共有フォルダとは、複数ユーザーが同じファイルやデータを閲覧・編集できるように設定されたフォルダで、主に業務効率化や情報共有を目的として活用されています。
- 社内の共有フォルダに突然アクセスできなくなった
- NAS上のファイルが表示されず、作業がストップした
- RAID環境の共有フォルダが見つからない
こうした状況に陥った場合、ネットワーク障害やストレージ機器のトラブルにより、共有フォルダが「機能不全」に陥っている可能性があります。
NAS(ネットワーク接続ストレージ)やRAID(複数のHDDを組み合わせた技術)は、社内の共有ストレージとしてよく使われます。ネットワークを介して複数の端末から利用でき便利ですが、障害が起きるとアクセス不能やデータ消失につながり、影響は社内外に広がることもあります。
復旧方法を誤ると、業務データが永久に失われる危険性があるだけでなく、取引先との信頼を損なうリスクもあります。
本記事では、共有フォルダにアクセスできなくなる原因をケース別に詳しく解説し、適切なデータ復旧のステップをご紹介します。
トラブルが深刻化する前に、無料で状況を見極められる初期診断をご活用ください。24時間365日体制で、復旧の可能性を安全に判断いたします。
目次
共有フォルダはどこに保存されている?
家庭や企業のネットワークで、共有フォルダの保存先として広く使われているのがNAS(Network Attached Storage)やRAID構成のファイルサーバです。
これらは複数ユーザーが同時にアクセスでき、大容量で冗長性(ミラーリングや二重保存)も備えています。
NASとは
NASはネットワーク経由で使う外付けストレージで、内蔵HDDやSSDにデータを保存します。複数のPCからアクセスでき、社内の共有フォルダなどで活用されます。
RAIDとは
RAIDは複数のHDDを1つのシステムとして運用する技術で、データを分散・複製して保存します。HDDが1台壊れても他のディスクで補える構成(RAID1やRAID5など)があります。
NASは「機器」、RAIDは「保存構成」と理解するのがポイントです。多くのNASにRAIDが内蔵されています。
ただし、RAIDやNASは構造が複雑なため、物理故障や設定ミスにより、共有フォルダ全体にアクセスできなくなるリスクもあります。特にRAID構成では、1台の故障が全体の障害につながることがあります。無理な使用や自己修理は状況を悪化させるため、物理障害が疑われる場合は専門業者に相談することをおすすめします。
共有フォルダにアクセスできない原因
共有フォルダにアクセスできないときは、原因の切り分けが最も重要です。ネットワーク・設定・物理障害など、要因は多岐に渡り、放置すると以下のような重大な影響があります。
- 業務システムの停止・情報共有の中断
- 重要データの消失や破損
- NAS/RAIDが損傷し復旧困難になる
問題の切り分けと早期対応が極めて重要です。主な原因は以下のとおりです。
ネットワーク設定の不備
共有フォルダにアクセスするには、接続しているネットワークが「プライベートネットワーク」に設定されている必要があります。
Windowsでは「パブリックネットワーク」として認識されている場合、共有サービスが自動的に無効化されることがあるため、意図せずアクセス不能に陥ることがあります。
共有設定やアクセス権限の問題
Windowsには「共有の設定」と「NTFS(セキュリティ)権限」の2つのアクセス制御があります。どちらか片方でも適切に設定されていなければ、「アクセスが拒否されました」というエラーが表示され、共有フォルダへアクセスできません。
資格情報やパスワードの問題
Windowsには資格情報マネージャーという機能があり、一度認証したユーザー名とパスワードを記憶しています。この情報が古くなったり、変更されている場合、以前の情報でアクセスを試みて失敗し続けることになります。
ファイルサーバやPC側の不具合
アクセス先となるPCやファイルサーバ自体がシャットダウンしている、もしくはネットワークから切断されていると、当然ながら共有フォルダにアクセスすることはできません。また、OSの更新中やスリープ状態も原因になることがあります。
セキュリティソフト・ファイアウォールの影響
ウイルス対策ソフトやファイアウォールが、共有通信を「不正なアクセス」と判断し、通信をブロックしているケースがあります。特に外部製ソフトウェア(ウイルスバスター、ノートン、カスペルスキーなど)では、自動でブロックする設定が初期状態で有効になっている場合があります。
SMBプロトコルやグループポリシーの設定
Windows 10/11 以降のセキュリティ強化により、古いSMB 1.0のサポートがデフォルトで無効になっているほか、「非認証ゲストアカウントによる共有アクセス」も制限されるようになりました。古いNASやWindows XP世代の端末との互換性に問題が出る場合があります。
NASやRAID構成の物理障害
HDDの一部に物理的な損傷がある場合やRAID情報が破損している場合、共有フォルダにまったくアクセスできなくなることがあります。
たとえば、管理画面にアクセスできない、RAIDが「デグレード」や「故障」と表示される、リビルドが途中で止まる、HDDの一部が認識されない、フォルダが見えても開けない・読み込みが極端に遅いといった症状がある場合、物理障害が疑われます。
RAIDは複数のディスクにデータを分散・冗長化していますが、構造が複雑なため、自己流での復旧は極めて危険です。誤った対応でデータが完全に失われる可能性があるため、専門技術による対応が欠かせません。
当社では、相談から初期診断まで24時間365日無料でご案内しています。まずはお気軽にご相談ください。
法人向けデータ復旧サービスをお探しの方へ
法人のお客様では、社内サーバやRAID構成のストレージ、業務用PCや外付けHDDといった社内のデータ環境でトラブルが起きると、単なるデータ損失だけでなく、業務停止や情報漏えいリスクにつながるおそれがあります。
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共有フォルダにアクセスできない時の対処法
共有フォルダにアクセスできない場合、原因はさまざまですが、迅速かつ適切な対処を行うことでデータを守りながら問題を解決できます。ここでは具体的な対処法を順にご紹介します。
他のデバイスからアクセスしてみる
アクセス不能な問題が特定のPCに限られているのか、共有フォルダ全体に影響しているのかを確認するために、別のデバイスからアクセスを試みます。別のPCやスマートフォンで同じ共有フォルダに接続できる場合は、問題が該当PCに限定されることがわかります。
他のデバイスから共有フォルダにアクセスする手順は以下です。
- 共有したいフォルダを右クリック
- プロパティを選択
- 共有タブを開き、「共有」をクリックして、必要な権限を設定します。
- ネットワーク共有の確認: 別のデバイスからWindowsエクスプローラーを開き、アドレスバーに「[ホストコンピュータの名前またはIPアドレス]」を入力します。共有したフォルダが表示されれば、アクセスできる状態です。
ネットワーク(VPN)の接続を確認する
VPNを使用している場合、VPN接続が共有フォルダにアクセスするネットワークと競合している可能性があります。VPN接続中は、通常のネットワーク設定が変更されることが多いため、共有フォルダのIPアドレスが認識されない場合があります。
VPN接続を確認する方法は以下の通りです。
- パソコンのタスクバーのシステムトレイを見て、インストールされたVPNクライアントが正しく起動しているか確認する
- アイコンが表示されていない場合、VPNクライアントを起動する
- VPNクライアントを起動したら、正しいVPNプロファイルを選択し、接続ボタンを押して接続を確立する
- VPN接続が確立されたら、接続が正常であるかどうかを確認し、共有フォルダに再アクセスする
ネットワークの状態を確認する
Windowsのネットワーク設定が「パブリックネットワーク」になっている場合、共有機能が制限されることがあります。このため、ネットワークを「プライベートネットワーク」に変更することで、共有フォルダへのアクセスが可能になる場合があります。
ネットワークの設定を「プライベートネットワーク」に変更する手順は次の通りです。
- パソコンの「設定」を開く。

- 「ネットワークとインターネット」のオプションを選択する。

- 「プライベートネットワーク」に切り替える。

- 「保存」をクリックする。
- 共有フォルダに再度接続する。
セキュリティソフト・ファイアウォールを確認する
通信が遮断されている可能性があります。特に法人PCに多い設定です。
- 一時的にセキュリティソフトのファイアウォール機能を無効化して確認。
- Windows Defenderの「許可されたアプリ」から「ファイルとプリンターの共有」が許可されているか確認。
アクセス権限の設定を変更する
共有フォルダにアクセスできない場合、そもそも、共有フォルダにアクセス権限が与えられているか確認しましょう。共有フォルダにアクセス権限を与える手順は次のとおりです。
- 管理者として共有フォルダを開く
- 「プロパティ」をクリックする
- 「セキュリティ」タブをクリックする
- 「ユーザー」をクリックする
- 「新規」をクリックする
- アクセス権を付与したいユーザーを選択・入力する
- 「OK」をクリックする
- 「権限の選択」ウィンドウで、アクセス権限を設定する
- 「OK」をクリックして設定を保存する
Windows10のホームエディションは、Windowsのシステムやソフトの設定を記録しているレジストリを編集する必要があります。レジストリでゲストログオンを許可する方法は以下の通りです。
- スタートメニューの検索欄で「コマンドプロンプト」と入力する
- 「コマンドプロンプト」を「管理者として実行」で開く

- 「ipconfig」と入力してEnterキーを押す
- ツリーから「コンピューターHKEY_LOCAL_MACHINESYSTEMCurrentControlSetServicesLanmanWorkstationParameters」ファイルを探す

- 「Parameters」をクリックし、「新規」の「DWORD(32ビット)値」を選択する

- 値の名前を「AllowInsecureGuestAuth」に変更する
- 「AllowInsecureGuestAuth」をダブルクリックし、値のデータに「1」を入力
- 値のデータに「1」を入力してOKをクリックする
- PCを再起動する
以上の手順を踏むことでWindows10でゲストユーザーが共有ファイルにアクセスすることができます。
ファイル共有の詳細設定を見直す
ファイル共有の詳細設定とは、ネットワーク内でファイルやフォルダを他のユーザーと共有する際に、アクセス権限やセキュリティ設定を細かく調整するための設定です。NASの共有フォルダにアクセスできない場合、ファイル共有の詳細設定を見直すことが有効です。ネットワークの詳細設定を確認する次の通りです。
- コントロールパネルを開きます。
- 「ネットワークとインターネット」を選択します。
- 「ネットワークと共有センター」をクリックします。
- 左側のメニューから「共有の詳細設定の変更」を選択します。
- プライベートネットワークの設定で、「ネットワーク検出」と「ファイルとプリンターの共有」をオンにします。
- 変更を保存するには、「保存して閉じる」をクリックします。
SMBとグループポリシー設定を見直す
特にWindowsのバージョンアップ後や古いNASとの接続時に要確認。
- 「Windowsの機能の有効化または無効化」を開き、「SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート」にチェックを入れる。
- 「gpedit.msc」を起動→「コンピュータの構成」→「管理用テンプレート」→「ネットワーク」→「Lanman Workstation」を開く。
- 「非認証ゲストログオンを有効にする」を「有効」に設定し、PCを再起動する。
専門業者に相談する
上記の手順は、一般的なネットワーク設定の場合です。ネットワーク設定を変更しても問題が解決しない場合、NASやRAID機器の物理的な障害の可能性が考えられます。複数台に影響が広がると完全なデータ損失を招く危険性があるので、データを無くしたくない場合、無理に操作せず、専門業者に相談をおすすめします。
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※1 期間:2011年1月以降
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この記事を書いた人

デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計ご相談件数50万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。

















































