パソコンの電源が入らない原因のひとつに、充電切れがあります。
しかし、単なる充電不足だけでなく、バッテリーやACアダプターの故障、帯電などが関係している場合もあり、正しく対処しないとデータを失うリスクがあります。
本記事では、パソコンが充電切れで起動しない原因と、その解決方法を詳しく解説します。
目次
パソコンが充電切れで起動しない主な原因
パソコンが充電されているはずなのに起動しない場合、単なる充電不足ではなく、深刻なトラブルが発生している可能性があります。
特に、バッテリーの劣化やACアダプターの故障、帯電、内部パーツの異常が原因の場合、自己判断での対処を誤るとさらなる障害を引き起こす危険性があります。
電源が入らない=データが失われるリスクがあるため、状況を正しく把握し、適切な対応を行うことが重要です。
以下の原因を確認し、どのトラブルに該当するかを見極めましょう。
バッテリーの充電不足や劣化
バッテリーが完全に放電している場合、充電を開始してもすぐには電源が入らないことがあります。
長時間使用せずに放置したり、電源を入れたままバッテリーを使い切ると、バッテリーが深刻な放電状態となり、充電が開始されるまで時間がかかることがあります。
また、バッテリーには寿命があり、2〜5年(または充放電回数300〜500回)を超えると劣化が進みます。
劣化したバッテリーは充電ができず、充電ランプが点灯しない、充電中なのにすぐに電源が落ちるといった症状が発生します。
この状態を放置すると、最終的にはバッテリーが認識されなくなり、完全に使用不能になります。
バッテリーが原因で起動しない場合、放置すると復旧が難しくなるため、早めの確認が必要です。
ACアダプターの接続不良や故障
ACアダプターが故障すると、パソコンに電力が供給されず、バッテリーが充電されなくなります。
以下のような症状がある場合は、ACアダプターの故障を疑いましょう。
- 充電ランプが点灯しない
- アダプターを接続してもバッテリー残量が増えない
- コードを動かすと充電できたり、できなかったりする(断線の可能性)
- アダプターが異常に熱くなる
特に、ACアダプターの断線や内部劣化は、目に見えにくいため気づきにくいトラブルです。
断線したアダプターを使い続けると発火やショートのリスクもあるため、異常がある場合は早急に交換することが必要です。
本体の帯電
パソコン内部に静電気が蓄積すると、電源が正常に供給されず、起動しないことがあります。
特に、以下のような状況で帯電が発生しやすくなります。
- 長時間使用し続けた後、突然電源が落ちる
- 乾燥した環境で使用している
- ACアダプターを頻繁に抜き差ししている
帯電が原因の場合、放電処理(帯電除去)を行うことで解決することが多いですが、内部部品にダメージが蓄積している可能性もあるため、慎重に対応する必要があります。
内部パーツの故障
バッテリーやACアダプターが正常でも、パソコン内部の電源回路や充電コントローラーに異常があると起動できません。
この問題は、突然発生することが多く、前兆がない場合があるため、原因を特定するのが難しくなります。
内部パーツが故障している可能性がある場合、次のような症状が見られます。
- バッテリーやACアダプターを交換しても電源が入らない
- 一度起動しても、すぐに電源が落ちる
- 充電ランプは点灯するが、バッテリーが充電されない
- 電源ボタンを押しても、まったく反応がない
このような症状がある場合、放置すると完全に起動できなくなり、データの取り出しが困難になるため、早急な対応が必要です。
パソコンが充電切れで起動しない原因はさまざまですが、誤った対処を行うと、データが完全に消失するリスクがあります。特に、バッテリーやACアダプターの交換、内部の電源回路のトラブルは、個人での修理が難しいため、適切な診断が必要です。
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パソコンが充電切れで起動しない場合の対処法
パソコンの電源が入らない場合、単なる充電不足ではなく、バッテリーやACアダプター、帯電、ハードウェアの故障が関係していることがあります。
適切な手順で確認し、順番に対処していきましょう。
充電を確認する
まずは、パソコンがしっかり充電されているかを確認します。
バッテリーが完全に放電されていると、充電を開始してもすぐには電源が入らないことがあります。
- ACアダプターを正しく接続し、充電ランプが点灯しているか確認する。
- 充電ランプが点灯しない場合は、別のコンセントや延長コードを使用してみる。
- バッテリーが完全に放電している可能性があるため、最低1時間は充電する。
- 電源ボタンを10秒以上長押しし、強制的に電源を入れる。
- それでも電源が入らない場合は、次の手順へ進む。
バッテリーの状態を確認する
バッテリーの劣化や故障が原因で、充電ができない場合があります。
バッテリーを取り外し、ACアダプターのみで起動できるか確認しましょう。
- ノートパソコンの場合、バッテリーを慎重に取り外す。
- ACアダプターのみを接続し、電源を入れてみる。
- 電源が入る場合、バッテリーの劣化が原因の可能性が高い。
- バッテリーを元に戻し、再度電源を入れてみる。
- 起動しない場合は、新しいバッテリーの交換を検討する。
放電(帯電除去)を行う
パソコン内部に静電気が蓄積すると、電源が正常に供給されなくなることがあります。
特に、長時間使用した後や乾燥した環境では、帯電しやすくなります。
- ACアダプターをコンセントから抜く。
- バッテリーが取り外せる場合は取り外す。
- 電源ボタンを30秒以上長押しし、内部の静電気を放出する。
- 1時間以上放置し、その後ACアダプターとバッテリーを接続して電源を入れる。
外部デバイスを取り外す
USBメモリや外付けHDD、マウスやキーボードなどの外部デバイスが干渉し、パソコンが起動できないことがあります。
- USBメモリ、外付けHDD、プリンター、マウス、キーボードなど、すべての周辺機器を取り外す。
- 再度パソコンの電源を入れ、正常に起動するか確認する。
- 問題が解決した場合、1つずつ周辺機器を接続し、どのデバイスが原因か特定する。
ACアダプターを確認する
ACアダプターが故障していると、パソコンに電力が供給されず、充電ができません。
- ACアダプターのコードに破損や断線がないか確認する。
- 別のACアダプターがある場合は、それを使用して充電できるか確認する。
- 充電ランプが点灯する場合、元のACアダプターが故障している可能性が高い。
- 正規のACアダプターを購入し、交換する。
専門家に相談する
上記の対処法を試しても改善しない場合は、専門業者に相談するのが最善の方法です。特に、ハードウェアの故障が疑われる場合、自力での修理はリスクが高いため、速やかに専門家へ依頼することをおすすめします。
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自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
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よくある質問
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。