存先の変更や削除
ショートカットやリンクが正しい場所を指していない場合にエラーが発生します。例えば、元のファイルが移動または削除されると、ショートカットが無効になります。また、ネットワークドライブの接続が解除されている場合も同様のエラーが表示されることがあります。
重要なデータが保存されていたドライブが誤ってフォーマットされると、ファイルの復旧が難しくなる可能性があります。移動や削除の際は、必ずバックアップを取ってから実施しましょう。
ウイルス対策ソフトやWindowsによるファイルのブロック
Windowsセキュリティは、外部からダウンロードされたファイルやメールの添付ファイルを自動的にブロックすることがあります。「このファイルは別のコンピュータから取得されました」などの警告が、ファイルのプロパティ画面で確認できます。
これはインターネットからダウンロードしたプログラムやドキュメントで起こりやすい現象で、ZIPファイルを解凍しようとした際、「アクセスが拒否されました」と表示されるのが、この例に該当します。
ブロックを解除する際に、不審なファイルを実行してしまうと、マルウェア感染のリスクが高まります。安易にブロックを解除せず、信頼できるソースからのファイルか確認することが重要です。
ハードウェアの接続不良
外付けドライブやUSBメモリ、ネットワークストレージの接続が不安定または切断されていると、エラーが発生します。
物理的な接続不良が原因でデータにアクセスできなくなった場合、無理に取り外したりすると、データが破損する可能性があります。特に、HDDやSSDに障害が発生している場合、繰り返し接続を試みると状況が悪化し、データが完全に失われる恐れがあります。早めに専門業者に相談することを推奨します。
当社「デジタルデータリカバリー」では、業界トップクラスの技術力と実績を基に、以下の強みを活かして迅速かつ確実な復旧を行っています。
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「指定されたデバイス、パス、またはファイルにアクセスできません」エラーの対処法
以下の対処法を順番に試すことで、多くの場合このエラーを解決できます。
アクセス許可の確認と変更
権限の問題が原因である場合、以下の手順で修正できます。
- 問題のファイルやフォルダを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- 「セキュリティ」タブを開き、自分のユーザー名を選択します。
- 「編集」をクリックし、必要な権限(例:フルコントロール)にチェックを入れて「OK」をクリックします。
ファイルのブロック解除
Windowsがブロックしているファイルの場合、プロパティから解除できます。
- ファイルを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- 「全般」タブにある「ブロックの解除」にチェックを入れます。
- 「適用」をクリックして設定を保存します。
ウイルス対策ソフトウェアの一時的な無効化
ウイルス対策ソフトが誤検知している場合、以下の手順を試します。
- タスクバーのウイルス対策ソフトのアイコンを右クリックします。
- 「一時的に無効化」や「リアルタイム保護を無効化」を選択します。
- その後、問題のファイルに再度アクセスを試みます。
ファイルの場所の確認
ショートカットやリンクをクリックしてもファイルが開かない場合、元のファイルが移動または削除されている可能性があります。まずは、次の手順で元のファイルを確認してください。
- ショートカットを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- 「リンク先」または「場所」の欄に記載されたパスを確認します。
- 指定されたパスにファイルが存在するか、エクスプローラーで確認します。
- ファイルが移動している場合は、新しい場所に移動して開いてください。
システムファイルチェッカー(SFC)の実行
システムファイルが破損していると、ファイルやアプリケーションが正常に動作しない場合があります。SFC(System File Checker)を使用してシステムファイルを修復する手順は以下の通りです。
- Windowsキーを押して「cmd」と入力し、「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
- コマンドプロンプトで次のコマンドを入力して実行します:
sfc /scannow
- スキャンが完了するまで待ち、修復が必要なファイルがある場合は、自動的に修復されます。
- 終了後、コンピュータを再起動して問題が解決しているか確認します。
チェックディスク(CHKDSK)の実行
ディスクに物理的または論理的なエラーがある場合、CHKDSK(Check Disk)コマンドを使用して確認と修復が可能です。以下の手順を参考にしてください。
- Windowsキーを押して「cmd」と入力し、「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
- コマンドプロンプトで次のコマンドを入力します:
chkdsk C: /f /r
※「C:」は対象ドライブを指します。修復したいドライブに応じて変更してください。 - 確認メッセージが表示されたら「Y」を入力し、エンターキーを押します。
- 再起動後にチェックと修復が実行されます。
非表示の管理者アカウントの有効化
システムファイルにアクセスできない場合、管理者権限を持つアカウントを有効化して対応できます。以下の手順で非表示の管理者アカウントを有効にしてください。
- Windowsキーを押して「cmd」と入力し、「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
- 次のコマンドを入力してエンターキーを押します:
net user administrator /active:yes
- 「コマンドが正常に完了しました」と表示されたら成功です。
- 再起動後、ログイン画面で管理者アカウントを選択してログインします。
- 作業完了後、再度無効化する場合は次のコマンドを入力します:
net user administrator /active:no
データ復元ソフトウェアの使用
ファイルが削除または破損している場合、データ復元ソフトウェアを使用して復旧を試みることが可能です。以下の手順を参考にしてください。
- 信頼性の高いデータ復元ソフトウェア(例:Recuva)をインストールします。
- 復元したいデバイスをコンピュータに接続し、ソフトウェアを起動します。
- 復元対象のドライブを選択し、スキャンを実行します。
- スキャン結果から必要なファイルを選び、復元先を指定して復元を開始します。
- 復元が完了したら、復元先のフォルダを確認してください。
上記の方法で解決できない場合や、大切なデータが失われる可能性がある場合は、データ復旧の専門業者に相談することをお勧めします。当社では、初期診断と見積もりを無料で提供しており、迅速かつ安全な対応が可能です。少しでも異常を感じたら、お気軽にご相談ください。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
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よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。