Windowsで発生する「KMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLED」は、システムが正常に動作できない重大なエラーの一つです。このエラーが発生すると、パソコンはブルースクリーン(BSOD)を表示して再起動を繰り返します。この記事では、具体的な原因と手順ごとの対処法を詳しく解説します。適切な対応を行い、重要なデータの消失を防ぎましょう。
目次
KMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLEDの主な原因
このエラーの原因は、多岐にわたります。以下に、主な原因を挙げます。
なお、弊社では安心してサービスを利用できるよう初期診断を無料で提供するなど、サポート体制を整えており、電話受付も365日24時間対応しているため、いつでも困ったときにご連絡いただけます。データトラブルにお悩みの際は、ぜひお気軽にご相談ください。
ドライバーの互換性問題または破損
ドライバーが古い、互換性がない、または破損している場合、ハードウェアが正しく動作せず、エラーが発生します。特に、更新後の互換性のないドライバーは、このエラーの頻発原因です。
アプリケーションの不具合
不正または壊れたアプリケーションがシステムに干渉すると、KMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLEDエラーが発生します。特にシステムレベルで動作するアプリケーションが不具合を起こした場合、重大なエラーにつながることがあります。
USBデバイスの相性問題
特定のUSBデバイスや周辺機器がシステムとの相性問題を引き起こし、OSの動作を妨げます。複数のUSBデバイスを同時に使用した場合の競合も原因の一つです。
ハードウェア(メモリやハードディスク)の不具合
メモリ(RAM)の故障や、HDD・SSDのエラーが発生すると、システムがクラッシュし、再起動を繰り返します。特に物理的に損傷したストレージはOSの起動を妨げます。
こうした状況では、自力での修理やデータ救出は非常に困難です。無理に操作を続けると、重要なデータが完全に失われるリスクが高まります。
そのため、まずは電源を切り、操作を中止することが最優先です。安全にデータを取り出すには、専門のデータ復旧業者に依頼することを強く推奨します。経験豊富な業者であれば、破損したHDDやSSDからもデータを取り出せる可能性が高くなります。
デジタルデータリカバリーは、46万件以上の相談実績(算出期間:2011年1月1日~)を持ち、経験豊富な専門アドバイザーが対応しています。手術室レベルの清潔なクリーンルームや7,000台以上のHDDドナーを活用し、迅速かつ確実なデータ復旧を行います。
24時間365日、電話受付と無料診断を行っておりますので、いつでも安心してご相談ください。相談から初期診断・お見積りまで無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
セキュリティソフトによる干渉
セキュリティソフトの誤動作や競合が、Windowsのシステムファイルに干渉し、KMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLEDエラーを引き起こすことがあります。特に、複数のセキュリティソフトを併用する場合に多発します。
Windows Updateの不具合
Windows Updateによる不具合が原因で、最新の更新プログラムが正しく適用されず、システムにエラーが発生します。一部の更新プログラムが特定のデバイスやアプリケーションと互換性がないケースも考えられます。
システムファイルの破損
システムファイルが何らかの理由で破損すると、Windowsの基本的な機能が正常に動作しなくなり、KMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLEDエラーが発生します。電源障害や強制終了によって、ファイルが壊れることもあります。
KMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLEDの具体的な対処法
上記の原因に該当する場合、以下の対処法を順番に実施することで、問題を解決できる可能性が高まります。どの対処法も、誤った操作がシステムに影響を与えるリスクがあるため、慎重に実施してください。
ただし、このエラーの対処には、セーフモードの起動が前提となります。セーフモードでは、不要なプログラムやドライバーを無効にしてWindowsを起動し、問題の特定と解決を容易にします。以下は、セーフモードでWindowsを起動する手順です。
- PCが起動している場合、「Windowsキー + R」を押し、「
msconfig
」と入力してEnter。 - 「システム構成」ウィンドウで、「ブート」タブをクリック。
- 「セーフブート」にチェックを入れ、オプションから「ネットワークなし」または「ネットワークあり」を選択。
- 「OK」をクリックし、PCを再起動。
- 起動時に「セーフモード」でWindowsが立ち上がります。
PCが起動できない場合は、以下の手順を使用します。
- PCの電源を入れた直後、電源ボタンを長押しして強制終了(これを3回繰り返します)。
- 「回復環境(Windows RE)」が起動するので、「トラブルシューティング」 → 「詳細オプション」 → 「スタートアップ設定」を選択。
- 「再起動」をクリックし、一覧から「4:セーフモードを有効にする」を選びます。
セーフモードで起動できない場合、システムに重大な障害が発生している可能性があります。HDD/SSD、RAMの物理故障が疑われる場合は、専門業者に依頼しましょう。
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原因のドライバーを特定し再インストールする
ドライバーの不具合はKMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLEDの主要な原因です。エラーメッセージに表示されるドライバー名(例:ntfs.sys、syntp.sysなど)を確認し、該当するドライバーを再インストールします。
- ブルースクリーンエラーのメッセージで表示されるドライバー名をメモします。
- 「デバイスマネージャー」を開き、該当するドライバーを探します。
- 右クリックして「ドライバーのアンインストール」を選択します。
- メーカーの公式サイトから最新バージョンのドライバーをダウンロードしてインストールします。
- 再起動して、エラーが解消されているか確認します。
高速スタートアップを無効化する
Windows 10の高速スタートアップ機能が、ハードウェアとドライバーの問題を引き起こすことがあります。無効にすることで、エラーが解決する可能性があります。
- 「コントロールパネル」を開き、「電源オプション」を選択します。
- 「電源ボタンの動作を選択する」をクリックします。
- 「現在利用できない設定を変更します」を選択し、「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外します。
- 「変更を保存」をクリックし、パソコンを再起動します。
外付けデバイスを取り外す
USB機器や外付けデバイスがKMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLEDを引き起こすことがあります。接続された全ての外部機器を取り外して再起動を試してください。
- すべてのUSB機器や外付けデバイス(プリンター、USBメモリなど)を取り外します。
- 再起動し、エラーが解消されているか確認します。
- 問題が解決した場合、一つずつデバイスを接続し、どのデバイスが原因かを特定します。
セキュリティソフトを確認する
一部のセキュリティソフトがシステムの動作を妨げることがあります。最新バージョンにアップデートするか、一時的にアンインストールして確認しましょう。
- セキュリティソフトを最新バージョンにアップデートします。
- アップデート後も問題が解消しない場合、ソフトを一時的にアンインストールします。
- 再起動してエラーが解消されているか確認します。
- 問題が解決した場合、他のセキュリティソフトの導入を検討します。
Windows Updateのロールバック
Windows Updateの不具合が原因で発生することもあります。最新の更新プログラムをアンインストールし、以前のバージョンに戻してみましょう。
- 「設定」→「更新とセキュリティ」→「更新履歴を表示」を開きます。
- 「更新プログラムのアンインストール」を選択します。
- 直近のWindows Updateをアンインストールし、システムを再起動します。
システムの復元を行う
システムの復元によって、正常に動作していた時点の状態に戻せる可能性があります。ただし、データ消失のリスクがあるため、慎重に行いましょう。
- 「スタートメニュー」→「システムの復元」を検索して開きます。
- 「別の復元ポイントを選択する」を選び、正常に動作していた日付を選択します。
- 「次へ」をクリックし、「復元を開始」を選択します。
- システムが復元され、再起動されます。
自力で対応できない/データを確実に復旧したい場合は「データ復旧の専門業者」に依頼する
パソコンが起動しない場合、ハードウェアの故障や深刻なシステム問題が考えられます。こうした状況で自己修復の試みはリスクが高く、状況を悪化させる可能性があるため、大切なデータを確実に取り戻したい場合、技術力の高いデータ復旧業者へ依頼しましょう。
ただし、ご自身の機器がデータ復旧可能かどうか、費用はどれくらいかかるのか、復旧にどれほどの時間が必要か、などの情報は、直接データ復旧業者に相談しないと分かりません。データ復旧を検討している場合は、一度相談してみることをおすすめします。
当社では、これまで46万件以上の相談実績(算出期間:2011年1月1日~)を誇り、15,000種類以上の障害パターンをもとに、経験豊富な技術者が、迅速に初期診断を行います。クリーンルームやHDDドナーなどの最先端設備を駆使し、短時間でのデータ復旧を提供しています。24時間365日対応、初期診断とお見積りは無料ですので、安心してお問い合わせください。
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よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
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復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。