思い出の写真が突然消えたり、破損してしまった場合、適切な対処法を知っていると安心です。この記事では、削除された写真の復元方法から、破損した画像の修復手順まで、具体的な方法と注意点を解説します。
目次
写真データが削除・破損する原因
写真データが失われる主な原因は多岐にわたります。以下に、具体的な原因を挙げ、それぞれのリスクについて詳しく解説します。
ヒューマンエラー
写真データが削除される最も一般的な原因は、誤操作によるものです。たとえば、以下のようなケースがあります:
- 間違えて写真を削除: スマートフォンやカメラの操作ミスで写真を削除してしまう。特に大量の写真を整理している際に発生しやすい。
- フォーマットの誤操作: SDカードやUSBメモリを誤ってフォーマットしてしまう。フォーマットを行うと、内部データの痕跡が上書きされ、復元が難しくなります。
削除後、デバイスの使用を続けると新しいデータが上書きされ、復元が困難になります。
削除直後はデバイスの使用を控えましょう。
ストレージの物理的故障
SDカード、USBメモリ、HDD/SSDなどの記録媒体の物理的な損傷が原因で、写真データが読めなくなることがあります。
- SDカードの破損: 落下や衝撃、水濡れによってカードが物理的に壊れる。
- HDDの異音や動作停止: HDDから異音(ガリガリ音やカチカチ音)が聞こえ、写真データにアクセスできなくなる。
物理障害の場合、自力での復旧は極めて難しく、無理な操作でデータが完全に失われるリスクがあります。異常を感じたらすぐに使用を中止し、専門のデータ復旧業者に相談するのが最善策です。
当社は、46万件以上の相談実績(算出期間:2011年1月1日~)を持ち、経験豊富な専門アドバイザーが対応しています。また24時間365日、電話受付と無料診断を行っておりますので、いつでも安心してご相談ください。相談から初期診断・お見積りまで無料でご案内しておりますので、まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
ファイルシステムの破損
ストレージデバイスのファイルシステムが破損すると、写真データが見えなくなることがあります。
- 突然のアクセス不能: 「フォーマットしますか?」というメッセージが表示され、デバイスが認識されない。
- データの一部消失: ファイルシステムが部分的に破損し、写真データの一部が消失。
ファイルシステムの修復中にエラーが発生すると、復元がさらに困難になる場合があります。修復ツールを使用する際はバックアップを取り、デバイスの再フォーマットは避けるようにしましょう。
ウイルス感染
写真データがウイルスやマルウェアによって削除または暗号化されることがあります。
- ランサムウェアの被害: 写真ファイルが暗号化され、復元のために身代金を要求される。
- 削除型ウイルス: 写真データを意図的に削除するウイルスやマルウェア。
ウイルス感染により、写真データが消失するだけでなく、他のデータやシステムに悪影響を及ぼす可能性があります。
定期的なウイルススキャンと、信頼性の高いウイルス対策ソフトの使用が重要です。
撮影デバイスの異常
写真撮影中や保存中に、デバイスの不具合が原因で写真データが破損することがあります。
- 電源切断: 写真保存中にデバイスの電源が切れると、データが破損する可能性があります。
- 記録エラー: 不良セクタがあるメモリカードやストレージに写真を保存すると、データが完全に記録されないことがあります。
撮影時のトラブルは、保存される前の写真データに影響を及ぼし、復元が困難になる場合があります。撮影デバイスのメンテナンスを定期的に行い、不良セクタのあるメモリカードの使用を避けることが大切です。
削除・破損した写真の復元方法
まずは、削除された写真を復元する方法を試してみましょう。状況によって、以下の手順を選択してください。
ごみ箱からの復元
削除した写真は、まずごみ箱に移動されます。最初に確認すべき場所です。
- デスクトップの「ごみ箱」を開きます。
- 復元したい写真を探します。
- 写真を右クリックして「元に戻す」を選択します。
ファイル履歴の利用(Windowsの場合)
Windowsのファイル履歴機能を有効にしている場合、削除前の状態に戻せる可能性があります。
- 復元したいフォルダを右クリックします。
- 「以前のバージョン」を選択します。
- 希望するバージョンを確認し、「復元」をクリックします。
ハードディスク上のエラーを修正する
「CHKDSK」コマンドは、ファイルシステムエラーの修正に有効で、破損した写真データが保存されたドライブのエラーをチェック・修復します。
- Windowsキーを押し、「cmd」と入力して検索結果から「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択。
- 次のコマンドを入力し、Enterキーを押す。
chkdsk X: /f
※「X」は修復したいドライブのドライブ文字に置き換え。 - 確認メッセージが表示されたら「Y」を入力して再起動後に実行をスケジュール。
- 再起動後、CHKDSKが自動的に実行されます。完了後、エラーが修正されたかを確認。
データ復元ソフトの使用
ごみ箱やバックアップから復元できない場合、データ復元ソフトを試してみましょう。
- 公式サイトから「Recuva」などのソフトウェアをダウンロード。
- データ消失元とは別のドライブにインストール。
- ソフトを起動し、消失したドライブを選択。
- 「クイックスキャン」または「ディープスキャン」を実行。
- 復元可能なデータをプレビューし、必要なファイルを選択。
- 元のドライブ以外に復元データを保存。
上記の手順を踏むことで、多くの場合データを安全に復元できます。ただし以下の点に気を付けましょう。
- 復元ソフトはデータが消えたドライブにインストールしない。
- データの上書きを防ぐため、早急に作業を開始。
- 復元が難しい場合は無理せず専門業者に相談。
専門業者への依頼
物理的な障害や復旧ソフトで解決できない場合は、データ復旧業者に依頼するのが最善です。専門の設備と技術を駆使し、深刻な障害からもデータを救出する可能性があります。
特にハードディスクの物理的な損傷が疑われる場合、無理に操作を続けるとデータ損失が悪化する恐れがあります。専門業者は専用のクリーンルーム環境で作業を行い、高い成功率で復元を目指します。
データ消失の状況が深刻なほど、早めにプロの手を借りることが重要です。無料診断を提供している業者も多いため、迷った場合はまず相談してみてください。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
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よくある質問
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※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
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復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。