Macでエイリアス（Alias）を使っていたのに、突然開けなくなった…。

そんなトラブルに遭遇すると、作業効率が下がるだけでなく、元のファイルが失われていないか不安になるものです。この記事では、Macのエイリアスが開けない原因を分類し、それぞれに適した対処法を順に解説します。

Macのエイリアスが開けなくなる原因とは

エイリアスは、元のファイルの位置情報を保持しているショートカットのような機能です。通常は問題なく使用できますが、以下の状況が起こると参照が失敗し、重要なファイルへのアクセスができなくなるリスクがあります。まずは原因を正確に把握することが大切です。

オリジナルファイルの削除または移動

エイリアスはオリジナルファイルの位置を記録しているため、元のファイルが削除されたり、別の場所に移動された場合、参照ができなくなります。特に次のような操作が原因となることがあります。

• オリジナルがゴミ箱に移動されている
• 別フォルダや外付けドライブに移動されている
• ファイル名が変更されている

これにより「元の項目が見つかりません」というエラーメッセージが表示されることがあります。次の章でこの問題に対する対処法を解説します。

外部ストレージの取り外し

オリジナルファイルがUSBメモリや外付けHDDなどに保存されており、そのデバイスが取り外された状態だと、エイリアスは機能しません。

• 外部ストレージが物理的に接続されていない
• ネットワークドライブが切断されている

このような状況では、まずオリジナルの保存先が接続されているか確認する必要があります。

Finderやシステムの不具合

Finderの一時的なエラーやmacOS自体の不具合により、正常なファイル参照が妨げられることがあります。こうしたトラブルは再起動や設定変更で解消できることがあります。

アクセス権限や設定の問題

アクセス権が制限されている場合、たとえオリジナルが存在していても開くことができません。また、Finderの表示設定によってファイルが非表示になっていることもあります。

エイリアスファイルの破損

エイリアス（ショートカット）が破損しているケースも考えられます。特にOSのアップデートや新しいMacへの移行、またはファイルのコピー・移動中にエラーが発生すると、エイリアスのリンク情報が失われ、元ファイルに正しくアクセスできなくなることがあります。

破損したエイリアスをクリックしても反応しなかったり、「元の項目が見つかりません」といったエラーが表示される場合は、リンク先の元ファイルまで破損や消失が及んでいるケースもあり、単なる再作成では対処できないことがあります。

エイリアスの不具合がファイルの損失につながっている可能性がある場合は、早急な対応が重要です。デジタルデータリカバリーでは、エイリアスの解析と元データの復旧に対応しており、専門的な手法で失われた情報の回収を試みます。初期診断とお見積りは無料で、24時間365日対応していますので、少しでも不安を感じたら早めにご相談ください。

 

Macでエイリアスが開けないときの対処法

以下の対処法を順番に実施することで、多くのエイリアスの問題は解消できます。

オリジナルファイルの存在確認

まずは、エイリアスが参照しているオリジナルファイルが削除されていないか確認します。

エイリアスの再作成

オリジナルファイルが見つかれば、新たにエイリアスを作成するのが最も確実な方法です。

Mac・Finderの再起動

Finderの一時的な不具合でエイリアスが開けない場合、再起動で正常になることがあります。

アクセス権限・表示設定の確認

アクセス権が適切に設定されていないと、エイリアスであってもファイルを開けません。

macOSのアップデート

macOSが古い場合、Finderやファイル操作機能に不具合が残っている可能性があります。

ここまでの方法で解決しない場合、ディスクの不具合やシステム障害の可能性が高くなります。
「ディスクユーティリティ」でFirst Aidを実行したり、「セーフブート」起動で原因を切り分けることも有効です。それでも状況が改善しない場合は、専門の復旧業者に相談するのが確実です。

当社では、46万件以上の相談実績（期間：2011年1月以降）をもとに、あらゆるデータトラブルに対応してきました。一部復旧を含む復旧件数割合91.5%（内、完全復旧57.8%。2023年10月実績）という高い成功率を誇っています。

初期診断とお見積りは無料、24時間365日体制でご相談を受け付けています。大切なデータを守るためにも、異常を感じたらお早めにご相談ください。