2025年10月でサポートが終了するWindows10。そんなWindows10の更新プログラムで長期間に渡りアップデートできない症状が発生しています。
Windows10ユーザーも、更新プログラムができないまま放置している人も多いのではないでしょうか。
実はこのセキュリティ更新プログラム「KB5034441」は非常に重要なアップデートが含まれており、放置すると最悪の場合データの抜き取りや不正に情報を見られる可能性があります。
本記事では、「KB5034441」が更新できない原因と、その対処法について詳しく解説していきます。難易度が高い対処法になるので、難しいと感じた場合はすぐに専門のデータ復旧業者に依頼しましょう。
目次
「KB5034441」とは何?
KB5034441とは、Windows 10向けに提供されたセキュリティ更新プログラムの一つです。
この更新プログラムでは、Windowsの回復環境(WinRE)の脆弱性を改善するために配信されました。Windowsの回復環境(WinRE)の脆弱性とは、攻撃者がWindowsの暗号化システムであるBitLockerの暗号化をすり抜け、データにアクセスできる可能性があるというものです。
セキュリティの観点から、Windows10のユーザーとしては早期に更新したいところですが、多くのユーザーの間で更新ができない状態が続いています。
「KB5034441」がインストールできない原因
「KB5034441」がインストールできない原因は、主に以下の2つです。
回復パーティションの空き容量不足
回復パーティションとは、何らかのエラー時にシステムの復元を行ったり、パソコンを出荷時の状態に戻すために用意されている領域(容量)のことです。
今回のセキュリティ更新プログラム「KB5034441」のアップデートでは、この回復パーティションに250MB以上の空き容量(空き領域)が必要であり、容量が足りない場合はエラーが起こることが発表されています。
その為、お使いのWindows10でも回復パーティションの空き容量不足が原因で、更新できていない可能性があります。
一度、回復パーティションに250MB以上の空き容量があるか確認を行ってみましょう。
回復パーティションの空き容量の確認手順については以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
セキュリティソフトとの干渉
セキュリティソフトをダウンロードしていて、回復パーティションに十分な空き容量がある場合は、セキュリティソフトとの干渉が原因の可能性があります。
今回の更新プログラムでは回復パーティションのセキュリティに関するアップデートが行われているため、既存のセキュリティソフトと何かしらのプログラムが干渉し、エラーが起きていることが考えられます。
自分で独自のセキュリティソフトを入れている場合は、セキュリティソフトの機能の確認と、一時停止などのを行って再度アップデートを行ってみましょう。
KB5034441をインストールする方法
KB5034441を正常にインストールする方法は主に以下の2つです。
手動で回復パーティションを拡張する
回復パーティションを拡張することで、正常にアップデートができる可能性があります。拡張するには、現在ある回復パーティションを一度削除することによって、容量を確保することができます。手動で回復パーティションを拡張する方法は以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
また、この作業は自動で行うことができない為、コマンドプロンプトに手動で入力することになります。難易度が高い作業になるため、知識がない方・自身がない方は、専門の業者に依頼することをおすすめします。
セキュリティソフトの一時停止
セキュリティソフトを一時停止することで、アップデートができる場合があります。一時停止することで、プログラム同士の干渉を解消できます。
まずはWindows10で標準搭載されているウイルス対策プログラムを停止してみましょう。停止の手順は以下の通りです。
- 「Windowsボタン(スタートボタン)」から右上の「すべてのアプリ」をクリック
- 「Windows セキュリティ」をクリック
- 「ウイルスと脅威の防止」→「設定の管理」の順でクリック
- 「リアルタイム保護」をオフ
新しい更新プログラムが出るまで待つ
「KB5034441」で不具合が発生していることは、配信元であるMicrosoftも認識しています。現在対処中とのことなので、修正されたセキュリティ更新プログラムを待つのも1つ手です。ただ、KB5034441が配信されてから7か月経った現在(2024年8月14日)でも、修正されたプログラムは配信されていません。
2025年10月にwindows10のサポートが終了することもあり、修正版が配信されない可能性もあります。
会社員やパソコンに重要なデータを保管している方は、専門業者での対応が必要になっています。
確実にデータを復旧したい場合はデータ復旧業者へ
ここまで、自分でできる対処法をご紹介してきましたが、パソコンは物理的にもシステム的にも複雑に絡み合っているため、データ消失のリスクが高くあります。
そのため、Windowsパソコンの中に失いたくない大切なデータがあれば、データ復旧の専門業者に相談することを強くおすすめします。データ復旧業者では、応急処置では対応できない物理障害や、重度の論理障害からのデータ復元・復旧が可能です。
これまでの対処方法は、ごく「軽度の物理障害」しか対応できず、「中高度の物理障害障害」あるいは「復旧ツールが必要な論理障害」には対応できませんでした。
データ復旧業者では、Windowsに発生している症状を元にエンジニアによる正確な初期診断を行い、故障原因の特定が可能です。プロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。
デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで、無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。